PR 公開日 2026/03/30 17:40

冒険心をかき立てる。三菱自動車・アウトランダーPHEVの挑戦から探る、「音」でクルマを選ぶ新提案

耳の肥えたオーディオファンからも好評価

国内販売車初となるヤマハのオーディオシステムを搭載した三菱自動車のフラグシップ「アウトランダーPHEV」が登場して1年が過ぎた。三菱自動車は、走りの性能に加えて、“良い音”という価値を提案、クルマ市場に新しい風を吹き込んだ。そのマーケティング現場の動きを振り返ると共に、顧客の反応と今後の課題を考えたいと思う。

田町の三菱自動車本社ショールームにて、「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」を標準搭載したアウトランダーPHEV「BLACK Edition」展示中。ショールームで実車を確認できることはもちろん、音質を体験することもできる photo by 栗原祥光

EVの静粛性により音の良さが生きる

2024年の秋にビッグ・マイナーチェンジしたアウトランダーPHEV。その変更点は多岐にわたるが、その中のひとつがヤマハと共同開発したカーオーディオシステム「Dynamic Sound Yamaha Ultimate/Premium」の搭載であった。

「EVとしての静粛性を伝えるにあたって何かないかなと思った時に、マッチしていて良いのではないかと思いました。音楽は静かなところで愉しみたいですからね」と、三菱自動車のマーケティング担当者は、搭載するという話を初めて聞いた時の当時を振り返る。そして「EVの静粛性があるからこそ、音の良さが活きると思ったので、そこをお客様にお伝えしていかないといけないと思いました」と語る。

ビッグ・マイナーチェンジにあたり「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」を搭載。スピーカーグリルにもヤマハのロゴが記載される

当時、ヤマハのカーオーディオ市場における実績はまだ多くなかった。その不安はなかったのか?

「その点も含めて、新しい挑戦でもありました。ですが三菱自動車のDrive Your Ambition『志をもったお客様を私達はサポートする』というブランドメッセージと、ヤマハの『自ら一歩を踏み出そうとする人々の勇気や情熱を後押しする存在でありたい』というブランドプロミス“Make Waves”、これらが一致したことが大きな後押しとなりました。そして我々の開発側とヤマハ側の本気度が掛け合わせたものが、お客様に必ず伝わるのではないかと思いました。ですので不安はなかったです」という。

メディア向けの試乗会でも好評。手応えを感じていた。

イベントでも予想以上の反響

自動車メーカーとオーディオメーカーがタッグを組んで、カーオーディオの音質を追い込む事例は実はあまり多くない。スピーカー位置の選定や、ドアの剛性を高める工夫などは、共同開発だからこそ実現した手法である。

この良さを多くの車好き、そして音楽好き、ひいては一人でも多くのお客様に伝えたい、そのための施策が始まった。そのひとつが2025年6月に行われたオーディオイベントOTOTENへの出展であった。三菱自動車がオーディオイベントに出展するのは初めての挑戦である。

「もともと商品企画や開発側に、日本オーディオ協会とのご縁がありまして、試しに出展してみようというところから始まりました」。

耳の肥えたオーディオファンの評価は、いかなるものだったのだろうか。「思った以上に反響が大きかったです。『こんなに純正のカーオーディオで音がいいの?』という声が多く寄せられて、予想以上の反響に、私達の方が驚いたというところが正直なところです」。

OTOTENに出展し、オーディオファンの心と耳をつかみ手応えを得た。だがそれは予測ができた部分でもある。果たして一般ユーザーにアウトランダーPHEVの音の魅力は伝わるのか?

三菱自動車は、アウトドアのイメージが強くオーナー達もその傾向がある。同社は1991年から年に1度、「スターキャンプ」というオートキャンプイベントを実施している。「一晩、大自然の中で過ごしながら、いろいろなブースでの体験を愉しんで頂こうというものです」。

スターキャンプのイベント会場でもDynamic Sound Yamaha Ultimateの体験コーナーを設けた

昨年は9月上旬、朝霧高原(静岡県)にて開催した。その際、ヤマハも協力して楽器の未利用材を活用したカスタネット手作りワークショップと、アウトランダーPHEVを展示し、Dynamic Sound Yamaha Ultimateの試聴体験会を実施した。

「キャンプイベントということもあり、参加者の大半がデリカD:5オーナー。試聴体験は少し毛色も違うし、そんなに人も集まらないかな?と思っていたのですが、想定以上のお客様が来られて、音質の良さの実感も含めとても評判が良かったんです」。

オーディオに詳しくない一般ユーザーでも、従来との違いを感じ取れる現場を目の当たりにした。アンケートの内容も総じて満足度が高く「音の良さという体験価値は、一般ユーザーにもキラーアイテムとして刺さるんじゃないか?」と、改めて感じたという。

そのいっぽう、「『アウトランダーPHEVってヤマハを積んでいたの?』と、そもそも知らないお客様がいらっしゃったんです」と、認知度が足りていないことを再認識した。

クルマは「音」で選ぶ時代、という新しい価値を提案

一般層に対して、Dynamic Sound Yamahaの魅力をアピールするにはどうしたらよいのか。そこで二子玉川 蔦屋家電での試聴体験イベント実施を考えた。

なぜ二子玉川の、それも蔦屋家電という場所を選んだのか?

「アウトランダーPHEVは、お客様の中でも比較的所得の高い方が選ばれる傾向があります。その中でも、二子玉川というエリアは上昇志向のあるファミリー層が集うエリアであると感じていました。特に蔦屋家電は、面白い物を探しやすい場所で、新しい物好きが集まる場所だと思っています。そういう方に、ラリーで培った技術を投入したハイスペックの車両なのに、音がよいというのは興味を惹かれるのではと思ったのです」。

当初は展示のみを予定していた。だが、よりお客様の理解を深めてもらいたいと考え、オーディオ評論家である山之内正氏に解説記事の執筆と講演を依頼した。

山之内 正氏と、三菱自動車の音響エンジニア秋葉一臣氏、ヤマハのサウンドマイスター疋田智一氏とのトークショーを開催。音に関心の高い来場者が集まった

「私達が物を購入する際、インターネットで情報を集めたり、人の意見を参考にしたりしますよね。そこでオーディオ評論家の山之内さんに講演をお願いしました。それまで自分は、なんとなく音が良い方がよいんだろうな、という程度の認識だったのですが、山之内さんはなぜ音が良いのか、素人でも分かりやすいように言語化されるが上手で。話を聞いて納得できた部分がありました。

また山之内さん自身が車でしばしば京都まで往復されるという話をされていたのですが、長い距離を乗っていると、音が悪いとストレスを感じてくるのだそうです。ですが今回のアウトランダーPHEVについては、そういう面でのストレスが無いから、長く乗り続けられるだろうとおっしゃったんです。その時、腑に落ちたんです」。 

運転中の身体的疲労は、目や肩、足腰だけでなく、意外にも耳から来ることが多い。アウトランダーPHEVは、高い静粛性と高品位なオーディオにより、ドライバーの疲労低減に寄与する。「冒険」は何も不整地を走るだけではない。長距離移動もドライバーにとっては冒険であり、アウトランダーPHEVはそれをサポートする車両なのだ。

イベントでは山之内氏がセレクトした音源による自動車の試乗会ならぬ試聴会のほか、エンジニアを交えてのトークショーという2つのイベントが行われる運びとなった。

そして車両はこの日が一般には初公開となるBLACK Edition(Dynamic Sound Yamaha Ultimateが標準装備される)が用意された。「もともと12月にイベントを実施する予定だったのですが、諸々があり2月に順延となりました。そのタイミングでBLACK Editionの展示車が用意できたので持ち込みました。結果的にそれも良かったと思います」。

二子玉川の蔦屋家電の中で開催されたアウトランダーPHEVの試聴体験イベント。200組以上が来場し、95%以上の方が「音に満足した!」と回答するなど非常に大きな手応えを得た

イベントの成果はどうだったのか。まさに予想を超える手応えを得たという。「期間中、200組以上の方に聴いて頂きました。私達はもちろん、ヤマハや媒体社の皆様にも告知いただいた効果もあり、試聴体験会を狙ってきてくださった方も多くいらっしゃいました。同時に来場者の4割が通りすがりの方で、二子玉川という立地との相性の良さも感じましたね」。

その上で「その上で、体験された方にアンケートを実施したのですが、通常こういったイベントでは、半数の方に回答いただければ良い方です。ですが、今回体験された方は満足度が高かったのか、快くアンケートを引き受けてくれた方が多かったことも印象的でした」。

その内容はというと「とある20代男性からは『カーオーディオはせいぜいこのくらいのレベル、、、というこれまでの固定概念をぶち壊して頂けました。』との声もいただきました(笑)。多くの方は、カーオーディオだから諦めていたという部分があったのでしょう。そういった諦めの部分に対し、Dynamic Sound Yamahaでお褒めの声をいただけたのは、自信がつきましたね」。

また企画自体に対しても、「試乗会ではなく、試聴会というコンセプトが面白かった」という声も届いた。こうして自動車の試聴体験イベントは、想定を大きく超える手応えを得た。

トークショーも好評だった。「山之内さんをMCに、開発陣とのトークショーを開催したのですが、思った以上にスイングしたと思います。山之内さんが、開発陣から上手く言葉を引き出されたこともあり、開発陣の熱意が来場者に伝わったのではないかと思っています」。その様子は以下の動画をご覧いただきたい。

 

販売店でも気軽に“音”を体験できる環境を整備

オーディオファンはもとより、一般層からも支持を得たアウトランダーPHEVの音質。マーケティング側としては、今後どのようなプロモーションや施策を考えているのだろう。

「全国のお客様へDynamic Sound Yamahaの魅力をもっと伝えていくためにも、販売店の理解度をもっと深めなければ、と思っています。彼らから『以前より良くなった』という声はありましたが、彼らは自動車についてはプロですが、『音』については専門外です。Dynamic Sound Yamahaの魅力や開発にこめた想いを伝えきれていなかったと思いますし、 “音が良い”ことがもたらすクルマの価値を、お客様に伝えることが難しい時もあったと思います。しかし、今回の試聴体験イベントでの反響を受け、今後は音の価値を含めた車の魅力をしっかりとお客様に伝えていきたいです」。

一般的に自動車の価値は、動力性能や内装、エクステリアといった部分が中心であった。だが三菱自動車は新たに「音の良さ」という新たな価値を創造した。この価値を、今後は販売店で気軽に体験でき、一般層に良さが伝わることを祈らずにはいられない。

また、今後のイベントの開催も併せて期待したいところだ。以前に比べるとディーラーに行く敷居は低くなったとはいえ、やはり入りづらいのは確かだ。今回の二子玉川 蔦屋家電のような、三菱オーナー以外の方とのタッチポイントとなるイベントが、全国で行われればと思う。たとえば体験プログラムの内容についても、生楽器の演奏を聴いた後に、同じ音をオーディオで聴いてみるというのは、一般層には刺さるのではないだろうか。

内装まで黒で統一されたBLACK Edition

BLACK Editionでは、三菱のエンブレムもブラックで精悍な印象を与える

最後に、今後登場するであろう新型車にDynamic Sound Yamaha Ultimateが搭載されることを願わずにはいられない。この芽吹きを育て、多くの方が「音がイイから三菱自動車を選んだ」という果実になることを期待したい。

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