ミッハ・フーバ氏によるハイエンドカートリッジブランド

Xquisite、特許技術投入したMCカートリッジ「X-quisite CA」。120万円

2020/08/28 編集部:小野佳希
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ユキムは、Thales Tonarmブランドを主催するミッハ・フーバ氏によるハイエンドカートリッジブランド「Xquisite」(エクスクウィジット)より、MCカートリッジ「X-quisite CA」を9月に発売する。価格は120万円(税抜)。

X-quisite CA

3年の時を費やし完成させたという特許技術のモノブロック・セラミック・テクノロジーを投入している点が同ブランド製品の大きな特長。カンチレバーからコイルボディまでを高強度セラミックで一体成型することで、最も動的負荷のかかるカンチレバーとコイルボディの接合部を無くしている。音楽信号はダイヤモンド・チップからコイルボディへ “絶対的ピュアな状態で” 送られるという。

今回のX-quisite CA には4N高純度銅線を採用。この銅線は、カンチレバーと一体となったセラミック製コイルボディに適合した技術でハンドメイド制作されている。

磁気回路にはNeodym-Armco (ネオジウム・アームコ)を採用。トランスデューサーのアイアンレス・コイル設計は渦電流発生による電流損失を防ぐメリットがあるが、 非磁性体のコアは出力電圧を効率的に稼ぐことできないため、強力な磁気回路を必要とするデザインにおいて、数多くのテストと試聴の結果ネオジウム・アームコが完璧なソリューションという結論に至ったという。

この磁気回路は専用のアルミニウム・ホルダーに完全に組み込まれており、これによってトーンアームとトランスデューサー間のエネルギーの流れがメカニカル的に限りなくダイレクトになるよう配慮。トーンアームとのコンタクトエリアは共振分散のため選定された木製のインレーが装着されている。また、ボディはアルミブロックからの削り出し加工で製作している。

VTAは20度で、質量が14.8g、針圧は1.9 - 2.1g。出力は0.3mV@5cm/sで、コンプライアンスが12um/mN、周波数特性が20Hz - 30kHz。歪率は最大0.2%、インピーダンスは2×24Ω、推奨ロード・インピーダンスは400 - 800Ω。

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