HANIWA Audio、花田スピーカー研究所の模様もレポート

<OTOTEN>“世界初”音楽リスニングチェアの効果は?/FalconLab、全指向性“ではない”スピーカーを発表

公開日 2022/06/11 21:50 編集部:杉山康介
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国内最大級のオーディオ/ホームシアターイベント「OTOTEN2022」が、本日6月11日(土)、12日(日)にかけて東京国際フォーラムにて開催されている。本項では6階のブライトーン、FalconLab、HANIWA Audio、花田スピーカー研究所ブースの様子を紹介したい。

ブライトーン

ブライトーンのブースでは、同社が取り扱うLUMINやWestminsterLab、SOtMの製品を、DYNAUDIOのスピーカーで鳴らすシステムを展開。そして部屋の中央には、GamuTによる “世界初” の音楽リスニングチェア「Hi-Fi Lobster Chair」が鎮座していた。

LUMIN、WestminsterLabなどの製品でシステムを構築

チェアには誰でも座ることが可能なため、来場者は座り心地、そして “聴き心地” を確かめていた。「サウンドステージがより正確で自然になり、音楽が生き生きと再生されるようになる」とのことだが、果たして効果はどれほどだろうか。

“世界初”の音楽リスニングチェア「Hi-Fi Lobster Chair」もお披露目。実際に座ることもできる

実際に座ってみると、なるほど、確かに音のエッジや定位がピシッと締まる印象。首をかしげたりと、頭を少し横に動かすだけで一気に定位感が変わってくるので、かなり緻密に設計されているのだろう。一方、身を乗り出すなど頭を前方に移動させた場合は、シャープさが弱まる代わりに音に勢いが出てくるため、好みによってベストポジションは変わってきそうだ。

効果の高さゆえセッティングもシビアなようで、設営の際も、センターからわずか数センチずれた場所に置くと定位感が大きく変わってしまったとのこと。「逆に言えば、この椅子でちゃんとリスニングできるかどうかで最適なセンターポジションを測ることができる」とも語っていた。

FalconLab

FalconLabは、スピーカーの新モデル “Dシリーズ” を出展。ブックシェルフ型の「D102」は19万円(ペア/税込)で6月中に発売予定、トールボーイ型の「D103」は30万円(ペア/税込)で7月末の発売を予定している。

FalconLabは全指向性スピーカーに加え、新モデル「Dシリーズ」を出展

同ブランドが手がけてきた無指向性・全指向性スピーカーとは異なる、いわゆるオーソドックスなタイプのモデルだ。ユーザーからの「普通のスピーカーは作らないのか」という声などから開発に至ったとのことで、同社が行ってきたOEMのノウハウなどが活かされているという。

ホワイトの2本がDシリーズ。ブックシェルフ型の「D102」(右)は6月中、トールボーイ型の「D103」(左)は7月末の発売を予定する

HANIWA Audio

クボテックは、同社のHANIWA Audioより「HANIWA REAL 3D AUDIO」システムを出展。これは位相制御システムアンプ「HDSA01」とフルレンジスピーカー「HSP01」で構成されるもので、今回は最小サイズのスピーカー「Type S」と市販のサブウーファー2発を接続してデモ演奏を行なっていた。

HANIWA REAL 3D AUDIOシステムを展開

また再生装置には、0.2Ωと超低インピーダンスなカートリッジ「HCTR-CO」をはじめとした同社のアナログシステムを使用。カートリッジからスピーカーまで、全体的にユニークなオーディオ製品ということで多くの方がその音を確かめていた。

再生には同社のアナログシステムを使用。アームがストレート形状であることがポイントだという

花田スピーカー研究所

花田スピーカー研究所は、独自のVCD(ボイスコイル・ダイヤフラム)スピーカーシステムの8.6号機を出展。ボイスコイルを振動板とした構造により、付帯音のないクリアな音を実現するという。

VCDスピーカーシステムの8.6号機が参考出展

これまでも参考出展を重ねてきたが、今回は完成形と言えるような状態とのこと。イベントでユーザーからのフィードバックを受けつつ、どのように展開していくかなどを決めていくそうだ。

ボイスコイルを振動板に用いる独自構造

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