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RGB Mini LEDとの比較デモも

TCL技術者が超ディープに解説!「なぜSQD-Mini LEDはRGB Mini LEDより優れているのか?」

公開日 2026/07/16 06:40 ファイルウェブ編集部
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そして会場後方では、SQD-Mini LED搭載テレビとともに、SQDとRGBのバックライトの発光状態をそのまま見せる展示が行われていた。

このデモは非常に印象的だった。SQD-Mini LEDでは、人物の顔の輪郭が、バックライトの発光パターンだけで判別できるのだ。

左からSQD-Mini LEDを搭載した実際のテレビ、中央が同じ映像を表示している際にSQD-Mini LEDバックライトが光っているところ、右がRGB Mini LEDバックライトが光っているところ。SQD-Mini LEDバックライトのエリアが非常に細かく分割制御されていることが一目でわかる

エリア駆動がここまで細かくなると、バックライトそのものが粗い「映像」として判別できる。「LEDが大きくエリアが粗いテレビでは、こうはならない」と説明員は語った。

展示機のエリア数は20,736。「現行のMini LEDテレビとして業界最高で、これより分割数の多い製品は存在しない」という。

同じ場面をRGB Mini LEDで発光させた画像を見ると、再生されていたのが、色があまりない映像で、RGBには不利な条件ではあるが、やはりエリアの分割数そのものが足りない印象だった。

暗闇で男性の顔が光に照らされているシーンで、バックライトをアップで撮影した。左がSQD-Mini LED、右がRGB Mini LED。色がほぼ無いシーンなのでRGBバックライトのメリットが活かせないということはあるが、バックライトの解像感が違うことはよくわかる

さらに別室では、SQD-Mini LEDや他社製RGB Mini LEDなどの直接比較も行われていた。前面が赤、緑、青といった、RGB Mini LEDが得意とする映像においても、SQD-Mini LEDの方が色純度が高いと説明された。ただしこのデモは、映像をふだんから比較している人でないと、少々差が分かりづらいかもしれない。
左がSQD-Mini LEDテレビ、右が他社のRGB Mini LEDテレビ。写真のような赤のほか、緑や青などの原色を表示させても、色の表現力はSQD-Mini LEDの方が高いとアピールしていた

一目でわかるのは、原色の中に表示された細かな部分の混色がないことだ。真っ赤な飛行機の操縦部部分に乗っている鳥を表示するデモでは、SQD-Mini LEDが鳥の色を正確に表示するのに対し、RGB-Mini LEDでは周囲の赤色バックライトの色が影響し、鳥の色も全体的に赤色にシフトしてしまっている。

左がSQD-Mini LEDテレビ、右が RGB Mini LEDテレビ。SQDでは窓の中の鳥の色が正確に表示されているが、RGBでは赤いバックライトの影響が及び、色が赤方向に引っ張られている

他社製の、通常のMini LEDテレビとSQD-Mini LEDの比較も興味深かった。MIni LEDでは、細かな照明の一つ一つが表現されず、滲んで見えてしまうのに対して、SQDではそのようなことが起こりづらい。結果として、解像感まで高く見えるのが特徴だ。

 左が通常のMini LEDテレビ、右がSQD-Mini LEDテレビ。SQDでは、文字の中の細かい照明まではっきりと判別できる。通常のMini LEDテレビでは光が分割されていない
真っ暗な空に星空がまばらに表示されているシーンでも、エリア分割数が細かいSQD-Mini LEDがほかの液晶方式を大きくリードしており、星のピークが立ち、なおかつハローも起きづらいことが確認できた。
ただしこの星空のデモでは、自発光の有機ELディスプレイが、やはり最も優秀で、真っ暗な空とそこに浮かぶ星の輝度の差は、さすが自発光デバイスといった具合だった。もちろん一切ハロー現象は起きない。とはいえ、SQD-Mini LEDもそれに迫る表現力を見せていたことも確認できた。

「来年のフラッグシップにご期待を」。次はどう進化する?

プレゼンの中で印象的だったのが、説明担当者による「予告」だ。

パネル技術の説明に立った担当者は、来年のフラッグシップ製品にぜひ注目してほしいとアピール。さらに自身のパートの締めくくりでも「最後にもう一度宣伝を。来年のフラッグシップ製品に注目してほしい」と繰り返し呼びかけるほどの力の入れようだった。

質疑応答で掘り下げて聞いてみた。来年のフラッグシップもSQD-Mini LEDで行くということを、別の会場で記者は聞いていた。今年のモデルの時点で、SQD-Mini LEDの画質はすでに十分に高い。この先のさらなる進化は、どの方向に向かうのか?

回答は3つの軸に整理されていた。

1つ目はカタチ、つまりデザインの追求と、さらなる薄型化だ。現行のSQD-Mini LEDはバックライトの光学技術によってすでに2cmの薄さを実現しているが、これをもっと薄くしていくという。

2つ目はエネルギー効率。画質を保ったまま、より少ない電力で駆動する方向の改良である。

そして3つ目が、本稿で見てきた材料とアルゴリズムの両面での継続的な進化だ。

コントラストをはじめとする基本画質はすでに相当な高水準に達しているという認識が、回答の前提にあるように感じた。

画質の「その先」として、消費電力や筐体デザインといった実用面へ開発の重心を広げていく。来年のフラッグシップは、そういうモデルになりそうだ。

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