“奇跡のように美しい音楽”「ザ・ケルン・コンサート」を総力特集。『季刊・アナログ91号』は4/3発売
4月3日(金)、『季刊・アナログ 91号』が発売となります。全国の書店およびオンライン書店、音元出版販売サイトのほか、amazonでも予約注文を受付中です。
『季刊・アナログ 91号』では、アナログ再生に関わる優秀モデルを表彰する「アナロググランプリ」の詳細発表のほか、珠玉の名演「ザ・ケルン・コンサート」特集が見どころです。

巻頭から17ページに渡り、名盤「ケルン・コンサート」について3章からなる特集を展開いたしました。
キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」が1975年1月に演奏・録音されてから、すでに半世紀余り。何もないところから、その場で音楽を生み出すソロ・ピアノによるその完全即興は、奇跡のように美しい音楽となり、ソロ・ジャズ・アルバムとして史上最高の400万枚という売り上げを記録しました。
その即興演奏が譜面に起こされ、この度、その楽譜をもとに、クラシック・ピアニストである山口ちなみが一音一句違わない再現演奏を行い、寺島レコードからレコードがリリースされました。
「即興演奏を再現するとはどういうことなんだろう?」「そもそも即興とはなんだろう?」――そんな議論が湧き起こる出来事ではないでしょうか。
右:キース・ジャレット『ザ・ケルン・コンサート』 50周年記念盤 2LP 直輸入盤 限定盤 ゲートフォールドデラックス仕様 ECM 1064/780-3132 ECM/ユニバーサルミュージック
そこで本特集の第1章では、山口ちなみの「ケルン・コンサート」の是非を問う≠ニいう座談会を行いました。議論に参加したのは、寺島レコードを主宰する寺島靖国氏、哲学者の黒崎政男氏、宗教学者の島田裕巳氏。
譜面化、再演は、ケルン・コンサートが古典化されたということ。古典化されたことでその普遍性がいっそう証明されました。そんなジャズという枠組みを超えたケルン・コンサートの意味を考察しました。
特集第2章は、再生編。なんと、キース・ジャレットのピアノ再生のためにオーディオ追求をしているという情熱的なオーディオ愛好家・安田脩理氏による寄稿です。
ケルン・コンサートへの想いと、そのレコード再生のために、どのような機器をどのような観点で選び、いかに響かせるのかについて解説いただきました。
さらに第3章では2つの「ケルン・コンサート」をもっとも魅力的に聴くためのレコード再生システムプランを展開しました。キース・ジャレット盤、山口ちなみ盤、それぞれの「音作りの差」を鑑みて、角田郁雄氏、山之内 正氏、安田脩理氏にオーディオシステムの組み合わせをプランニング、試聴をしていただきました。
第2章、第3章で行った再生編では、編集担当も同席し、通しで聴かせてもらうことで、ピアノの音の再生の奥深さを実感。編集部によるサウンド・インプレッションも一言ずつ添えています。
ケルン・コンサートが自身の内奥から湧き上がる歌だったのか、あるいは瞬間に天から降りてくる啓示だったのか。キースのみが知るところですが、いずれにしても、今回、ケルン・コンサートを聴き直し、語り合い、もっともその魅力を享受する再生を考察したことで、ケルン・コンサートが、人が歌を歌いたくなる衝動に近い、もっともピュアな部分から生まれた音楽であるという認識を新たにしました。
読者の皆さまも、特集をお読みいただき、「ケルン・コンサート」をぜひ聴き直してください。
お詫びと訂正
アナログ91号「ケルン・コンサート特集」システムプランの48ページ上段11行目、リンLP12に関する記述に編集部側の校正ミスがありました。「ロングセラーによる普通化」と記載しておりますが、正しくは「ロングセラーによる普遍化」です。筆者の言葉と差し代わった結果となりましたことを筆者の安田脩理さまならびにリンジャパンさまに深くお詫びいたします。また読者の皆さまに本来の主旨が伝わらない結果になりましたことを心よりお詫びいたします。






























