読売新聞ビル3階ギャラリーにて8/19まで開催

「明治・大正・昭和 レコードと暮らし」展開催中。レコードの誕生による日本人の生活の変化を探る

2022/08/04 季刊analog編集部・野間
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「明治・大正・昭和 レコードと暮らし」展(読売新聞東京本社、「ぐらもくらぶ」共催)が、2022年6月10日から東京・大手町の読売新聞ビル3階ギャラリーにて開催されている。

「レコードと暮らし」展、讀賣新聞ビル3階ギャラリーにて開催

当初展示会は7月29日までの予定だったが、展示内容が更新され、8月19日まで会期が延長された。

この展示会は、約100年前から日本に根付いたレコードの歴史を振り返り、レコードの誕生によって日本人の音楽に対する暮らしの在り方がどのように変化したか、また、記録メディアとしてのレコードが、音楽のみならず演説や教育などのさまざまな分野へいかに波及したかを鮮やかに示したもの。

プロデューサーの保利透氏

音楽史家の保利 透氏(「ぐらもくらぶ」)のSPレコード・コレクションを中心に、明治末期から昭和30年ごろまでのSPレコードを、そのジャケットとともに展示している。

1903年のSPレコード。初期のSPレコードは、海外のレコード会社が出張して録音し、原盤を本国に持ち帰りプレスしたものを再輸入していたという

明治時代、エジソン蓄音器の新聞広告


大正から昭和初期のポピュラー音楽文化がうかがえる

昭和11年の記事。銀座界隈でレコードの廉売合戦が繰り広げられていた

それらが再生されたと思われる卓上型蓄音器や、収録に使われていたヴィンテージマイク、また、読売新聞のアーカイブから、当時の新聞記事の切り抜きがSPレコードの変遷とともにパネル展示されている。

昭和初期は大手レコード会社を模倣した盗作や紛らわしいニセモノレコードも作られていた。右手は国民歌のレコード

戦争が終わると、ジャズブームが訪れ、レコードが一気にモダン化。『りんごの唄』(下段中央)などのヒットレコードも


戦後、昭和30年代のレSPコード

戦後の色鮮やかなSPレコードジャケット。童謡など

驚かされるのは、ジャケット・デザインの秀逸さ。また、報道を含めた当時の表現物の大胆さ、自由さである。戦前、戦中、戦後の日本の暮らしを、レコードがいかに豊かに彩っていたかが伝わってくる。

SPレコードの再生に使われた卓上蓄音器

A型ベロシティマイク(保利氏所蔵)。1948年東芝製。1935年ごろから製造され、レコード会社やNHKの番組収録にも使われたリボン型。この個体は、2022年3月まで放送されたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の撮影でも使われた

入場無料。10時〜19時。土日祝日休み。興味のある方はぜひ足を運んでみよう。

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