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同社製品が一堂に会してデモを実施

【HIGH END】AUDIO NOTE、300Bプッシュプルによる真空管モノラル・パワーアンプ「Kanon」発表

編集部:小澤貴信
2018年05月12日
独ミュンヘンで開催中のHIGH END 2018 MUNICHにて、AUDIO NOTEはモノラル・パワーアンプ「Kanon」を発表。さっそくデモンストレーションを行った。日本では9月発売を予定しており、価格は8,100,000円/ペア(税込)となる。

「Kanon」

長年にわたって欧米市場をベースに製品を展開してきた同社。HIGH ENDには、欧州におけるブランド名「KONDO」として出展している。また、Kanonは欧州では「Gakuoh」という名称で発売される。

本機は「300B真空管が持つ繊細かつ豊かな音調を活かしつつ、キレの良さと強靭なドライブ力を伴ったバランスの良い音調」を目指して開発されたという、300B プッシュプル・モノラル・パワーアンプとなる。

使用する真空管は、300B×2、6CG7×2、6072×1、GZ34×2。初段は6072によるプレートフォロア+カソードフォロアの直結型とし、ワイドな周波数特性と強力なドライブ力を実現したとする。位相反転/ドライブ段は、ナチュラルな音質を得やすいことと比較的に反転精度が高いことを理由に、“古典型”位相反転回路を採用。6CG7のパラレル動作により、低いインピーダンスで300Bをドライブする。

300B真空管をプッシュプルで使用

出力段は自己バイアス回路採用し、300Bの容易な差し替えが可能。また、ハムバランス回路には高音質抵抗器を合わせて用いることで、バランサーVRへ流れ込む信号を最小限に抑えている。

また、オーバーオールNFB量を2dBに抑えることで、ダイナミクスと低歪率を両立。さらに増幅回路をユニット化することで、配線の最短化も実現した。

試聴を重ねて選定した高品質パーツ群を搭載することも特徴。新開発の出力トランス、211真空管使用のモノラル・パワーアンプ「Kagura」でも採用した制振対策純銀箔コンデンサ、純銀リード抵抗、純銀配線材SSW(シルクシルバーワイヤー)、Ls-41(シールド線)、オリジナル制振モールド電源トランス、厳選したCR パーツを効果的に配置したとする。

電圧増幅段と出力段の電源回路は整流素子から別々とすることで、相互干渉を抑えて純度の高い音質を可能にした。リップルフィルターとは別に各段でデカップリングコンデンサを搭載することで、段間の干渉も最小に抑えている。

出力段の電源回路では音質上の理由から整流管を採用するが、2本用いてパラレル動作させることで瞬時電流供給能力を向上させた。また、整流管へのヒーター電源供給については、整流管専用のヒータートランスを独立搭載する。

外形寸法は296W×284H×485Dmm、質量は32kg/1台。

こちらはKONDOブースに用意されたメインシステム。パワーアンプにはKagraが用いられている

KONDOブースのメインにはモノ・パワー「Kagura」、プリアンプ「G-1000」、フォノアンプ「GE-10」、ターンテーブル「GINGA」など、同社の頂上システムといえる陣容を用意。Kaiserのハイエンドスピーカー「Classic」と組み合わせてデモンストレーションを行っていた。

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