公開日 2026/07/10 06:30

<HIGH END>世界のネットワークオーディオ。VOLUMIO、LUMIN、LINN、SOtM、SILENT ANGEL他

MOONやCambridge Audioも新製品を披露
筑井真奈
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海外のオーディオショウを歩くと、もはや“ネットワーク再生”が主流である、という事実に気付かされる。CDやアナログ再生を行うブースも少なくはないが、決してマジョリティではない。ここでは、ミュンヘンのウィーン・ハイエンドでみかけた新製品のネットワークプレーヤーについていくつか紹介しよう。

イタリア・VOLUMIOはフロントに大型ディスプレイを搭載する「Rivo Ultra」を初披露。VOLUMIOのフラグシップとなるネットワークトランスポートとなり、ディスプレイ搭載モデルは初。デジタル出力はUSBのほか、I2S、AES/EBU、Coaxial等を装備。正式発売の時期はまだ未定とのこと。

VOLUMIOのトランスポート「Rivo Ultra」 

LUMINはネットワークハブのフラグシップとなる「N1」を披露。LUMINは「L2」というオーディオとサーバーとハブが一体となった製品を発売していたが、今回の「N1」は純粋なハブとなる。6系統のRJ-45と4系統のSFPポートを搭載、リニア電源と外部10MHzクロックを入力を搭載。

開発担当のリーさんも、「ネットワーク再生においてはますますハブの重要性が高まっています」と力強く訴える。フラグシップ・プレーヤー「X2」、パワーアンプ「LUMIN AMP」、そしてスピーカーはMARTENの「Parker Quintet Diamond Edition」と組み合わせでLUMINのトータルソリューションを提案する。

LUMINブースの様子。「N1」は中段右に設置

日本で取り扱いがスタートしたばかりのイギリス・Cambridge Audioはプリメインアンプ内蔵のネットワークプレーヤー「EVO 300」を発表。日本でも展開されている「EVO 150」の上位モデルにあたり、300W×2(8Ω)の出力を実現。会場ではDYNAUDIOの「Contour Legacy」と組み合わせて再生を行っていた。

 Cambridge Audioのブース。中央がネットワークプレーヤー「EVO 300」、内側のスピーカーがアクティブタイプの「L/R X」 

またコンパクトなアクティブスピーカーを重要プロダクトと位置付けて精力的に新製品を展開している。OTOTENでもちらりと紹介された「L/R X」も再生、「コンパクトなサイズ感以上の広がりと低域の力強さを感じてください」とアピールする。側面にパッシブラジエーター、そして底部にウーファーを搭載しており、サブウーファー無しでも十分な低域再生ができることにこだわっていると教えてくれた。

 「L/R X」の内部構造。底面にウーファーユニットを配置することも特徴

カナダ・MOONは新たな「COMPASS」シリーズを始動。「491」ネットワークプレーヤー(プリまで内蔵)と、それと対となるパワーアンプ「461」の2モデルで構成される。一昨年にリリースされた“NORTH COLLECTION”の下位となるシリーズで、「オーディオシステムを選ぶ最初の”指針”としてぜひ活用して欲しい」とのこと。会場ではこちらもDYNAUDIO「Contour Legacy」と組み合わせて再生。

MOONは400番台となるCOMPASSシリーズを初披露

SILENT ANGELは、さらなる上位ブランドとして「SERAPHIM」シリーズの始動を発表。「デジタル再生の限界を再定義する」というコンセプトのもと、「サーバー」「クロック」「グラウンド」「プレーヤー(ENDPOINT)」「電源」「ネットワークハブ」の6モデルによって完結するシリーズとなる。会場ではまだ「サーバー」と「プレーヤー」しか展示されていなかったが、今後新製品を続々登場させてくる予定とのこと。

SILENT ANGELの上位となる「SERAPHIM」ブランドが始動

韓国のオーディオブランド・SOtMは、日本初の高音質デジタル再生プロトコルDirettaを積極的に活用。最新のDiretta Direct Stream (DDS) を搭載したオーディオサーバー「sMS-2000」を披露。Direttaのサウンドはオーディオ評論家の三浦孝仁氏も高く評価しており、DDSはより処理をシンプルにして音質に特化したものとのこと。PCオーディオに強みをもつブランドならではの新提案である。

Direttaプロトコルによる音質向上を追求するSOtM

LINNは今年は新製品はなかったが、同社のフラグシップラインとなる「KLIMAX LP12」「KLIMAX DSM/3」「KLIMAX SOLO 800」「360 PWAB/1」と同社のトップラインが集結するゴージャスなシステムを展開。注目は、「360」スピーカーに新たに搭載される低域再生のための「PISTONIK」モーターシステムで、ドライバーユニットをさらに改良し、低域の制動力を高めたものとなっている。

“低域再生能力の強化”は、ウィーン・ハイエンド全体を通してみても非常に重視されているトピックであり(JBLやB&Wの発表会でも、いずれも“低域強化”というコメントがあった)世界的なオーディオ市場のトピックとして注視したい。

フラグシップラインが集結するLINNのブース

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