唯一無二のTVを徹底レビュー

東芝REGZA「55X3」の衝撃 ー やはり「4K」は凄かった

取材・執筆:大橋伸太郎/折原一也/鴻池賢三/林 正儀/村瀬孝矢/山之内 正

前のページ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 次のページ

2012年01月20日

日常のテレビ放送が次世代の
高画質映像に生まれ変わる

取材・執筆:折原一也

地デジ放送の画質を超越 キメ細かい映像を作り出す

世界初の民生用大型グラスレス3Dテレビであり、また4倍画素QFHDパネルを搭載した高画質テレビでもある55X3。次世代のスペックを誇るディスプレイの実力を引き出すべく、視聴したソースはBDと言いたいところだが、高画質なBDソースと55X3の4倍画素QFHDパネルの組み合わせによって引き出される高画質に対する賛辞は他の筆者に譲り、私はあえて地上デジタル放送のライブ視聴による評価を行った。


折原一也氏
平日の夕方ということもあり、クオリティ検証に最適なドキュメンタリー番組などのコンテンツはなかったが、チャンネルを変えて映る映像の一つ一つからフルHDディスプレイには無かった画質レベルの高さが伝わってくる。例えば、NHKで放送されていた日本各地を中継で結ぶニュース番組。ロケ映像にHDカメラが用いられているのは珍しくはないが、そこに映し出されていた東北の雪景色が既に地上デジタル放送の画質を超越している。BD映像で感じたようなリアル4Kソースと見紛う突出した映像のリアリティとまでは到達していないが、ディスプレイまで1mにも満たない至近距離からの視聴であっても、QFHD超解像技術により映像の精細感が引き上げられ、キメ細かい映像を作り出す。

もう一つ、夕方のテレビドラマの再放送で「ガリレオ」が放送されていたが、HD収録されたドラマのカメラの映像も見違えるほどに画質が向上している。あえて例えるならば、BDに収録されているテレビドラマの映像を視聴している印象に近く、ビデオライクな映像ながら精細感が引き出され、セットの作り込みにまで目が向いてしまう立体感が味わえる。

4倍画素QFHDパネル搭載テレビというと、視聴室に鎮座するモニターというイメージを受けるかもしれないが、55X3自身もチューナーを内蔵するテレビであることを忘れてはならない。55X3であれば、日常のテレビ放送が次世代の高画質映像に生まれ変わる。








フルHDテレビでは決して味わえない
豊かな立体感がある

取材・執筆:鴻池賢三

画にどっしりとした重み 従来と違う感覚に襲われる


鴻池賢三氏
最初に目に飛び込んだ映像は、2D版アバターのメニュー画面だったが、その時点で今までのテレビとは違う何かを感じた。画にどっしりとした重みがある。プロ野球投手の投げる球のように、球の重さ自体は変わらないのに、重みが感じられる、あの感覚だ。これは肉眼では識別できないパネル画素の密度と関係しているようだ。肝となるアップスケーリングの品質は、パネル数センチまで接近するとジャギーなどが認識できてしまうが、1.5H程度の視聴位置から観察すると、フルHDとは異なる解像度感が実感できる。不思議な現象だ。パネルはVAタイプで、1.5Hの視聴距離では、画面の端付近でコントラスト低下が見られるのが気になった。

ファーストインプレッションから、相性の良さそうなアニメ作品『ハウルの動く城』を観た。色彩豊かなセル画が重厚に再現され、解像度感も高く、背景と前景の移動による動体視差から、フルHDテレビでは決して味わえない豊かな立体感が得られた。映像モードは「映画プロ」を選択したが、グリーンの表現がナチュラルで好印象。個人的には、ローカルディミングとピークの設定を「強」にすると、さらに本機の4K映像を引き立ててくれるように感じた。

BD『ハウルの動く城』 ¥7,140 VWBS1288 ディズニー

林正儀と村瀬孝矢が「55X3」の魅力を語る

前のページ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 次のページ

関連記事