韓国エイプリル・ミュージック社から、「stello」ブランドのハイエンドコンポーネント

●（株）ジェイ・ヴォックスは今秋、韓国のエイプリル・ミュージック社が手がけるハイエンドブランド「stello（ステロー）」の製品について、輸入販売を開始することを明らかにした。

エイプリル・ミュージック社は1998年に、代表者であるSimon Lee氏が韓国に創立したハイエンドオーディオメーカーである。エンジニアやシャシー・デザイナーを含むテクニカルスタッフ全員に「職人」を揃えた同社の、その開発力と製品は世界各国のリスナー・専門誌からも高い評価を獲得しているといる。

「stello」のブランドネームはラテン語で「輝き・鮮明」を意味する。その名のとおり透明感あふれる高品位な「音」を再現するハイエンドオーディオコンポーネントのシリーズとして、日本のオーディオファイルに紹介される運びとなった。今回ジェイ・ヴォックスが輸入販売を行う製品には、CDトランスポートをはじめ、アップサンプリングD/Aコンバーター、プリアンプ、パワーアンプ、さらにはシリーズ最新機種であるアップサンプリングDAC搭載プリアンプをラインナップする。また、全機種のエクステリアは、スタイリッシュなアルミニウム筐体を採用し、美しいシルバー仕上げと落ち着いた雰囲気のオリーブブラック仕上げの2種類のカラーバリエーションが揃う。なお、ジェイ・ヴォックスでは、今年9月24日より開催される2004東京インターナショナルオーディオショウにおいて、「stello」新製品の試聴デモ展示を展開する予定だ。この機会にもぜひ注目していただきたい。

それでは「stello」各新製品の特徴を以下に紹介していこう。

■CDトランスポート「stello CDT200」 ￥231,000（税込）
本機は、フィリップス製VAM1210トランスポートメカニズムを採用し、CD/CD-R/CD-RWの各フォーマットの再生に対応するCDトランスポート。メカニズムは共振を排除する独自の方法で取り付けて長期間にわたる高い信頼性を確保した。

ピックアップメカニズムとデジタル信号伝搬回路（DSTC）は高い動作性能を維持するセパレート構造を採用。伝搬ロスやノイズを排除したクリーンなオーディオ信号を4系統のデジタル出力端子を搭載してDAコンバーターとの柔軟な接続を可能にしている。

■アップサンプリングD/Aコンバーター「stello DA220」 ￥231,000（税込）

本機は、接続されたデジタル機器をスイッチ操作で24bit/192kHzまでアップサンプリングする機能が特徴的なD/Aコンバーター。44.1kHz/16bit（バイパス）、48kHz、96kHz、192kHzが選択可能。

24bitデルタシグマDAC、デジタルフィルター、デジタルデエンファシス、オンチップPLLジッター低減回路を採用。アナログ回路とデジタル回路のそれぞれに専用電源トランスが搭載され、ノイズ対策にも万全を期す。出力段は、ピュアクラスAオペレーション、フルバランスドアナログ出力で構成される。

■AC・プリアンプ「stello DP200」 ￥378,000（税込）
本機はハイエンドな音にこだわった、アップサンプリングDAC搭載のプリアンプ。デジタル機器をリモートコントロールやフロントパネルのボタンスイッチ操作により、サンプリング周波数44.1kHz/16bit（バイパス）、48kHz、96kHz、192kHzを選択して24bit/192kHzまでアップサンプリングが可能なDACを搭載する。

120ステップのデジタルボリュームをはじめ、厳選したディバイスを随所に採用。回路はデュアルモノラル設計とし、アナログ回路とデジタル回路のそれぞれに専用電源トランスを使用した電源処理でノイズ対策にも力を入れている。出力段は、全てデイスクリートクラスAでオペレーションされフルバランスドアナログ出力で構成される。ヘッドフォンで高品位な音を楽しむことができるカスタムヘッドフォンアンプインターフェイスも搭載。

オプションとして、ゲイン設定（4通り）と負荷インピーダンス（6通り）を選択してMM/MCカートリッジに対応したフォノアンプモジュールP1と、アナログ信号を24bit/96kHzにアップサンプリングしてデジタル信号にするADコンバーターモジュールADC1の2種類のPCBプラグインタイプモジュールを揃えているので、アナログ機器やデジタルレコーディング機器との接続にも対応する。

■プリアンプ「stello P200」 ￥315,000（税込）
本機は透明感あふれる高品位な音を追究したプリアンプ。120ステップのデジタルボリュームをはじめ、高性能な部品を各対称に配置した回路はデュアルモノラル設計とし、左右の各チャンネル専用に電源トランスを独立して搭載。

出力段は、クラスAプッシュプルでオペレーションされフルバランスドアナログ出力で構成される。フロントパネルには、16x2VFDディスプレイ、電源、インプット、バイパス、ミュート、ボリュームアップ・ダウンボタン、リモコン受光部をシンプルに配置する。

■パワーアンプ「stello S200」 ￥378,000（税込）

本機はシンプルな回路設計で各チャンネル200W出力を実現したステレオパワーアンプ。電源部にカスタムメイドの800VAトロイダル電源トランスと180,000μFコンデンサーをはじめ、高性能な部品で構成し、安定した電源供給を可能にする。背面パネルのスイッチにてブリッジ接続に切り替えたモノラルアンプ仕様では、600Wという余裕の出力を実現。

各チャンネルに4個のパワートランジスターを搭載して、優れた音楽パフォーマンス再生と長寿命駆動をサポートする。プリアンプやサラウンドプロセッサーの電源オン・オフと連動できる12VDCトリガー入力端子が装備されている。

【問い合わせ先】
株式会社ジェイ・ヴォックス
TEL./03-3209-5055

（Phile-web編集部 山本）