新開発53mmドライバー&磁束密度1.5テスラの磁気回路

AKG、オープンエア型の最上位モニターヘッドホン「K812」

公開日 2014/02/10 15:06 ファイル・ウェブ編集部
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ヒビノ(株)は、同社が取り扱うAKGブランドから最上位モニターヘッドホン「K812」を2月14日に発売する。価格はオープンだが、15万円前後での実売が予想される。

K812

AKG製品最大サイズとなる新開発の53mmドライバーを搭載する、オープンエアー型のモニタリング用ヘッドホン。ネオジウム磁石を採用した磁束密度1.5テスラの強力な磁気回路を搭載する。ボイスコイルは銅被膜アルミニウムを使用した2層構造の軽量タイプで、強磁力を確保した磁気回路と組み合わせることで過渡特性を大幅に改善したという。

ダイヤフラムには複合材を使用し、ダンピング性能を向上させながら分割振動を抑制。ダイヤフラムの中心部には、筒状のパーツを近接させたエアフロー・ドーム構造を設け、ハウジングへ抜ける空気の流れを制御することで歪みを抑えている。

感度は96dB SPL/mWで、再生周波数帯域は5Hz〜54kHz、最大許容入力は300mW。インピーダンスは36Ωとなる。

イヤーパッドは耳をすっぽりと覆うアラウンドイヤータイプで、耳の裏側に接する面積を増やした立体構造に加え、耳の周囲と接する面の形状を保持する3Dスローリテンション技術を採用。これにより頭部側面への圧迫を低減し、装着性を高めた。素材には吸湿性と保湿性に優れた本革のような質感の「プロテインレザー」を使用しており、内部の湿度を適度に保てるよう配慮している。

ヘッドバンドはオープンメッシュ構造で蒸れにくくしており、クイックロック・アジャスト機能により長さを11段階で調節できる。ハウジングとの連結部分には、自在に動く金属製の継手を採用。また、全体の部品点数を最小限に抑えるなどして軽量化を図っている。

筐体はアルミダイキャスト製で、防錆効果をもつアルマイト処理を施し耐久性を確保。ケーブルの着脱部分にはLEMOコネクタを採用している。ケーブルは片出しタイプの着脱式で、長さは3m。プラグ形状は金メッキの3.5mmステレオミニ。

本体はオーストリアのウィーンで、熟練した職人による精巧な手作業で組み立てられており、1台1台を厳密に検査した後に固有の番号が付番される。本体質量は398g(ケーブル除く)。そのほか、製品には木製のヘッドホンスタンドが付属する。

【問い合わせ先】
ヒビノプロオーディオセールス Div.
TEL/03-5783-3110

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  • ジャンルヘッドホン(単体)
  • ブランドAKG
  • 型番K812
  • 発売日2014年2月14日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格150,000円前後)
【SPEC】●型式:オープンエアー型 ●感度(1kHz):96dB SPL/mW ●再生周波数帯域:5Hz〜54kHz ●最大許容入力:300mW ●インピーダンス:36Ω ●入力端子:3.5mmステレオ・ミニプラグ(金メッキ) ●ケーブル長:3m ●質量:398g(ケーブル除く)