インターコネクトケーブル、電源ケーブルをラインナップ

オーディオテクニカ、現代オーディオ向けの新ケーブルシリーズ「FLUAT」。設計思想から一新

公開日 2021/10/27 13:46 編集部:杉山康介
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オーディオテクニカは、オーディオ用ケーブルの新シリーズ“FLUAT(フリュエット)”を発表。インターコネクトケーブル「AT-IC700R」「AT-IC700X」と電源ケーブル「AT-AC700」を、11月12日より発売する。ラインナップと価格は以下の通り(価格は全て税込表記)。

新オーディオケーブルシリーズ「FLUAT」

インターコネクトケーブル「AT-IC700R」※3m以上は受注生産
・0.7m:¥48,400
・1.3m:¥55,000
・2.0m:¥63,800
・3.0m:¥77,000
・4.0m:¥90,200
・5.0m:¥103,400

インターコネクトケーブル「AT-IC700X」※3m以上は受注生産
・0.7m:¥50,600
・1.3m:¥57,200
・2.0m:¥66,000
・3.0m:¥79,200
・4.0m:¥92,400
・5.0m:¥105,600

電源ケーブル「AT-AC700」
・0.7m:¥46,200
・1.3m:¥55,000
・2.0m:¥66,000

同社はこれまで、オーディオ用ケーブルとして“ART LINK”シリーズを30年近く販売してきたが、昨今のHi-Fiオーディオ業界のトレンドにあわせ、現代オーディオ機器に見合う音質と性能を見極め一新。

「FLUAT」というシリーズ名は英語の「Fluent(淀みのない)」と、語源になったラテン語の「flu(流れ)」、オーディオテクニカの名前を組み合わせたもので、「清流のごとく、信号を濁さずに流す」という想いが込められているという。

「Fluent」「flu」「オーディオテクニカ」を組み合わせたシリーズ名

信号ロス・歪みを最小限におさえ、音楽再生の邪魔をしないという信号伝送のセオリーに則り、素材や構造のみならず設計思想に至るまでイチから見直しを実施。音の輪郭と高域の伸びを細やかに表現するという6N-OFC、力感のある低域表現と広大な音場を実現するというPCUHD、純度99.99%かつ酸素含有量10ppm以下のHYPER OFCを採用したトリプルハイブリッド導体で、これまで味わったことのないオーディオ空間を体験できるとしている。

被覆には同社独自のアニール処理「Heat Relieve処理」を実施。導体や外観にダメージを与えず、絶縁体やPVCシースなどの樹脂に残る残留応力だけを効果的に取り除けるもので、これにより音質傾向はそのまま、情報量などの基本性能を一段上へと昇華。潰れていた音が分離し、一音一音ほぐれることで開放的な音場が広がるという。

AT-IC700R/Xでは内部被覆、AT-AC700では電線中央にエラストマー制振材を採用。ゴムのような弾力性で外部からの不要振動を熱エネルギーに変換するため、ケーブルを保持しつつも扱いやすさを実現し、音の濁りも排除するとのこと。

AT-IC700のケーブル構造

インターコネクトケーブルでは、RCA端子搭載のAT-IC700RとXLR端子搭載のAT-IC700Xをラインナップ。ともに絶縁体として最高クラスの電気特性を誇るというフッ素樹脂テープを採用し、信号エネルギーのロスを最小化。導体にスパイラル巻きすることで、通常の押出被覆と比べて胴体に加わる機械的ストレスを低減している。

また、AT-IC700RではPBT充填中空ホットピン、AT-IC700Xではノイトリック社製XLRプラグを採用。シールド片側接地によりグランドノイズループの影響を低減したほか、銅テープ+編組シールドの強力二重シールドを採用する。

AT-AC700は2sq×5芯構造で、ホット/コールド線は2芯を束ねて4sqの導体量にしたかたち。アルミテープ+HYPER OFC編組シールドの強力2重シールドや、音質に配慮したというオリジナル成形プラグを採用。全ての接点部に厚金メッキ処理を施し、音質と耐久性を向上したとのこと。

AT-AC700のケーブル構造

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