すべて国内生産、7月発売予定

パイオニア、車載用ハイエンドオーディオ「GRAND RESOLUTION」。第1弾はTAD技術採用のスピーカー2モデル

公開日 2025/06/05 16:26 筑井真奈
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パイオニアは、車載用のハイエンドオーディオシリーズ「GRAND RESOLUTION(グランド・レゾリューション)」を新たに立ち上げた。

その第1弾モデルとして、3ウェイシステム「TS-Z1GR」と、2ウェイハイレンジシステム「TS-HX1GR」を発売する。価格は「TS-Z1GR」が770,000円(税込)、「TS-HX1GR」が495,000円(税込)。いずれも国内生産で、7月発売予定。

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3ウェイユニットの「TS-Z1GR」(左)、2ウェイユニットの「TS-HX1GR」(右)

「GRAND RESOLUTION」は、パイオニアの祖業である「音」の技術を進化させ、長年の研究/開発で培った設計思想を追求した車載用ハイエンドシリーズ。アーティストの想いを正確に伝える “心に響く音” により、“空間と時間の一致が誘う異次元の音楽体験” を提供するとしている。

なお、これまでパイオニアは車載関連製品を「カロッツェリア」ブランドとして提供してきたが、このGRAND RESOLUTIONシリーズは「パイオニア」ブランドとして展開する。

パイオニアのハイエンド・カーオーディオブランドとして立ち上がった「GRAND RESOLUTION」

ハイレンジには、パイオニアの高級ブランドである「TAD」のスピーカーにも活用されている、点音源再生を可能にする同軸構成のCSTドライバー(Coherent Source Transducer)を採用。高音と中音の到達時間に差が生まれないため、トゥイーターとミッドレンジ間に位相のズレが発生しないという利点があり、長年TADのスピーカーに採用されてきた。

トゥイーターとミッドレンジが同軸構造となっている

さらに、トゥイーター部にはカーオーディオ用スピーカーとして初となる蒸着ベリリウム振動板を採用。ベリリウム振動板は軽量かつ高い剛性と内部損失を持っており、「車室内における自然な音場空間と音の実在感を高次元で実現」すると謳っている。

蒸着ベリリウム振動板を活用したトゥイーター部

「TS-Z1GR」のウーファーユニットは17cm口径で、振動板は軽量かつ高剛性の開繊カーボンと抄紙を組み合わせた「2層構造開繊カーボン振動板」、強力なネオジムマグネットと磁気回路を採用。フレームには不要な共振を徹底的に除去する「フルバスケットアルミダイキャストフレーム」を用い、さらにセンターキャップ部の形状を最適化し、センターキャップとの一体型構造にすることで、スムーズな指向特性を獲得している。

「TS-Z1GR」のウーファーユニット 
不要な共振を徹底的に除去する「フルバスケットアルミダイキャストフレーム」を採用

またミッドレンジとトゥイーターの位相と音圧、指向特性を最適化した専用のクロスオーバーネットワークが盛り込まれたほか、さまざまなシステムに接続できるバイアンプ接続対応ネットワークも備えている。

新たに設計されたパッシブクロスオーバーネットワーク


 

 

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