「Statement」「Reference」シリーズを統合

GRADO、新ミッドレンジMI型フォノカートリッジ “Timbreシリーズ”「Opus3」

2020/07/31 編集部:小野佳希
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ナイコムは、同社が扱うGRADOブランドより、MI型フォノカートリッジの新たなミッドレンジ向けとなる「Timbreシリーズ」のベーシックモデル「Opus3」を8月7日に発売する。価格は29,800円(税抜)。ステレオ用とモノラル用をラインアップし、それぞれ高出力(4mV)タイプと低出力(1mV)タイプを選択できる。

Opus3

これまでミッドレンジ向けとして展開してきた「Statement」と「Reference」シリーズをブラッシュアップし、『Timbre Series(ティンブレシリーズ)』として統合。「GRADO新世代のミッドレンジ向けシリーズとして、正確な信号伝送とウッド素材の音響的な優位性を兼ね備えた、GRADOサウンドの真髄を提供していく」とアピールしている。

シリーズの先駆けとなる今回のOpus3では、音響特性に優れ不要な共振を抑制するメイプル材をハウジングに採用。ハウジング自身を制振用ダンピングデバイスとする独自の設計方法で、メイプル材の特性をさらに活かし、不要なエネルギーと共振の抑制を図っている。

加えて、高度に進化したコイル巻線技術による4つのコイル間の正確な調和が、歪を最小限に抑制しながら最適なL/Rバランスを実現すると説明。また、アルミニウム製のブッシングに独自の楕円形ダイヤモンドを搭載した4ピース構造のOTL(Optimized Transmission Line/最適化された伝送経路)カンチレバーによって不要な共振を排除し、回路内で発生するノイズを抑制する。

独自のFLUX-BRIDGER設計も採用。発電システムでの駆動部となるカンチレバーの実効質量を最小レベルにすることで、全ての帯域で優れたサウンドバランスを実現するとしている。

出力抵抗は高出力タイプが660Ω、低出力タイプが70Ω。インダクタンスは高出力タイプが55mH、低出力タイプが6mH。周波数特性は10Hz-60kHzで、チャンネルセパレーションは30dB (10kHz-30kHz)。適合負荷は10k-47kΩ。適合針圧は1.6-1.9gで、コンプライアンスは20μm/mN、質量が8g。

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