全国からこだわりのカーオーディオ搭載車8台が出展
<大阪オートメッセ>車にもQobuz到来、超高音質カーオーディオを体験。イングラフ・BMWは圧倒的情報量
2月9日まで、インテックス大阪にて開催されているカスタムカーの一大祭典・大阪オートメッセ。昨年に続き高音質カーオーディオを搭載した車も出展しているので、そのこだわりと音質をレポートする。
今回は、AV Kansaiやイングラフ、マリノサウンド、カーオーディオクラブと、コンテストでも上位入賞を重ねる実力ショップがインストールした車など、全部で8台のカーオーディオ搭載車両が登場。「超高音質カーオーディオ全車両聴けます」というポップに関心を惹かれて、午前中からカーオーディオの常連はもちろん、車好き・音楽好きが集結し、それぞれに練り上げられた8台の音の違いをじっくり体験していた。
青森県のイングラフは、BMWの「M2 Competition」をベースに、先日正式発売されたBLAMの創業10周年記念スピーカー「Multix Barrel」(MB)をトゥイーター&ミッド&ウーファーの3ウェイで装着。AUNEのプレーヤー「GTS1」にRESOLUTのDSP「M-DSP」と人気の組み合わせである。
記者も実際に体験してみたが、とにかく圧倒的な情報量! 音数の多さはもちろんのこと、位置情報も膨大で、音源にここまでの情報が入っていたのか、とびっくりしてしまう。ショスタコーヴィッチの交響曲第4番では、それぞれの楽器の位置関係が明瞭に見えることに加え、ダイナミックレンジの描き分けも見事。小音量でも細部のニュアンスが豊かかつ鮮明、あらためて店主・木村智聡さんのチューニングの腕前に舌を巻く。
内部配線にはすべてサエク製を使用していることもポイントで、RCAケーブルは「SL-1」、スピーカーケーブル「SP-1」など良質なものを選定。色付けのない、アンプやスピーカーの素性をそのまま出してくれるサエクのケーブルはカーオーディオ市場でも着実にファンを増やしている。
インストールを担当した木村さんも、「せっかくのイベント会場ですから、カーオーディオを初めて聴く人にも驚いてもらえるよう、はっきりくっきりした音を狙いました」とコンセプトを説明。ディテールの豊かさはまさにその狙い通りで、夕方まで試聴列が途切れることなく続いていた。
昨年10周年モデルを発表、いま波に乗っているフランスのBLAM。BLAMの輸入元であるトライムは、メルセデスベンツ「C220d」をデモカーとした車両を出展。トップグレードMultix Barrelの3ウェイに加えて、ドアとダッシュボード上の純正スピーカーもBLAM製トレードインスピーカーに交換。合計11スピーカーを搭載、アンプまで含めておおよそ150万円程度のシステムを提案する。
カーオーディオ製品もホームオーディオと同様高額化が著しいが、手が届きやすい価格での製品開発にこだわるBLAMは貴重な存在。スピーカーの癖もなく、「インストールにおいても組み込みやすい」という声は多くの販売店からも聞こえてくる。
実はBLAMは、同じくフランス発のストリーミングサービス・Qobuzとパートナーシップを結んでいる。そのため、今回のデモカーでも試聴曲はQobuzを活用。さすがにイベント会場なので、(ストリーミングではなく)DAPにオフライン保存しての再生であったが、今後車でもストリーミングが自由に楽しめる時代が来るのは楽しみだ。
宇多田ヒカルの「BADモード」では、声の質感のつややかさや低域の刻みの安定感などにBLAMの良さが光る。今回の10周年モデルは、メタルドーム、ソフトドーム、ハイルドライバーの3種類のトゥイーターを発売していることも特徴で、好みの音質に合わせて使い分けて欲しい、という思いで開発されている。今回のベンツではハイルドライバー方式「AMT-1」が採用されているが、硬さのない女性ボーカルの伸びやかさにはその美点がしっかり生かされている。
そのほかトライム取り扱いの製品としては、KOJO Technology製スティック型仮想アースのカーオーディオ向けバージョン「ve-02p-G」も登場。ホーム用に展開されている「Crystal-EpG」を、車載でも使えるようワッシャーを追加し外れにくくしたもの。表面積をさらに拡大することでグラウンド安定化の効果がさらに高められており、DAPやスピーカー裏など幅広く活用できるものとして期待も高い。
今回は、AV Kansaiやイングラフ、マリノサウンド、カーオーディオクラブと、コンテストでも上位入賞を重ねる実力ショップがインストールした車など、全部で8台のカーオーディオ搭載車両が登場。「超高音質カーオーディオ全車両聴けます」というポップに関心を惹かれて、午前中からカーオーディオの常連はもちろん、車好き・音楽好きが集結し、それぞれに練り上げられた8台の音の違いをじっくり体験していた。
■圧倒的な情報量で聴かせる!青森・イングラフのBMW
青森県のイングラフは、BMWの「M2 Competition」をベースに、先日正式発売されたBLAMの創業10周年記念スピーカー「Multix Barrel」(MB)をトゥイーター&ミッド&ウーファーの3ウェイで装着。AUNEのプレーヤー「GTS1」にRESOLUTのDSP「M-DSP」と人気の組み合わせである。
記者も実際に体験してみたが、とにかく圧倒的な情報量! 音数の多さはもちろんのこと、位置情報も膨大で、音源にここまでの情報が入っていたのか、とびっくりしてしまう。ショスタコーヴィッチの交響曲第4番では、それぞれの楽器の位置関係が明瞭に見えることに加え、ダイナミックレンジの描き分けも見事。小音量でも細部のニュアンスが豊かかつ鮮明、あらためて店主・木村智聡さんのチューニングの腕前に舌を巻く。
内部配線にはすべてサエク製を使用していることもポイントで、RCAケーブルは「SL-1」、スピーカーケーブル「SP-1」など良質なものを選定。色付けのない、アンプやスピーカーの素性をそのまま出してくれるサエクのケーブルはカーオーディオ市場でも着実にファンを増やしている。
インストールを担当した木村さんも、「せっかくのイベント会場ですから、カーオーディオを初めて聴く人にも驚いてもらえるよう、はっきりくっきりした音を狙いました」とコンセプトを説明。ディテールの豊かさはまさにその狙い通りで、夕方まで試聴列が途切れることなく続いていた。
■10周年記念モデルも大ヒット中のBLAM
昨年10周年モデルを発表、いま波に乗っているフランスのBLAM。BLAMの輸入元であるトライムは、メルセデスベンツ「C220d」をデモカーとした車両を出展。トップグレードMultix Barrelの3ウェイに加えて、ドアとダッシュボード上の純正スピーカーもBLAM製トレードインスピーカーに交換。合計11スピーカーを搭載、アンプまで含めておおよそ150万円程度のシステムを提案する。
カーオーディオ製品もホームオーディオと同様高額化が著しいが、手が届きやすい価格での製品開発にこだわるBLAMは貴重な存在。スピーカーの癖もなく、「インストールにおいても組み込みやすい」という声は多くの販売店からも聞こえてくる。
実はBLAMは、同じくフランス発のストリーミングサービス・Qobuzとパートナーシップを結んでいる。そのため、今回のデモカーでも試聴曲はQobuzを活用。さすがにイベント会場なので、(ストリーミングではなく)DAPにオフライン保存しての再生であったが、今後車でもストリーミングが自由に楽しめる時代が来るのは楽しみだ。
宇多田ヒカルの「BADモード」では、声の質感のつややかさや低域の刻みの安定感などにBLAMの良さが光る。今回の10周年モデルは、メタルドーム、ソフトドーム、ハイルドライバーの3種類のトゥイーターを発売していることも特徴で、好みの音質に合わせて使い分けて欲しい、という思いで開発されている。今回のベンツではハイルドライバー方式「AMT-1」が採用されているが、硬さのない女性ボーカルの伸びやかさにはその美点がしっかり生かされている。
そのほかトライム取り扱いの製品としては、KOJO Technology製スティック型仮想アースのカーオーディオ向けバージョン「ve-02p-G」も登場。ホーム用に展開されている「Crystal-EpG」を、車載でも使えるようワッシャーを追加し外れにくくしたもの。表面積をさらに拡大することでグラウンド安定化の効果がさらに高められており、DAPやスピーカー裏など幅広く活用できるものとして期待も高い。
関連リンク
トピック