マットフィニッシュ仕上げ

キソアコースティック、楽器製造技術を活かしたブックシェルフ型スピーカー「HB-N1」

公開日 2018/11/06 12:32 編集部:押野 由宇
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
キソアコースティックは、アコースティック楽器の構造を用いた2ウェイ・バスレフ型ブックシェルフスピーカー「HB-N1」を11月20日より発売する。価格は880,000円/ペア(税抜)。

「HB-N1」

HB-N1は、2009年に発売された「HB-1」のボディラインを継承しつつ、柔らかくシンプルなデザインとし、塗装にはマットフィニッシュを採用した。キャビネットは岐阜県の高峰楽器製作所で製造され、楽器づくりにおける高度な技術を活かしているという。

ブランドの特徴となる曲面をもつキャビネットの胴部分には、2.5mm厚のマホガニー単板を使用し、熟練した職人により曲げ加工が施されている。また、側面響板には3.5mm厚のマホガニー単板を採用、美しい響きの獲得を図った。キャビネット内部は平行面のない構造で、さらに多数の異なる形状を持った力木(ちからぎ)を側面響板に最適な配置。不要な共振や音の歪みを排除するなど、吸音材を一切使用せず音の響きをコントロールしたとする。

バッフル材には高い音響特性を持つアピトン材とシナ材を交互に貼り合わせた合板を採用。フロントパネルには15mm厚のマホガニー単板を使用しており、従来のキャビネットと同等の剛性を実現している。

ドライバーは、HBシリーズのPeerless製10cmウーファーを踏襲。トゥイーターには同社独自のチューニングが施されたPeerless製の25mmドーム型リングラジエーター・トゥイーターを採用。相性の良い同じメーカーのドライバーを使用することで、ナチュラルでバランスの良い音づくりを可能としたという。

クロスオーバー・ネットワーク回路には、ムンドルフ社製のコイル、抵抗、新型コンデンサーを採用。メイプルウッドを積層したスピーカー台座の内部に組み込み、磁場や空気振動から隔離した。

端子は金メッキターミナルを採用。再生周波数範囲は40Hz〜30kHzで、感度は87dB/W/m。定格インピーダンスは6Ω、クロスオーバー周波数は4kHz。外形寸法は148W×305H×234Dmm、質量は3.6kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE