コンパクトなGSX-miniも初披露

エミライ、米Headampのハイエンド・ヘッドホンアンプ「GSX Mk2」など2機種を11月発売へ

2018/10/27 編集部:小澤貴信
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エミライは、米ヘッドホンアンプブランド「Headamp」の取り扱いを開始。11月頃から製品を発売する予定だ。同社は本日発表会を開催し、取り扱い予定の3製品を披露した。

同社は今年4月にもHeadampの取り扱いをアナウンスしていたが(関連ニュース)、開始時期の目処や具体的な取り扱い製品が明かにされたかたちだ。取り扱い製品は以下の通り。なお、詳細な発売時期や価格は追ってアナウンスされるとのこと。下記の価格と発売時期は現時点での予定となる。

・「Blue Hawaii Special Edition」 2018年11月発売予定
 アッテネーター版:80万円台 ポテンショメーター版:90万円台

Blue Hawaii Special Edition

・「GSX Mk2」2018年11月発売予定 40万円台前半

GSX Mk2

・「GSX-mini」2019年第一四半期発売予定 20万円台半ば

GSX-mini

発表会には、同社のセールス&マーケティング担当であるピーター・ジェイムス氏が登場。ブランドや製品の詳細について説明した。

HeadAmpは、米バージニア州で2002年に創業したヘッドホンアンプ専業メーカー。設立当初よりディスクリート動作によるA級アンプを手がけ、現在に続くハイエンド・ヘッドホン市場の黎明期からマニアの間で高い評価を得てきた。エミライがポータブルヘッドホンを取り扱うフォーカル社をはじめ、著名なメーカーがヘッドホン開発のリファレンスとして用いていることでもその名を知られているという。また、米国内で設計・製造・組み立てを行い、厳密な品質管理やバーンインプロセスも徹底しているという。

ピーター・ジェイムス氏

上記の3機種はいずれもアナログ入力のみを搭載したヘッドホンアンプ。同社が設立当初からこだわるのは、幅広いインピーダンスのヘッドホンを鳴らし切る「高出力」、そして「原音再生」だという。これらを実現するために、ディスクリート構成のA級アンプを一貫して追及している。

「Blue Hawaii Special Edition」は、同社のフラグシップとなる静電型ヘッドホン用の真空管アンプで、電源を別筐体としている。高電圧をかけてダイアフラムを駆動する静電型ヘッドホンにおいて、高速の立ち上がり/立ち下がりを可能にするハイ・スルーレート、強力な電源部を特徴としている。ボリュームは、24ステップのDACTステップアッテネーター、またはアルプス電子製の高精度ポテンショメーター「RK50」を購入時に選択して搭載できる。

「GSX Mk2」はダイナミック型ヘッドホン/平面駆動型ヘッドホン向けのソリッドステートアンプ。やはりA級動作のディスクリート回路を採用しており、電源を別筐体としている。ヘッドホン出力はバランス(4pin XLRおよび3pin XLR×2)/アンバランスを備え、バランス駆動時にはA級動作で最大6Wの出力を実現する。回路の低ノイズ化も徹底しているという。

ボリュームはBlue Hawaii Special Editionと同様のステップアッテネーターか高精度ポテンショメーターを選択できる。また、ゲイン/インピーダンス切り替え機能、プリアンプ機能なども備えている。

「GSX-mini」は本国においても現時点で未発売の最新製品で、会場で披露されたのはプロトタイプとなる。ディスクリート構成のA級アンプというGSX Mk2のコンセプトはそのままに1筐体化、よりコンパクトなサイズを実現した。ヘッドホン出力もバランス/アンバランスを搭載。バランス端子は4pin XLRのみを搭載する。

GSX Mk2が将来的なアップデートも視野に各部をモジュール構成としているのに対して、本機は1枚基板にヘッドホンアンプを構成。実装密度を上げることで、GSX Mk2並のアンプ回路と強力な電源を1筐体に収めた。本機もやはり2種類のボリュームを選択することができる。

いずれのモデルも明日から開催される「秋のヘッドホン祭2018」に出展される予定だ。

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