「レグザのイヤホン」実機レビュー!イヤーカフ型「RB-A1S」、その音質や装着感を記者が体験
完全ワイヤレスイヤホンが主流になり、新たな派生ジャンルとして各社から登場しているのが、イヤーカフタイプのオープンイヤー型イヤホンだ。従来のように完全に耳を塞ぐのではなく、外音が聞こえる状態で音楽をよりBGMのように楽しむことができるスタイルとして、着実に定着してきている。
そんなニュージャンルに新モデルを投入してきたのがTVS REGZAであり、ブランド初のイヤホンとして「RB-A1S」がリリースされた。同社は、テレビブランドとして名を馳せてきたメーカーだが、近年はサウンドバーやプロジェクター、ゲーミングモニターといったオーディオビジュアルアイテムの拡大を図っており、ついにイヤホンも登場する運びとなった。
RB-A1Sは、イヤーカフ型の完全ワイヤレスイヤホンとしての利便性や装着性を保ちながら、テレビやサウンドバーで培ってきた “レグザサウンド” を楽しめる点も特長のモデル。本稿では、実機レビューも含め、本モデルの魅力を紐解いていきたい。

レグザ、ブランド初投入のイヤホン「RB-A1S」。レグザサウンドをイヤーカフ型で楽しめる
2026/04/21
独自チューニングの大口径11mmドライバー。音声モードは3種類
RB-A1Sは、オープン価格だが26,400円前後といった価格での販売を想定しており、ハイミドルからハイグレードの位置づけとなるオープンイヤー型イヤホンだ。インディゴ/アイボリー/ローズゴールドの3色展開で、カラーも質感も上品さを備えているため、家のなかだけでなくビジネスシーンでも使用したくなるデザインとなっている。
本モデルは、やはり同社が培ってきたレグザサウンドをイヤホンで体感できることもポイントであり、独自チューニングを施した11mm振動板を投入。大口径な振動板と高効率マグネットを兼備することで、迫力のある低音、クリアな中高域、そして臨場感の高い広がりのあるサウンドを実現していることをアピールする。
選べる音声モードとして、音楽再生に重点を置いた「ミュージックモード」、映画やドラマなどセリフと空間表現の要素がある映像コンテンツに適した「シネマモード」、そして同社のレグザテレビの音がもっと鮮明に聴こえるようになる「クリア音声モード」を用意している。音声モードの選択は、専用コントロールアプリ「レグザイヤホン」から操作できる。
また、オープンイヤー型イヤホンは音漏れしやすいイメージもあるのだが、RB-A1Sには「音漏れ抑制テクノロジー」を搭載することで、外部への音漏れを低減。ドライバーの角度をコントロールすることで、音の拡散を防ぐことでクリアな音質を実現している。
上品なデザイン。利便性に富んだ機能も
充電ケースは約36.8g、イヤホン本体は約5.6g(片側)の質量で、日常使いしやすいサイズ感としている。イヤホン本体で連続8.5時間、充電ケースを含めると約34時間の連続再生が可能、加えて約10分間の充電で約2時間再生できるスピード充電機能も採用する。
タップ再生やマルチポイント、さらに取り外しセンサーや左右チャンネルの自動適応など、利便性に富んだ機能を豊富に装備している。
Bluetooth ver 5.4対応で、音声コーデックはAAC/SBCをフォロー。イヤホン本体のみだが、防塵・防滴規格はIP54相当をカバーしているため、例えばランニングなどのスポーツ時、また台所など水回りでの場面でも、気にせず使うことができる。
ペアリングからアプリ操作までスムーズ。「イヤホンを探す」機能も便利
実機を持ってみると、充電ケースも手のひらサイズで持ちやすく、ある程度の重量感があるので、安定感のある重みが手に残る。充電ケースからイヤホンを取り出してみると、非常に軽やかであり、実際に装着してみると、イヤホンを着けている感覚は少なく、慣れてくると装着している意識も薄れてくるほど馴染んでくる。
Bluetooth接続のペアリングも、充電ケースの蓋を開けてスマホを近づければすぐに検出され、簡単にペアリングできる。iPhone/スマートフォンの設定からもBluetooth接続できるが、最初からコントロールアプリ「レグザイヤホン」をインストールしてから始めると、よりスムーズに設定できた。
操作アプリからは、先述した音声モードが選べるほか、バッテリー残量の確認、バッテリーモードの変更、2回/3回タップでのタッチ操作の設定、イヤホンを紛失した際に音を鳴らして居場所がわかるようにする「イヤホンを探す」といった、さまざまな設定が操作可能となっている。
イヤホンを耳から外すと自動停止が働く機能や、誤ってイヤホンが耳から落下してしまった際に音声で通知してくれる「落下アラート」なども便利な機能だ。また、自動で左右チャンネルの自動適応は、充電ケースから取り出すときも、仕舞うときも、L/Rを気にしないでいいのは、さりげなくストレスを軽減してくれる機能だ。
「ミュージックモード」は音楽から動画再生まで万能
サウンドを聴いてみると、「ミュージックモード」がさまざまなコンテンツにおいて使いやすく、フー・ファイターズ「Your Favorite Toy」やAdo「綺羅」のような、ロックを基調とした音源では、オープンイヤー型ながらも迫力のある音を演出してくれる。
地下鉄のホームや車の往来が多い大通りといった外音が非常に大きいシーンでは、ボリュームが大きくなってしまいがちだが、街中やスーパーなどの店舗に入った際は、完全ワイヤレスイヤホンのアンビエントモードなどよりも、外音が自然と入ってくるため、音楽をよりBGM的なものとして楽しめるのが、改めて利点だと感じられる。
また、チャーリーXCX「Wall of Sound」や星野源「いきどまり」など、バラード要素の強い音楽作品においても、ボーカルの歌声が聴き取りやすく、音の広がり感も兼備。音がただ鳴っているのではなく、音楽性もちゃんと堪能できる再生となっていた。
アクションシーンが多い映画作品は「シネマモード」で 臨場感アップ
「ミュージックモード」は、動画再生でも使えて、YouTubeでバラエティコンテンツが観るなら、そのままのモードで十分であった。また、映画やドラマなどのコンテンツでもセリフ重視の作品は、「ミュージックモード」と相性が良いと感じられた。
アクションシーンが多い、ハイウッド系の映像作品などは、SEや空間表現の成分が多いコンテンツは、「シネマモード」にすることで、臨場感が増した再現で楽しめるので、自身の聴感にあったスタイルを選んでほしい。
イヤーカフ型の特徴だが、外音を普段のバランスで聞けて、そこに良い意味で音楽に没入しすぎない良質なBGMとして、音楽に浸れることが魅力であることを実感できた。自宅利用では、家事をしているときからリラックスしながら動画などを観るときも、リモートワークからオンラインミーティングまで、どんなシーンでもRB-A1Sは活躍してくれるだろう。
自身のライフスタイルに、音にこだわったBGM要素を取り込みたいユーザーは、ぜひ手に取ってみてほしい。
