エソテリック、第2世代ディスクリートDAC搭載の旗艦SACDプレーヤー「Grandioso K1XE」
ESOTERIC(エソテリック)は、“Grandioso”シリーズの新製品として、SACD/CDプレーヤーのフラグシップモデル「Grandioso K1XE」を発売する。価格は税込4,180,000円。
Grandioso K1XEは、独自のSACD/CDトランスポート・メカニズム「VRDS-ATLAS」と、第2世代の自社開発ディスクリートDAコンバーター「Master Sound Discrete DAC G2」を組み合わせたモデル。DAC部は電源トランスまで左右独立の完全デュアルモノ構成とし、本体に計5基の電源トランスを搭載する。
新たに「ES-LINK 5」デジタル入力も装備。ネットワークトランスポート「Grandioso N1T」との接続に対応し、ディスク再生に加えて外部機器のDA変換にも利用できる。
DAC部には、汎用DAC ICを使わず、FPGAとディスクリート部品で構成する独自のマルチレベルΔΣ方式を採用。内部処理には64bit/512FsのΔΣモジュレーターを用い、DSDとPCMそれぞれに最適化したデジタル処理アルゴリズムをFPGAに実装する。
DACは1チャンネルあたり32エレメントで構成。クロックドライバー、ロジック回路、コンデンサー、抵抗などの主要部品をエレメントごとに独立させた大規模回路を採用する。
G2では、抵抗エレメントの切り替え回路を簡素化・最適化。抵抗の近傍にコンデンサーを追加することで、電流供給能力の向上とノイズ低減を図った。
電源ラインも細分化し、FPGAやフリップフロップ回路を含むデジタル部と、DAC後段のアナログ部への電源供給を見直した。アナログ部ではホット/コールド側に独立した電源レギュレーターを設け、回路間の電源干渉を抑えるという。
アナログ出力バッファーには、スルーレート2,000V/μsを公称する「ESOTERIC-HCLD(High Current Line Driver)」を採用。「Grandioso D1X SE」相当の1チャンネルあたり4回路構成とし、電流出力能力を強化した。
電源トランスは、左右のDAC用に各1基、トランスポート・メカニズム用、デジタル回路用、マイコン回路用に各1基の計5基を搭載する。DAC部は電源トランスまで左右独立とし、各回路をリニア電源で駆動。ディスクリート構成の「ローフィードバック・DCパワーレギュレーター」も採用する。同社は、アナログ再生のような滑らかさと実在感のあるサウンドを目指したとしている。
ディスクドライブには、同社最高峰のSACD/CDトランスポート・メカニズム「VRDS-ATLAS」を搭載する。VRDSは、ディスクを同径のターンテーブルに密着・固定して回転させる機構。ディスク自体の回転振動やメカニズムの不要振動を抑えるとともに、ディスクの反りを矯正する。これにより、光学ピックアップとディスク面の相対的な光軸精度を高め、サーボ電流や読み取りエラーの低減を図る。
VRDS-ATLASは、メカニズム単体で6.6kg、ベース部を含めると13.5kgの重量級構造。大型のSS400スティール製サイドパネル/ブリッジ、ジュラルミン製ターンテーブル、スティールボールによる点接触のスラスト・スピンドル軸受けなどを採用する。メカニズム全体を幅広く背の低い形状とし、低重心化も追求。ターンテーブル駆動モーターを下側へ配置することで、振動を底部へ逃がす経路を短くし、機械的ノイズの低減を図った。
デジタル入力には、独自の超広帯域伝送方式「ES-LINK 5」を新搭載。Grandioso N1Tと組み合わせ、Grandiosoシリーズによるデジタル再生システムを構築できる。このほか、USB Type-B、XLR、光デジタル入力を各1系統、XLRデジタル出力を1系統装備する。アナログ出力はXLRとRCAを各1系統備え、独自のアナログ電流伝送方式「ES-LINK Analog」にも対応する。
クロック回路には「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」を採用。10MHzクロック入力も備え、マスタークロックジェネレーター「Grandioso G1X」とのクロック同期が可能となる。筐体は振動をコントロールするマルチレイヤー構造とし、セミフローティングトップパネルや、新世代の高音質ピンポイント・アイソレーション・フットを採用する。
外形寸法は445W×161.5H×447.3Dmm、質量は34.3kg。公称の周波数特性は5Hz - 30kHz(−3dB)、S/N比は113dB、歪率は0.001%(1kHz)となる。
外部強化電源「Grandioso PS1XE」も同時発売
同時発売の「Grandioso PS1XE」は、K1XEなどに対応する外部強化電源ユニット。販売価格は税込1,540,000円。セパレート電源搭載モデルの開発で培った技術を投入し、Master Sound Discrete DAC G2の性能を引き出すためのチューニングを施したという。
内部には4基の独立した電源トランスを搭載。対応機器のDAC部への給電を担い、DA変換段とバッファーアンプ段への電源供給もそれぞれ独立させる。
電源を別筐体とすることで、オーディオ回路に及ぼす振動やトランスからの漏洩磁束の影響を低減。デジタル/アナログ回路間の分離も強化し、G2 DACに向けて電源回路を最適化したとしている。
筐体にはK1XEと同様、マルチレイヤー構成シャーシ、セミフローティングトップパネル、新世代ピンポイント・アイソレーション・フットを採用する。
対応機種はGrandioso K1XE、ネットワークDAC/プリアンプ「Grandioso N1」、既存の「Grandioso K1X SE」「Grandioso K1X」。外形寸法は445W×131.5H×451.2Dmm、質量は23.7kgとなる。
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