ファイルウェブ・ドットショップで限定予約がスタート

サブゼロ処理研究所、“深冷処理”で高音質化図った「壁コンセント」

2022/05/20 井上千岳(オーディオ評論家)
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
『季刊オーディオアクセサリー』誌178号と179号でも紹介した、サブゼロ処理研究所による深冷処理サービス。この処理効果を手軽に体験することのできる電源コンセントとプレートのセットが販売されることとなった。販売は同社のオンラインストアだけでなく、「ドットショップ・ファイルウェブ」でも特別価格で限定先行予約をスタートさせる。その効果を最も早く体験した井上千岳氏によるレポートをお届けしよう。

サブゼロ処理研究所 壁コンセント HST-Concent(SE)-A  (※stainless plateを付属)

信頼性の高い壁コンセントに、より綿密な最新処理を施す

独自の方法で材料を極低温に冷やすことによって内部の残留不純物を純物化して高音質化を図るHST (ハイパー・サブゼロ・トリートメント) を主宰・提供するサブゼロ処理研究所では、CDやケーブルなどの深冷処理サービスのほか、ヒューズやCD-Rなど処理済み製品の販売も行ってきた。また15周年特別企画「壁コンセントから電源ケーブル編」も好評のうちに推移しているようだ。

こうした中で壁コンセント自体の製品化が実現した。自作ファンの間でも広く知られるアメリカン電機社の協力を得て、HST処理済みのコンセント「HST-Concent(SE)-A」が同研究所から発売される。

コンセント本体はアメリカン電機の定番モデル7110GDを使用。またこれにステンレス・プレートV41Sも組み合わせられている。2口タイプである。これにハイパー・サブゼロ処理のSEバージョンが適用される。SEは通常のハイパー・サブゼロ処理を2サイクル(48時間)繰り返すEXC処理に加え、さらに内部応力の除去を目的としたSE処理を行うもので、深冷処理の効果をいっそう高めることができる。

予約販売は、同研究所のCTLオンラインストアやファイルウェブ・ドットショップで行われる。発売記念として200台まで、特別価格10,000円(税・送料込み)で販売されるということである。

肉質感や余韻が豊かになる。遠近感の深さも目覚ましい

これに先立って、未処理品との比較試聴を行ってみた。実際の取り付けは有資格者による工事が必要だが、ここでは便宜的に電源ケーブルを装着した製品をコンセントから接続して聴いている。

情報量が増えてレスポンスが均一になる。これはHSTの一般的な特徴だが、この場合もまさにその通り。さらに高低両端が伸びやかになり、肉質感が厚くなって余韻も豊かに乗る。大本の電源コンセントだけに、システム全体に利いてくるのがよくわかるのである。

特にSEバージョンであるだけに、ピントがくっきりするのと遠近感が深くなるのが目覚ましい。バロックや室内楽はほとんど完璧と言っていいほどの出方になるし、再現の難しいピアノソロも彫りの深さと瞬発力の高さが表現を大きなものにしている。オーケストラも同様で、エネルギーがぐっと高まり隅々まで充満している様子が見えるように感じるのである。期待したそのままの音調が嬉しい。

※同製品は有資格者による取り付けが法令で定められている。必ず電気工事士や資格者による工事が必要である。


(季刊オーディオアクセサリー誌 185号より転載)

>>100台限定・特別価格販売予約ページはこちら

【SPEC】
〇型名:HST-Concent(SE)-A ※「stainless plateを付属」
〇発売日:2022年6月24日から順次配送。
〇施工処理技術に品質を極める深冷処理、Hyper Sub-zero Treatment(SE)を採用。
 ※48時間工程のEXC処理を施工後にさらなる内部応力の除去を目的としたSE処理を追加施工。
〇複式埋込コンセント-7110GD/複式コンセント用プレート-V41Sを採用。  
 ※部材供給元;アメリカン電機

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE