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ベルリンフィル「デジタル・コンサートホール」、ハイレゾでの配信を開始。価格は据え置き

2021/06/01 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が運営するストリーミングサービス「デジタル・コンサートホール」で、新たにハイレゾでの配信がスタートすることが発表された。価格は据え置きで、年額149ユーロ(約19,400円)、月額19.9ユーロ(約2,590円)。導入記念キャンペーンとして、7日間の無料キャンペーンを実施する。

ベルリン・フィルが提供するコンサートやインタビュー動画、教育プログラムがオンラインで視聴できる「デジタル・コンサートホール」

ハイレゾでの提供はアーカイブ音源(オンデマンド再生)からスタートし、後日生放送についても対応予定としている。音声フォーマットは最大96kHz/24bitのFLACとなっている。

デジタル・コンサートホールはさまざまなデバイスで視聴可能だが、まずはスマートフォンアプリ(iOS/Android)ならびにApple TVからハイレゾ再生に対応する。その他のTVおよびウェブブラウザは後日の対応になる。

首席チェリストのオラフ・マニンガー氏は、「コンサート映像を可能な限り優れたクオリティで提供することは、我々にとっては、デジタル・コンサートホールをスタートした当初からの目標でした。それゆえ、映像配信サービスとして世界で初めてロスレス音声を提供し、この理想に一歩近づけたことは、大きな喜びです」とコメント。

ベルリン・フィル ソロ・チェロ奏者、メディア代表、ベルリン・フィル・メディア取締役のオラフ・マニンガー氏(©Peter Adamik/Berlin Phil Media)

デジタル・コンサートホールのクリエイティブ・プロデューサーであるクリストフ・フランケ氏は、「コンサートホールでオーケストラを聴くことは、ライヴ演奏を体験する醍醐味と呼べるでしょう。今回我々は、デジタル・コンサートホールでハイレゾ音声を提供することになりましたが、ビデオ・ストリーミングの新時代を開くことができたことに、大きな誇りを感じています。お客様には、我々がベルリン・フィルハーモニーのスタジオで体験するのとまったく同じ音声を、データを損失することなくお聴きいただけます」と述べている。

なお、このハイレゾ対応の実現は、DCHのストリーミングパートナーとして長く協力関係にある日本のインターネット企業IIJ(インターネットイニシアティブ)のサポートによるものとなっている。

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