MM対応フォノも搭載

LINN、「MAJIK DSM」第5世代機。SELEKT DSMのアンプやデザイン踏襲、新DAC搭載

2020/08/07 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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LINNは、同社のネットワークプレーヤーMAJIK DSMの第五世代モデル、MAJIK DSM/4を発表した。アンプ内蔵の一体型ネットワークプレーヤーで、SELEKT DSMを踏襲したデザインに変更となった。価格は550,000円(税抜)。

アンプ一体型ネットワークプレーヤーMAJIK DSM/4。価格は550,000円(税別)

PCM 192kHz/24bit、DSD5.6MHzまでのネットワーク再生はもちろんのこと、TIDAL、Qobuz、Spotify Connectなどのストリーミングサービスにも対応。Amazon Music HDにも対応を予定している。Wi-FiとBluetoothも利用可能。

MAJIK DSM/4には、SELEKT DSMで初めて本格採用された、ビスポーク設計Class Dアンプを搭載。DACは最上位“KATALYST DAC Architecture”からの流れを汲む新型DACシステムを搭載している。

MAJIK DSM/4の内部。一番左がビスポーク設計のClass Dアンプ部、その右に新しいDAC回路が搭載されている。FPGAは右の下段で、アップサンプリングやデジタルフィルターなどを担う

MM対応のフォノイコライザーも搭載、URIKA IIで開発されたアナログとデジタルをハイブリッドしたイコライジングシステムを搭載している。歪みと位相回転のないデジタルRIAAイコライジングと優れたSN比を誇る増幅で、ありのままのレコードサウンドを実現するという。

フォノイコを内蔵し、レコードプレーヤーとも接続できる

HDMI入力を4系統搭載、HDMI ARCにも対応するため、Apple TVやセットトップボックスとも連携可能。アナログ入力端子はLINEとMMの切り替えができるRCAを1系統、デジタル系はUSB typeBのほか、TOSLINK、COAXIAL(IN/OUT)を搭載。

MAJIK DSM/4の背面

ボリュームは、上位機で搭載される35bitデジタルボリュームを搭載。シグナルロスを生むアナログコンポーネントを排除し、高精度・高静粛のデジタル音量コントロールシステムとなっている。フロントにはヘッドフォンジャックも装備。電源部は最新バージョンのDynamik Power Supplyを搭載する。部屋の音響特性を計測し、定在波を除去するSpace Optimisationも利用可能。

HDMIを搭載しており、TVと組み合わせたリビングシステムも構築可能

サイズは350W×350D×100Hで、質量は4.1kg。アルミ素材の全面採用やClass Dアンプの搭載によって、軽量化を実現している。

LINNのMAJIKシリーズは、2009年にMAJIK DS-Iとして誕生、2011年にDSMシリーズのローンチと合わせてMAJIK DSMに改名された。EXAKT LINKの追加や、HDMI2.0へのアップグレードなど、デビューから12年の間ネットワーク再生昨日とCHAKRAアンプテクノロジーを核にしてバージョンアップしてきた。MAJIK DSM/4はその第五世代モデルとなっている。

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