唯一無二のTVを徹底レビュー

東芝REGZA「55X3」の衝撃 ー やはり「4K」は凄かった

取材・執筆:大橋伸太郎/折原一也/鴻池賢三/林 正儀/村瀬孝矢/山之内 正

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2012年01月20日

CEVOの組み合わせが可能にした連携技
高画質化機能の1つの理想型?
「レグザコンビネーション高画質」

取材・執筆:折原一也

55X3とレグザサーバーDBR-M190/M180の接続時に限り、双方で信号処理を最適化することで、更なる高画質化を実現したのが「レグザコンビネーション高画質」だ

情報を共有し信号処理を分担 より最適な画質を生み出す

55X3と同時期に発表されたレグザサーバーDBR-M190/M180には、55X3と同じ映像エンジン「レグザエンジンCEVO」が使われている。正確には、55X3に搭載されているのは、レグザエンジンCEVO Duoではあるが、超解像を含む各種画像処理の考え方や回路構造はほぼ一緒である。であれば、双方で情報を共有し信号処理を分担することで、より最適な画質が生み出せるのではないか。このような視点から実現した機能が「レグザコンビネーション高画質」である。


大まかな流れは、(1)BD/DVD/地デジなどといったソース情報と原画解像度情報、EPGによる情報がサーバー側(DBR-M190など)からHDMIケーブルを経由して55X3に伝達。(2)55X3は受け取った情報に応じて超解像処理を制御し、ディスプレイに表示する、というものだ。

このように記載すると非常にシンプルなのだが、これまでは(組み合わせによっては)ソースの送り手側と受け手側で似たような処理が行われたり、変換のステップ数が増えるなどして、双方で行う高画質化処理がかえって信号劣化の要因ともなり兼ねない事例さえありえた。今回の連携機能は、その心配を打破する1つの解と言えよう。

映画BDは24pのまま処理し不必要な処理機能をスキップ

では、より具体的にその分担作業を見てみよう。まずサーバー側では、入力信号に対しI/P変換と複数フレーム超解像、色超解像と自己合同性超解像(4:2:2→4:4:4変換含む)などが行われる。この時、映画などのBDは24p信号のまま処理されている。サーバーから最終的に出力されるのは、1080p(60p/24p)のYCbCr 4:4:4信号となる。

「レグザコンビネーション高画質」機能は、55X3の他、Z3/ZP3シリーズのテレビでも使用することができる。Z3/ZP3シリーズの場合、映像設定の「1080p画質モード」で「オート(デフォルト)」を選ぶ(「モニター」は映像処理を完全スキップ、「ノーマル」は通常処理となる)。なおサーバーとTVの間にAVアンプなどを介してしまうと、レグザコンビネーション高画質が働かなくなるので注意が必要だ。

55X3にHDMIから入力された映像信号は、この時点で入力されたYCbCr 4:4:4 の非圧縮12bit信号(24p/30p時)となり、BD信号に対しては全く圧縮の加えられていない高精度なものとなる。次にかけられる再構成型超解像などによって4KのQFHD映像が作り出され、4K信号になった時点からは映像信号処理は16ビット精度の高画質化処理で質感リアライザー、ディテールリアライザーといったレグザの映像エンジン固有の画質コントロールが行われる。最後に倍速処理や24p/30p信号に対するデジャダー処理も含めたワイドエリア補間倍速処理がかけられ、パネルへとRGB出力される。

レグザコンビネーション高画質 OFF (RD-BZ810 + 55X3) ※RD-BZ810は「XDE OFF」  55X3は「おまかせ(レゾリューションプラスON)」

レグザコンビネーション高画質 ON (DBR-M190 + 55X3)

ソース側とディスプレイ側で信号処理の分担を行うことでの高画質化というのは、これまでありそうでなかった機能である。不必要な経路をスキップし、劣化を抑え、微小信号の再現までも追及する。まさに自社連携を存分に活かした処理と言えるだろう。

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