負荷インピーダンスの可変や負荷容量の切替に対応

ラックスマン、無帰還CR型増幅回路の全段真空管フォノイコアンプ「EQ-500」

公開日 2015/03/13 14:48 編集部:杉浦 みな子
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ラックスマン(株)は、全段に真空管を採用した無帰還CR型増幅回路のフォノイコライザーアンプ「EQ-500」を4月下旬に発売する。価格は50万円(税抜)。

EQ-500

EQ-500の背面端子部

「アナログレコード再生を本格的に楽しむコンポーネント」としてラインナップされた製品で、ラックスマン創立90周年にあたる2015年の第一弾モデル。全段に真空管を採用している。回路は1,2段がSRPP、終段がカソードフォロアの無帰還CR型でRIAA規格専用。

筐体はコントロールアンプの上部に設置可能な薄型としており、本体サイズは440W×92H×397Dmm(前面ノブ17.5mm、背面端子12mm含む)で、質量は12.5kg。フロントパネルはブラスターホワイト仕上げで、出力レベルをモニターするための感度切り替えつき針式アナログメーターを備えている。入力端子はアンバランス×3系統、出力端子はアンバランス×2/バランス×1を備える。

使用真空管は、ECC83×4/ECC82×2/EZ81×1。安定した真空管の保持と低い接触抵抗値を保つために、タイト製金メッキ真空管ソケットを採用している。

内部には、スーパーパーマロイ製のMC昇圧トランスと出力トランスを、左右とlow/high独立で合計4個搭載する。真空管増幅回路に安定した電圧を供給するため、電源回路には整流管「EZ81」とチョークコイルを採用。カップリングコンデンサーには、独ムンドルフ製パーツを使用している。また、電源部とイコライザー部を厳重にシールドし、シャーシ電流によるアースインピーダンスの上昇を抑えたループレスシャーシ構造を投入している。そのほかにもOFCの内部配線や、音質を重視したこだわりのオリジナルカスタムパーツをふんだんに採用している。

上述の通りMCカートリッジ昇圧用トランスを内蔵するが、さらにカートリッジのインピーダンスにあわせて負荷インピーダンスを30k〜100kΩで連続可変させられる機能も装備。回路の高域特性を変化させて、好みの音色にコントロールできる負荷容量の切り替え機能も搭載しており、切り替えは0/50/100/150/200/300pFで行える。加えて、再生する音楽の信号電流でカートリッジをなじませるアーティキュレーター機能も備えている。

ゲイン切り替えは36/38/40dB、出力切替はアンバランス/バランスをサポート。バランス位相切替、モノラル、ローカット20Hz/-3dB、ハイカット8kHz/-3dBで調整できる。

入力感度はMMが4mV、MCがhigh:0.44mV/low:0.18mV。入力インピーダンスはMMが30kΩ〜100kΩ(可変)、MCがhigh:40Ω/low:2.5Ωとなる。定格出力は250mVで、出力インピーダンスは850Ω。

そのほか、脚部は鋼板シャーシにアルミニウム削り出しの高剛性インシュレーターレッグを装着している。製品には、OFC極太線ノンツイスト構造のラックスマン純正電源ケーブル「JPA-10000」が付属する。

【問い合わせ先】
ラックスマン
TEL/045-470-6980

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  • ジャンルフォノイコライザー
  • ブランドLUXMAN
  • 型番EQ-500
  • 発売日2015年4月下旬
  • 価格¥500,000(税抜)
【SPEC】●入力端子:アンバランス×3 ●出力端子:アンバランス×2、バランス×1 ●使用真空管:ECC83×4、ECC82×2、EZ81×1 ●負荷インピーダンス:30k〜100kΩ ●ゲイン切り替え:36/38/40dB ●出力切替:アンバランス/バランス ●入力感度:MM…4mV、MC…high 0.44mV/low 0.18mV ●入力インピーダンス:MM…30kΩ〜100kΩ(可変)、MC…high 40Ω/low 2.5Ω ●定格出力:250mV ●出力インピーダンス:850Ω ●外形寸法:440W×92H×397Dmm(前面ノブ17.5mm、背面端子12mm含む) ●質量:12.5kg