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映像クオリティアップにも訴求

クリプトン、2回路フィルター構成の電源ボックス「PB-HR550」。上位機の技術をベースに低価格化

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ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
2021年09月17日
クリプトンは、同社オーディオアクセサリー“HRシリーズ”の電源ボックス「PB-HR550」と、電源ボックス用オーディオボード「AB-PB1」を発表した。価格は「PB-HR550」が87,780円(税込)で10月下旬発売、「AB-PB1」が10,450円(税込)で10月上旬発売となる。

KRIPTON電源ボックス「PB-HR550」/電源ボックス用ボード「AB-PB1」

「PB-HR550」は上位モデル「PB-HR1500」の開発で培われたノウハウをベースに低価格化を実現した、ラインナップ中ではミドルクラスに位置づけられるモデル。2回路フィルター構造やステンレス筐体などクリプトン独自の技術が込められている。

「PB-HR550」の内部。高電流機器用/低電流機器用の2つのコンセントから構成され、チョークコイルによるフィルターでノイズカットを行っている

コンセントは、レビトン社製ホスピタルグレードを採用、左の2つはパワーアンプ、パソコンなどの「高電流機器・高ノイズ機器」への接続を想定、右の2つはプレーヤーやプリアンプ、DAC等の「小電流機器」への接続を想定したものとなっている。ACインレットはロジウムメッキ仕上げ。

「PB-HR550」の構造分解図

内部配線材にはPC-triple Cを採用。さらに、電磁干渉抑制体バスタレイドを巻きつけることで、筐体内部で発生する高周波飛び込みノイズを抑制している。またコンセントと筐体下部には3層構造の特殊カーボン素材を使用し、不要振動をスムーズに吸収するとしている。筐体は電磁遮蔽に強いステンレスを採用、インシュレーターもステンレスとなっている。

内部配線材には、バスタレイドを巻きつけ飛び込みノイズを抑制

電源ボックス用オーディオボード「AB-PB1」は、クリプトン独自の「鉄球サンド」技術を応用。クリプトンのすべての電源ボックスを乗せられるサイズとなっている。振るとサラサラと音がして、内部に細かい粒子のようなものが封入されていることが分かる。開発担当の渡邊氏によると、「ぎゅうぎゅうに入れすぎては逆にダメ」ということで、多少の遊びを持たせた構成になっているとのこと。

電源ボックス用オーディオボード「AB-PB1」

「PB-HR550」のサイズは255W×70H×120Dmm、質量は2.5kg。「AB-PB1」のサイズは330W×22.5H×170Dmm、質量は1.9kg。

2015年に発売となった近い価格帯の「PB-HR500」(生産完了品)と比較試聴してみたが、低域の力感やヴォーカルの伸びやかさなどに圧倒的な違いが感じられ、クリプトンの音質対策のノウハウの積み重ねが確実に進化していることを感じられた。

また、映像作品『グレイテスト・ショーマン』のUHD BDでも電源ボックスの有無を比較したが、緞帳の煌びやかさや、女性歌手の衣装の絹の質感、暗めのオーケストラ隊のディテール表現などに、大きな改善が見て取れた。

渡邊氏は「商用電源には多くの高周波ノイズが紛れ込んでいる」と現代の環境における目に見えないノイズ問題を指摘した上で、“電源のクリプトン”として、今後はオーディオだけではなく映像のクオリティアップへの訴求にもさらに力を入れていきたい、と意気込みを語った。

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