メルセデスベンツ&アウディの2台を出展

<大阪オートメッセ>イタリア・クアトロリゴの「Fantasia」アンプに期待大!AV Kansaiの新提案

公開日 2025/02/07 19:09 筑井真奈
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2月9日(日)までインテックス大阪にて開催されている「大阪オートメッセ」。カーオーディオコンテストでも上位入賞した超高音質カーオーディオ搭載車両について引き続きレポートしよう。

■高解像度に加えて質感にしなやかさも手に入れたQUARTORIGO



イタリアのQUARTORIGO(クアトロリゴ)は、いまカーオーディオのアフターパーツマーケットで最も熱いブランドのひとつ。トップグレードとなる “OPUSシリーズ” では、高解像度、かつくっきりとした目鼻立ちの美しさを体現していたが、新たに発売になった “Fantasiaシリーズ” では、さらにしなやかな繊細さを得た印象。しかも10万円台からと価格もお手頃。

イタリア・クアトロリゴの「Fantasiaシリーズ」。10万円台からと手頃な価格だが、デザインと音質の良さが光る!

今回の大阪オートメッセでは、アウディ「RS7」に、OPUSとFantasiaをそれぞれ装着した車を出展。輸入元のフェリースソニード社長の西川さんも、「オートメッセは新しいお客さんにアプローチできるチャンスですから、ある意味オールマイティに、いろんな音楽を楽しく聴けるシステムとして構築しました」と自信を見せる。

AV Kansaiがチューニングを担当したアウディ「RS7」

「RS7」の運転席。クアトロリゴのOPUSユニットがピラーに装着されている

レディ・ガガの「sMILE」は、ピアノの質感が柔らかく繊細なニュアンスが大変に美しく、抑制と躍動のダイナミズムも見事。米津玄師の「さよーならまたいつか!- Sayonara」では、サウンドステージの広がりの中にポッと立つ米津のボーカルが悪魔的と言えるほどに魅力的で、思わず前のめりで聴き入ってしまう。

レディ・ガガの「sMILE」をDAPから再生

昨今のカーオーディオ市場では、DSPを積極的に活用して音を追い込むことがひとつのトレンドになっているが、クアトロリゴはあえて「アンプ」と「スピーカー」、昔ながらのアナログ製品に注力している。だが、その潔さがプラスに働いているのかもしれない。クラシックもボーカル曲も破綻なく聴かせながら、質感の表現には一段の進化を感じられる。カーオーディオの音質の可能性を改めて感じさせてくれた。

RS7の後部ラゲッジ。手前にOPUSアンプ、奥側にFantasiaアンプを組み込んでいる

■“隠し” スピーカーで音質をさらに練り上げる



もう1台、クアトロリゴのFantasiaを新たに導入したというメルセデスベンツ「C43」。メインスピーカーはGroundZero、メインアンプはAUDIOWAVEという強力な組み合わせに、さらにサブとしてアキュトンのユニットとFantasiaを導入したら、「さらに透明度が上がって高域が伸びやかになったんです」。そう語ってくれたのはメルセデスのオーナーである竹松正彦さん。

同じくAV Kansaiチューニングによるメルセデスベンツ「C43」

Aピラーには、GroundZeroのトゥイーターとミッドが装着されているのが見えるが、実はドアの純正位置、Burmesterのグリルの中にアキュトンのユニットを新たに追加(裏側に入っているため見えないが、価格的にはこちらが上)。このアキュトンを鳴らすために、専用アンプとしてFantasiaを導入した、という経緯とのこと。

運転席から見えるAピラーにはGroundZeroのユニットが見えるが……

実は純正位置(銀色のグリルがあるところ)にアキュトンのユニットを仕込んでいる

だがこのサブユニットの効果は絶大で、絹のような手触りの良さ、なめらかで艶やかな質感表現は見事。クレッシェンドからは自然なつながり感が得られて、大音量も余裕を持って鳴らし切る。Chappen Roanの「Good Luck, Babe」は、高解像度でありながら耳あたり柔らか。バッティストーニ指揮による「ムソルグスキー:はげ山の一夜」も、低域の分厚さが音楽をしっかり下支えして、曲の世界観への深い納得感を与えてくれる。

このアウディとメルセデスの2台は、いずれもAV Kansaiチューンによるもの。コンテスト常勝の強さ、新しいアンプやスピーカーへの積極的な取り組みの成果をしっかり楽しませてくれた。

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