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アップサンプリング自動切り替えなど機能面も強化

エミライ、ハイレゾ再生ソフト「HQPlayer」最新版を提供 - オーバーサンプリングフィルター4種を追加

編集部:小澤貴信
2016年03月10日
エミライは、同社が取り扱うSignalyst社のハイレゾ対応音楽再生ソフトウェア「HQPlayer Desktop」の最新バージョン“Ver.3.13.2”の日本語版を提供開始した。購入ユーザーは無償でのアップデートが可能。アップデート用ファイルのインストールはこちらのページから行える。

「HQPlayer」の画面

最新バージョンでは、PCM/DSDの自動切り替えや、組み合わせたDACのスペックに合わせた自動のアップコンバージョン/アップサンプリングなど新機能を追加。HQPlayerの特徴と言えるフィルターについては、4種類のオーバーサンプリングフィルターが追加された。性能向上および不具合の修正も実施している。以下にその詳細を説明する。

まず機能面では、新PCM/SDM(DSD)自動切り替え機能が追加された。これによりプレイリスト内にPCMとDSDの各ファイルが混在する場合も、自動的に再生モードを切り替えて再生できる。

自動アップサンプリング機能も追加。組み合わせたDACが対応する最大の量子化数/サンプリングレートまで、自動的にアップコンバージョン/アップサンプリングを実行できるようになった。

フィルターについては、新たに4種類のオーバーサンプリングフィルターが追加された。具体的には、MQAフォーマットでエンコードされたFLACファイルに含まれるノイズ成分を除去するための「poly-sinc-mqa」、より高いタップ数を用いる「Closed-form」、CPUへの負荷が少ないことが特長の「Closed-form-fast」、2段のオーバーサンプリングを行う「*-2s」が追加された。

新たなマトリックス処理機能も追加され、ルーティング/フィルタリング/ミキシングを最大32chまで行うことができようになった。マルチチャンネル再生用のスピーカー距離設定は、PCM再生時・DSD再生時を問わず利用可能となった。演算処理の一部を、NVIDIA CUDAを用いてGPUにオフロードする機能も新たに搭載された。

「Roon」(関連ニュース)にも対応。コントロールインターフェースおよびメディアソースとして動作するとのことだ。

そのほかの使い勝手に関わる部分では、曲をソートして表示する際に、メタデータのトラックナンバー情報を参照する機能を追加。また、再起動時にプレイリスト等の設定を保持するように仕様が変更された。リモートコントロールAPIに対応し、複数のアプリケーションによるストリーム再生や拡張機能にも対応可能となった。

性能向上も実施。アダプティブな7次1ビットデルタシグマ変調機「ASDM7」、7次1ビットデルタシグマ変調器「DSD7」の特性を改善。ASIO再生時のバックエンド処理は再設計された。SDMパイプライン再生時のオーバーヘッドが低くなった。その他のパフォーマンス向上が実施された。

各種の不具合も、今回のバージョンで修正。DSDファイル再生時に、畳み込み演算およびパイプライン処理によって正しく演算されない不具合をはじめ、32bit Windows OSとの互換性の問題、Direct SDMモード動作時に特定のDSDファイルを再生すると再生が中断してしまう不具合などが修正された。

HQPlayerは、DSDネイティブ再生に対応した音楽再生ソフトウェア。オーバーサンプリングフィルター、ティザーやノイズシェイパーを多数用意しており、任意で切り替えが行える。対応OSはWindows Vista/7/8、およびLinux。価格は英語版/日本語版も同一で119ユーロとなる(自動的に円レートに換算されて決済が実行)。

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