旭化成PULSHUT(パルシャット)を使用

オヤイデ電気、非磁性の電磁波吸収材料を用いたノイズ抑制テープ「NRF-005T」

公開日 2022/10/31 11:32 編集部:松永達矢
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
オヤイデ電気は、非磁性の電磁波吸収材料を用いたノイズ抑制テープ「NRF-005T」を11月4日(金)に発売する。価格はオープンだが、税込7,700円前後での実売が予想される。

「NRF-005T」

同社はノイズ抑制アクセサリーとして、センダスト合金を使用した「MWAシリーズ」を展開しているが、高周波ノイズに敏感な現代ニーズに応えるべく、高機能不織布に特殊表面加工を施した旭化成開発の「PULSHUT(パルシャット)」を用いて本モデルを開発。ノイズ対策が原音波形に影響を及ぼすジレンマも解消し、原音となる波形への影響を抑え、ノイズ成分のみを抑制することを可能とした。

使い方はいたって簡単。ハサミ等で簡単にカットができ、フレキシブルでケーブル等の曲面にも貼付けができ、何度も貼り付け直すことも可能だ。推奨される使用箇所は、主にノイズ発生源となり得る接点や導電体に近い場所。オーディオ機器の入出力端子、ノイズの発生しやすい箇所の周辺、ケーブルやプラグなど。原音となる波形を変形・歪ませることなくノイズフロアを下げ、付帯音の少ない繊細な表現力が向上するという。「推奨する使用箇所以外でもノイズ抑制効果は期待できる。固定観念に囚われず、様々な音響機器でお試しください」と案内している。

製品の使用例

その効果について、基板そのものにパルシャットを貼り付けてノイズ抑制効果を検証した結果、電界およびそれに紐づく磁界に対する抑制効果を確認。ネットワークアナライザを介したマイクロストリップライン測定では、2.4GHzを超える高周波帯において97%の吸収率を計測したとのこと。

また、基材にパルシャットを使用した関連製品の検証データでは、信号波以外のエネルギーレベルが約4.71dB減少し、ノイズ成分にのみ作用されたことが確認されたと説明している。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE