オーディオ用SEコンデンサーを新開発で採用

パナソニック、USB端子に挿して音質向上を図るUSBパワーコンディショナー。3万円前後

公開日 2017/11/10 17:25 編集部:小澤貴信
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パナソニックは、USB端子に接続することで機器のノイズを低減する“USBパワーコンディショナー”「SH-UPX01」を11月下旬より発売する。価格はオープンだが、3万円前後での実売が予想される。

「SH-UPX01」

オーディオ機器やAV機器の空きUSB端子に直接挿すことで、ノイズを低減して音質を改善するオーディオアクセサリー。同社はこれまでも同様の製品に取り組んでおり、2013年発売のBDレコーダー「DMR-BZT9600」において、音質向上アクセサリーとしてUSBパワーコンディショナーを付属。2015年発売のBDレコーダー「DMR-UBZ1」では、音質をさらに向上させた“MKII”を開発して付属していた。

SH-UPX01の内部

今回、音質のグレードを決定づける内蔵コンデンサーの見直しを実施。海底ケーブル中継機や人工衛星などの航空宇宙分野にも使用されている、低損失・高耐圧・高絶縁抵抗に優れたSEコンデンサーに注目して、双信電機(株)と新たにオーディオ用SEコンデンサーを開発した。

SEコンデンサーは通常のマイカコンデンサーとは異なり、双信電機独自の特殊な構造を採用。ヒマラヤ山脈産の高品質な天然ルビーマイカフィルムと低融点ガラス層を特殊な構造で積層し、加熱・圧着により一体化。これにより強固で安定した構造を実現している。また、エポキシ樹脂ケース、非磁性リード線を採用することでオーディオ用途に特化した仕様としている。

SEコンデンサーの詳細。本機のために双信電機(株)と共同開発した

また、炭素皮膜抵抗をアルミケースに封入した特殊制振構造を採用。OFC線に特殊非磁性金メッキ加工を施したリード線を採用する。

ガラスエポキシによる両面基板には、厚さが通常の2倍ある70μmの銀箔を採用。主要パターンを上下同一に配線することで低インピーダンス化を計っている。これら高音質パーツについては、銀入りはんだを使った手はんだ工法で組み上げを行っている。

筐体はアルミ削り出し。部品位置に合わせてアルミを削り出している

筐体は無垢のアルミ押し出し材を、内部の部品形状に合わせて切削加工。また、筐体の組み立て時には、各パーツの性能を最大限引き出すために、ねじ1本1本の締め付けトルクにも配慮しているという。

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  • ジャンルその他
  • ブランドPANASONIC
  • 型番SH-UPX01
  • 発売日2017年11月下旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格30,000円前後)