morelのスピーカーを活用した2台のカーオーディオシステム
<大阪オートメッセ>まるでヘッドホン再生!車内イマーシブオーディオの新しい取り組み
高音質カーオーディオが多数出展している大阪オートメッセ。ここでは、イスラエル・morelのスピーカーを活用したこだわりのカーオーディオシステムの内容と音質をレポートしよう。
morelの輸入を担当するジャンライン&パートナーズは、車内でのイマーシブオーディオを実現する新機軸のカーオーディオシステムを提案する。
といってもスピーカーを天井やリアなど数多く取り付けるというわけではなく、フロント3ウェイ+後部ドアと比較的シンプルなシステム。社長の柴野さんに、「まずは聴いてください」と促されて、三菱自動車「アウトランダーPHEV」の運転席に座ると、頭の真上あたりから降り注ぐように音が聴こえてきて驚く。思わず真上を見上げるが、そこにスピーカーはない。
真上だけではなく左右斜め後ろ方向、体感的には斜め後ろ45度方向くらいまで音が広がり、音の波に包み込まれているような非常に不思議な感覚。だが、サラ・ブライトマンのボーカルはしっかり前方少し上の方向から聴こえてきて、ますます驚かされる。
「これが、ARC AUDIOのアップミキサーの力です」と柴野さん。ARC AUDIOはアメリカのカーディオブランドで、DSPやアンプなどに強みを持つ。「ARC AUDIOのDSPアンプであるBLACKBIRDには立体音響へのアップミキサー機能が搭載されています。普通のステレオ音源でも、こんなふうに包まれるようなサウンドステージを作ることができるです」。
オリジナルの音源は、ソニーのDAPで受けているQobuz音源(つまりステレオ)。それをBluetoothを使ってaudisonの「B-CON」に飛ばし、BLACKBIRDに入力する、という音声の流れになっている。Apple Musicなどで配信されているドルビーアトモス音源ではないことにも2度びっくり。ちなみにスピーカーは、近日発表予定のmorelの新製品「SENSUS」シリーズを活用している。
「朝からいろんなお客さんに体験してもらいましたが、特に若い方は非常に喜んで聴いてくれています。ヘッドホンの再生環境に近いのかもしれません。立体音響は、新しいカーオーディオの提案として、積極的に広げていきたいと考えています」と意欲たっぷりに語ってくれた。
このアウトランダーのシステムチューニングを担当したのは、福井県のカーオーディオショップ・マリノサウンド。店長の岩崎潤一さんは、もう一台自社設計のトヨタ・アルファードをデモカーとして作成、ストレートはステレオ再生システムとして構築している。
この車は、Volumioのフラグシップ・ネットワークプレーヤー「MOTIVO」を活用していることが大きな特徴となる。
「YouTubeの動画でVolumioの存在を知って、これは面白い!と思って早速導入しました。イタリアらしいデザインセンスもとても気に入っています。使い勝手も音質も素晴らしくて、自宅でも、カーオーディオでも両方で活用しています」と岩崎さん。USBメモリに保存したローカルファイルも、Qobuzなどストリーミングサービスの音源も、タッチパネル操作でサクサク選曲できる点も大きな魅力。iPadのアプリからでも遠隔で同じ操作が可能。
今回はVolumioのデジタル出力からARC AudioのDSPに接続し、アンプを通してmorelのELATE Carbonスピーカー、3ウェイ+サブウーファーシステムを駆動している。
アデルの「Lean on me」では、ボーカルの温度感の高さや厚み、morelならではの旨みをたっぷり感じさせてくれる。ビリー・アイリッシュの「bad guy」では独特の音場の広がり感も面白い。アルファードはダッシュボード上の空間が広く奥行きもあるため、サウンドステージを作りやすいというメリットもあるという。岩崎さんも「スピーカーのポテンシャルをできる限り引き出してあげたいんです」とチューニングの楽しさに目を輝かせる。
またVolumioでは、楽曲再生中に、クレジット(プロデューサーや参加ミュージシャンの名前)が画面上を流れるのもオシャレでGood。ホームオーディオ向けの製品をいかにカーオーディオに活用していくか、というのも興味深いテーマになりそうだ。
■頭上から音楽が聴こえてくる新しいオーディオ体験
morelの輸入を担当するジャンライン&パートナーズは、車内でのイマーシブオーディオを実現する新機軸のカーオーディオシステムを提案する。
といってもスピーカーを天井やリアなど数多く取り付けるというわけではなく、フロント3ウェイ+後部ドアと比較的シンプルなシステム。社長の柴野さんに、「まずは聴いてください」と促されて、三菱自動車「アウトランダーPHEV」の運転席に座ると、頭の真上あたりから降り注ぐように音が聴こえてきて驚く。思わず真上を見上げるが、そこにスピーカーはない。
真上だけではなく左右斜め後ろ方向、体感的には斜め後ろ45度方向くらいまで音が広がり、音の波に包み込まれているような非常に不思議な感覚。だが、サラ・ブライトマンのボーカルはしっかり前方少し上の方向から聴こえてきて、ますます驚かされる。
「これが、ARC AUDIOのアップミキサーの力です」と柴野さん。ARC AUDIOはアメリカのカーディオブランドで、DSPやアンプなどに強みを持つ。「ARC AUDIOのDSPアンプであるBLACKBIRDには立体音響へのアップミキサー機能が搭載されています。普通のステレオ音源でも、こんなふうに包まれるようなサウンドステージを作ることができるです」。
オリジナルの音源は、ソニーのDAPで受けているQobuz音源(つまりステレオ)。それをBluetoothを使ってaudisonの「B-CON」に飛ばし、BLACKBIRDに入力する、という音声の流れになっている。Apple Musicなどで配信されているドルビーアトモス音源ではないことにも2度びっくり。ちなみにスピーカーは、近日発表予定のmorelの新製品「SENSUS」シリーズを活用している。
「朝からいろんなお客さんに体験してもらいましたが、特に若い方は非常に喜んで聴いてくれています。ヘッドホンの再生環境に近いのかもしれません。立体音響は、新しいカーオーディオの提案として、積極的に広げていきたいと考えています」と意欲たっぷりに語ってくれた。
■Volumioを活用したQobuz再生の楽しみ
このアウトランダーのシステムチューニングを担当したのは、福井県のカーオーディオショップ・マリノサウンド。店長の岩崎潤一さんは、もう一台自社設計のトヨタ・アルファードをデモカーとして作成、ストレートはステレオ再生システムとして構築している。
この車は、Volumioのフラグシップ・ネットワークプレーヤー「MOTIVO」を活用していることが大きな特徴となる。
「YouTubeの動画でVolumioの存在を知って、これは面白い!と思って早速導入しました。イタリアらしいデザインセンスもとても気に入っています。使い勝手も音質も素晴らしくて、自宅でも、カーオーディオでも両方で活用しています」と岩崎さん。USBメモリに保存したローカルファイルも、Qobuzなどストリーミングサービスの音源も、タッチパネル操作でサクサク選曲できる点も大きな魅力。iPadのアプリからでも遠隔で同じ操作が可能。
今回はVolumioのデジタル出力からARC AudioのDSPに接続し、アンプを通してmorelのELATE Carbonスピーカー、3ウェイ+サブウーファーシステムを駆動している。
アデルの「Lean on me」では、ボーカルの温度感の高さや厚み、morelならではの旨みをたっぷり感じさせてくれる。ビリー・アイリッシュの「bad guy」では独特の音場の広がり感も面白い。アルファードはダッシュボード上の空間が広く奥行きもあるため、サウンドステージを作りやすいというメリットもあるという。岩崎さんも「スピーカーのポテンシャルをできる限り引き出してあげたいんです」とチューニングの楽しさに目を輝かせる。
またVolumioでは、楽曲再生中に、クレジット(プロデューサーや参加ミュージシャンの名前)が画面上を流れるのもオシャレでGood。ホームオーディオ向けの製品をいかにカーオーディオに活用していくか、というのも興味深いテーマになりそうだ。
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