ライブラリ機能もさらに強化

Roon、最新版「1.3」をリリース。アップサンプリングやEQなど大幅な機能追加

2017/02/02 編集部:小澤貴信
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「Roon」は米国時間1日、最新バージョン「1.3」をリリース。多数の新機能を追加する大規模なアップデートを実施した。アップデートは無償で行える。


Roonは高音質オーディオ再生から高度なライブラリ管理、ネットワーク再生や音楽ストリーミングサービスとの統合までを行う先進的なソフトウェア。大規模なアップデートは2016年4月の「1.2」リリース以来となる。

画面デザインに変更はないが、サイドメニューに新しい項目が追加されている

今回のアップデートでは、DSPを大幅に強化。64bitオーディオ処理によるサンプルレート・コンバーターを搭載。アップアンプリング再生に対応した。

アップサンプリング機能の設定画面

音質調整機能も多数搭載。ヘッドルームの適正化機能、ヘッドホン再生用のクロスフィード調整機能、パラメトリックEQ、スピーカーのディレイ/フェイズ補正機能なども実装した。各機能は、Roonのネットワーク上に接続してる再生デバイスごとに設定が行える。

パラメトリックEQの設定画面

スピーカーセットアップの設定画面

ダイナミックレンジ解析機能も新たに追加された。これはライブラリ上の音源のダイナミックレンジを自動解析してEBU R128規格に基づいて数値化。楽曲ごとに表示してくれるというものだ。

自動解析が終わると、赤枠の楽曲情報のところにダイナミックレンジが表示。値が大きいほどレンジが広い

こちらは楽曲の詳細情報を表示する画面。ダイナミックレンジについてさらに詳細な数値が表示されている

新たにSonosがRoonReady対応。SonosからRoonの音楽を再生することが可能になった。Sonosのマルチルームスピーカーやネットワークレシーバーは欧米で広く普及していることもあり、Roon Labではこの対応を大きくアピールしている。

ライブラリ機能も強化し、プレイリストやタグ作成機能を増強した。また、ライブラリをローカルだけでなくDropBoxへ自動的にバックアップできるようになった。バックアップは増分だけを自動で保存できるという。

ライブラリの検索速度、対応オーディオ機器やアプリからの操作レスポンスも向上させたとのこと。

特定のタグを付与したアルバムをまとめて表示する機能も追加された。

新たなソーシャル機能が追加。アーティストやアルバムの画像も含むRoonのライブラリ上にある全てのメタデータを、テキストと共にFacebookやTwitterに直接投稿できるようになった。

なお、Roonの公式ブログ(関連ニュース)は、今回のアップデートによる機能追加/性能向上は上記にとどまららないとコメント。順次ブログで紹介していくとしている。

DSPを用いた機能をオンにして再生した際のシグナルパス表示

また、新しいDSP機能を利用するためには、現在のRoonの動作環境が推奨事項を満たしているか改めて確認することを勧めている。

Roonの利用料は買い切りで499ドル、年間契約で119ドル/年となる。

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