<山本敦のAV進化論>第3回

iPhoneでテレビを見る3つの方法、それぞれのメリット/デメリット

山本 敦

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2014年04月09日

遠隔操作でレコーダーが動かせるのは便利なように思えるが、実際に使ってみるとモバイル端末に表示されるGUIがアナログ出力の映像になるため操作性があまりよくない。もちろんテレビ番組の映像もアナログ出力なので、映画やドラマよりもニュースや情報番組、バラエティなどあまり画質を重視せず気軽に楽しめるコンテンツの視聴用途が中心になるだろう。

さらにBDディスクの著作権保護技術であるAACSの既定により、2014年1月以降に出荷されるBDレコーダー/BDプレーヤーは映像信号をアナログ端子から出力できなくなることもあり、アナログ映像出力を設けない製品も増えつつある。こうした状況に対応するため、米Sling Mediaのストリーミングアダプター「Slingbox 350」は独自のHDMIコンバーターを付属したセットモデル「Slingbox 350 HDMIセット」を製品化(関連ニュース)。コンバーターをBDレコーダーにHDMI接続すれば、ライブ放送や録画した番組が専用アプリ「SLINGPLAYER」をインストールしたiPhone/iPadを使って宅外からのリモート視聴が可能になる。

Sling Media「Slingbox 350」はHDMIコンバーター付属パッケージを発売


■フルセグを携帯端末で見るには"いいとこ取り”が現時点でのベスト



フルセグの高画質な映像を携帯端末で楽しむためには、チューナー側で電波を安定して受信するための仕組みにあと一歩進化の余地が残されているように思う。iPhone/iPadでテレビ視聴を快適に楽しみたいのであれば、外付チューナーをライブ視聴用に携帯しながら、BDレコーダーを始めとする録画機やストリーミングアダプター、DTCP+対応機器などを併用して、それぞれの視聴方法から"いいとこ取り”することが、ユーザー側でいま対応できるベストの解決策であると言えるだろう。

チューナーなどフルセグ受信に対応する周辺機器は、録画機能も含めて単体製品としての付加価値化を、今後どのぐらい広げていくことができるのかも勝負の鍵になる。前向きに捉えるならば、不便さを克服するための工夫を凝らしていくうちに、今後想像も付かないほど便利なモバイル・テレビ視聴のスタイルがそこから生まれることも期待したい。

(山本 敦)

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