公開日 2025/05/20 15:02

【HIGH END】マーテンからも「億超え」スピーカー登場&エステロン初のブックシェルフ「AURALIA」

ソナス・ファベールやピエガもブースを出展
筑井真奈
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世界中のオーディオメディアが集結するミュンヘン・ハイエンドは、ハイエンドオーディオメーカーにとって貴重な新製品発表の場でもある。先般、YGアコースティクス「GEMINI」の発表会の模様もレポートしたが、もう1台注目を集めていたスーパーハイエンドスピーカーが、マーテンの「Coltrane Supreme Extreme」である。
マーテンの新フラグシップスピーカー「Coltrane Supreme Extreme」

マーテンは1998年にスウェーデンで設立されたブランドで、国内向けにはゼファンが輸入を担当している。すべてスウェーデン国内でハンドメイドで製造されており、「Coltrane Supreme Extreme」の価格は95万ユーロ、こちらも1億円を優に超える究極のフラグシップである。

創業者のレイフさん

今回は製品展示のみで、音は再生されていなかったが、ウーファーを別とした2筐体モデル。トゥイーター&ミッドレンジのキャビネットが三日月のようにえぐれたシェイプでウーファーキャビネットの膨らみとマッチされているのもオシャレな印象を与える。5ウェイ11スピーカー、高さも2mを超える堂々たる佇まいを見せる。

もうひとつマーテンのブースで再生されていたのは、もう少しコンパクトな「Coltrane Quintet Extreme」。優美で洗練、透明度の高いサウンドで、特にクラシック楽曲ををステージ表現豊かに艷やかに鳴らすさまには心が洗われる。
フラグシップモデルの技術を展開した「Coltrane Quintet Extreme」。

CEOのレイフさんよると、いま本社の移転工事を行っているところだそうで、来年の2月に新社屋が完成予定。さらなる開発・生産体制の強化を図っているという。「Coltrane Supreme Extreme」については、8月の香港ショウで初の音出し、続けて10月の東京インターナショナルショウでもお披露目を計画しているそうだ。

マーテンのスピーカーは、エソテリックブースのほか、イタリアのアンプブランドAUDIA、ポルトガルのネットワークオーディオブランドINNUOSなどのブースでもリファレンススピーカーとして活用されており、世界的な評価の高さを改めて感じる。価格はさており、いま一番“聴いておきたい"スピーカーのひとつである。
 
グローバルショウで見かけるポルトガルのネットワークオーディオブランドINNUOSもマーテンを使用

イタリアのアンプブランド、オーディアの部屋もマーテンを使用

同じく北欧・エステロンも毎年新製品が楽しみなブースだが、こちらからは初のブックシェルフモデル「AURELIA」が登場。メインに展示されていたのはクリーンなホワイト仕上げで、部屋の雰囲気も明るくしてくれそうな爽やかさがある。

エステロンからは初のブックシェルフモデル「AURALIA」が登場

エステロンならではの曲線を多用したデザインは踏襲されており、底板も丸みを帯びており専用スタンドも一緒に用意されている。ミュンヘンでは弩級サイズで度肝を抜くスピーカーも多いが、コンパクトでデザイン性も良いアイテムはホッと嬉しい。センタースピーカー、サブウーファーも用意される。

サイドボードなどに設置するための専用スタンドも用意

エステロンは今年で15周年を迎えるそうで、主要ラインナップも一挙展示。CEOのアルフレッドさんもさらなるブランドの発展に意欲を燃やしていた。

「Extreme MkII」や「Forza」など主要ラインナップを一挙展示

エステロンのCEO、アルフレッドさん。スーツを粋に着こなす姿はさすが!

ソナス・ファベールは今年は新製品の披露はなく、昨年発表した「SUPREMA」や「Sonetto」シリーズなどをマッキントッシュと合わせて展示。またVIVID AUDIOも新製品はなしだが、ローレンス・ディッキーさんはmola molaのエレクトロニクスと組み合わせて積極的にデモンストレーションを行っていた。

ソナス・ファベールのブース

スイス・ピエガはPREMIUM Gen2シリーズを中心に披露

いつもおちゃめなVIVID AUDIOのローレンス・ディッキーさん

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