DLNAサーバー機能

東芝、42/37V型に大画面化したパッシブ3D対応“REGZA”「ZP3」 − 新超解像やAVC 2番組録画にも対応

ファイル・ウェブ編集部
2011年09月13日
(株)東芝は、パッシブ方式タイプの3D表示に対応した“REGZA”「ZP3」シリーズの42V型「42ZP3」、37V型「37ZP3」を11月中旬に発売する。

本機は今年の夏に発売されたパッシブ3D表示対応のREGZA「ZP2」シリーズ(関連ニュース)をベースに、録画機能やネットワーク機能の強化を図り、さらに大きな画面サイズへ展開を広げたモデル。ZP3シリーズの発売後も、ZP2シリーズの販売は継続される。


42ZP3

37ZP3
ラインナップは42V型の「42ZP3」と37V型の「37ZP3」の2機種。価格はいずれもオープンだが、42ZP3は25万円前後、37ZP3は21万円前後での販売が予想される。

本体付属のテーブルスタンドは、ZP2シリーズがスクウェアタイプだったが、ZP3シリーズではZG2/Z2シリーズと同じ三日月デザインを採用している。

三日月デザインのスタンド


「カラーテクスチャー復元」を加えた最新世代の超解像技術を搭載

ともに1,920×1,080画素の倍速フルHD IPS クリアLED液晶パネルを搭載。バックライトはエッジ型LEDで、画面の左右に配置。バックライトエリアを42V型は上下8分割、37V型は上下5分割し、補間映像を1枚はさみながら、高精度なバックライトスキャンを行うことで4倍速駆動相当の動画応答性能を実現する「アクティブスキャン240」を採用することで、補間フレームによる残像を効果的に低減している。なおLEDバックライトはパネルの左右に42V型は各8つずつ、37V型は各5つずつのLEDブロックを配置している。それぞれ左右16個、または10個のLEDを高精度にコントロールするエリア駆動に対応した。

映像エンジンにはZP2シリーズと同じ「レグザエンジンCEVO」を搭載。40nmプロセスルールを採用したデュアルコアプロセッサを採用。回路の微細化を図り、2次キャッシュも搭載している。高い処理性能により、超解像技術をはじめとした高画質化技術だけでなく、グラフィカルな3Dアニメーションを採用したGUI「レグザメニュー」や、約0.3秒の番組表起動時間、豊富なネットワーク機能強化なども搭載されている。

高画質化技術では、今春に発売されたREGZA「Z2」シリーズから採用された「3次元フレーム超解像」を含む、「再構成型超解像」「色の超解像」「自己合同性型超解像」の各技術に、新しく「カラーテクスチャー復元」を加えた最新の“レゾリューションプラス7”を搭載した。

「カラーテクスチャー復元」では映像の彩度に応じて輝度の高域成分を強調、または加算するアルゴリズムを加え、高彩度画像のテクスチャーを復元する。これにより、濃い色の映像についても、細部の質感をより鮮明に再現できるようになり、カメラで捉えた被写体の「元の色」を正確に復元した映像描写が可能になった。なお、カラーテクスチャーの復元効果は、映像メニューから「オート」「オン」「オフ」が選択でき、カスタマイズはRGBの3色ごとに0〜10段階で任意に調整できる。

「カラーテクスチャー復元」はオート/オン/オフから選択可能

RGBの3色ごとにカスタマイズできる

液晶パネルは42/37V型ともに新IPSパネルを採用。RGBの液晶分子の配向のズレを抑え、光漏れする分子の数量を低減させることで、引き締まった黒を実現する「ハイコントラスト液晶」を採用している。導光板にスリット状の光の通り道を設け、エッジバックライトの光を、拡散を抑えながら画面の中央まで届けることができることから、スキャニング精度の向上を図っている。

パネルの駆動速度は120Hz。フレーム補間とバックライトコントロールにより黒ラインを順次挿入することで、動画解像度を高める「アクティブ スキャン 240」機能を採用している。

その他の画質面での改善項目については、放送波やDLNA経由の映像について、ジャストスキャンで表示した場合に、従来は映像エンジンの外付けチップとして持っていたスケーラー回路の制約により、10bit階調での表現に留まっていたが、ZP3シリーズでは再構成型超解像技術の4/3伸長回路によりスケーラー処理を回避することが可能になり、12bitでの階調表現が行えるようになった。

またアニメーション映像の表示時には、コーミング処理をより最適化したことで鮮明度の高い輪郭部の処理を実現。D端子/HDMI端子からの480i/p入力映像に対して、自己合同性型超解像技術による処理を加え、DVD再生も色・精細感がより高められた。


パッシブタイプの3D表示に対応

ZP2シリーズに引き続き、パッシブ型の3Dメガネによる3D映像表示に対応した。

パッシブ型3Dでは、画面内の奇数ラインと偶数ラインに、左眼用と右眼用の映像を割り当て、液晶パネル表面のフィルターで水平ラインごとに逆方向の円偏光をかける。それを3Dメガネに貼った偏光フィルターで元に戻し、左眼と右眼に別々の映像を見せ、立体視を可能にする。左眼用/右眼用の映像を、時間軸上で高速に切り替えて表示する「フレームシーケンシャル方式」を採用し、アクティブ型の3Dメガネを使って立体視を得る3D映像再生に対して、ZP3が採用するパッシブ型3Dでは、クロストークやフリッカーの発生が少なく、長時間の視聴でも疲れにくいという特徴がある。


“レグザシアターグラス”「FPT-P200」が1個同梱される
またパッシブ型3Dメガネは電池が不要で、軽量であることも特徴。本シリーズには、ZP2シリーズと同じ“レグザシアターグラス”「FPT-P200」が1個同梱される。メガネの質量は約20g。

視聴環境と、画面に表示される映像信号に合わせて最適な画質に自動調整を行う「おまかせドンピシャ高画質」は、ZP3シリーズでは3D/2D両方の映像に効果を発揮する。


新たにDLNAサーバー機能に対応

ネットワーク機能は、DLNAのデジタルメディアサーバー(DMS)デバイスクラスに新しく対応した。本機でUSB-HDDに録画した番組を、LAN接続した別の部屋にあるDLNAに準拠したDTCP-IP対応のテレビやパソコン、またはスマートフォンなどで再生して楽しむことができる。同社はレグザリンクをベースにした、コンテンツシェアの楽しみ方を「レグザリンク・シェア」として訴求する。

なお、スマートフォンでの視聴についてはau製“REGZA Phone”「IS11T」による動作確認が行われており、DLNAに準拠したDTCP-IP対応のアプリ「DiXiM Player」などをAndroidスマートフォンにインストールして、ZP3で録画したテレビ番組をスマートフォン上でストリーミング再生しながら楽しむことができる。

「レグザリンク・シェア」のイメージ

ZP3シリーズはWake On LAN機能にも対応しており、本体をスタンバイ状態にしておけばテレビを起動することなく、LAN接続した機器からサーバー上のコンテンツを呼び出して視聴することができる。

なお、テレビ本体にはSDカードスロットが搭載されているが、こちらはSDメモリーカードに記録したAVCHD動画や写真ファイルの再生用のみとなっており、テレビ番組をSDメモリーカードに録画して、スマートフォンなどに持ち出す機能は備わっていない。

DLNA(DTCP-IP)対応のレコーダーに録画した番組、LAN-HDDなどメディアサーバーに保存した番組をテレビ側からコントロールして視聴できる。またDMS機器内のコンテンツをDMC機器で操作し、本機で表示するDMR機能にも対応している。

DLNAでは「レグザリンク・シェア」を搭載。新たにサーバー機能に対応し、外付けのUSB-HDDに本機で録画した番組を、他の部屋のDLNA対応テレビや、“REGZA Phone”を始めとするスマートフォンなどに配信して視聴することが可能になった。

そのほか、テレビのリモコンで周辺機器をコントロールできる「レグザリンク・コントローラ」、USB-HDDに録画した番組をREGZAブルーレイや東芝製ノートPCにダビングできる「レグザリンク・ダビング」のコンセプトも引き続き継承している。


USB-HDD録画は「長時間録画」に対応

ZP3シリーズと、同日発表のZ3シリーズの録画機能では、通常のDRモードでの録画に加えて、東芝REGZAの録画機能搭載機として初めて長時間録画に対応した。地上デジタルチューナーを3基、BS・110度CSデジタルチューナーは2基搭載し、地デジ番組を自由に見ながら、残りの2つのチューナーで時間帯の重なる地デジ放送を“W録”できる「地デジ見ながらW録」機能が利用できる。また、同時録画している2つの番組に対して、自動でチャプター分割を行う「Wマジックチャプター」も備えている。録画番組の再生時にはスローやコマ送りなどのトリック再生も可能になった。

録画番組のスロー再生も可能になった

本体には2基のH.264トランスコーダーを搭載し、同時録画を行っている2番組ともに長時間録画が可能。長時間録画モードは「AF(長時間1)」(12Mbps/約2倍)、「AN(長時間2)」(8Mbps/約3倍)、「AS(長時間3)」(6Mbps/約4倍)となり、2TBのUSB-HDD接続時なら、ASモード選択時で約711時間の録画が楽しめるとしている。長時間録画もすべて1,920×1,080画素のフルHD画質で記録を行う。なお、「レグザリンク・シェア」でスマートフォンなどのモバイル機器に録画番組をストリームする際には、再生する機器に応じた最適な画質にテレビ側で自動変換し、映像を配信する。

長時間録画モードの選択画面

またZP3シリーズでは、LAN-HDDに保存したMPEG-2 TS/AVCHD形式のムービーカメラの動画が再生できるようになった。本機能はZ1シリーズまでに搭載されていてZ2シリーズで非搭載となった機能が復活した格好だ。ただし、ZP3シリーズの場合はLAN-HDDへのテレビ番組録画・再生は不可となっている。

なお、Z2シリーズユーザーに対しては来春頃にファームウェアアップデートを実施して、LAN-HDD再生の機能が追加提供される予定だ。

その他、ネットワーク機能では無線LANコンバーターにも対応。バッファロー「WLAE-AG300N/V2」との動作確認が取れている。テレビを家庭内LANネットワークに接続した環境では、スカパー!HDチューナーからREGZAブルーレイに録画した番組をテレビから呼び出して再生できる。「Compatible with Windows7」認証も取得しており、OSの「Play To」機能によりPCのHDDに保存した映像や音楽をLAN経由でREGZAに表示し、コンテンツの再生・停止操作などをPCから行うことが可能。

インターネット関連の機能では、「おすすめサービス」によるランキングデータ表示やレグザAppsコネクトにも対応。IPTV機能では、YouTube/Yahoo! JAPAN/アクトビラ ビデオ・フル/ひかりTV/TSUTAYA TV/T'sTVのサービスに対応する。

メニュー画面のUIには「レグザメニュー」を採用。テレビの映像を表示しながら、「レグザメニュー」アイコンを透過表示できる。またEPGも、リモコンのボタンを押してから約0.3秒で表示可能な高速レグザ番組表を採用している。また、リモコンのパネル内部には画面の明るさと画質を節電効果に配慮したモードに切り替えられる「節電」ボタンも新たに設けた。

付属のリモコン

「節電ボタン」を新たに設けた


ゲーム映像の高画質表示機能も充実

メモリ制御技術の「FIFO(First In First OUt)」を応用した技術により、ZP3シリーズでは2Dゲームの映像表示時に約0.7フレーム(約12ms)の低遅延を実現した。また3D映像のゲームについても同様に低遅延化を実現したという。

さらにZP3シリーズでは補完フレーム生成を行いながら、約1.3フレーム(約21ms)の低遅延を実現した「ゲームスムーズ」モードを搭載。ひとつのフレームの前後2枚の映像から補完映像を生成することで、特に横スクロールのスピードが速いゲームでの残像低減や、ムービーシーンの滑らかな再生を可能にしたという。

このほかにもPS3などで、ゲームのHDMI出力をRGBに設定しておくと、それを自動で検知して「ゲームモード」に切り替える「自動ゲームモード」の機能も搭載する。


【問い合わせ先】
東芝 テレビご相談センター
TEL/0120-97-9674

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  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドTOSHBIA
  • 型番42ZP3
  • 発売日2011年11月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格250,000円前後)
【SPEC】●サイズ:42V型 ●映像処理システム:レグザエンジンCEVO(レグザエンジンシーボ) ●パネル:IPS方式倍速フルHDクリアLEDパネル ●解像度:1,920×1,080 ●コントラスト比:1,600対1(ダイナミックコントラスト:2,000,000対1) ●チューナー:地上デジタル×3、BS・110度CSデジタル×2 ●入出力端子:HDMI入力×4、D5入力×1、ビデオ入力×2、HDMIアナログ音声入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン、アナログ音声出力、USB×2、LAN×1、SDメモリーカードスロット ほか ●外形寸法:1017W×694H×254Dmm(スタンド含む)
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  • 発売日2011年11月中旬
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【SPEC】●サイズ:37V型 ●映像処理システム:レグザエンジンCEVO(レグザエンジンシーボ) ●パネル:IPS方式倍速フルHDクリアLEDパネル ●解像度:1,920×1,080 ●コントラスト比:1,600対1(ダイナミックコントラスト:2,000,000対1) ●チューナー:地上デジタル×3、BS・110度CSデジタル×2 ●入出力端子:HDMI入力×4、D5入力×1、ビデオ入力×2、HDMIアナログ音声入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン、アナログ音声出力、USB×2、LAN×1、SDメモリーカードスロット ほか ●外形寸法:905W×628H×208Dmm(スタンド含む)

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