日本のウイスキーのこだわりをまるごと知ることができる

新書『日本ウイスキー 世界一への道』が好評発売中!

公開日 2014/01/30 16:29 季刊・analog編集部
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日本のウイスキーのこだわりをまるごと知ることができる新書『日本ウイスキー 世界一への道』(著:嶋谷幸雄/輿水精一 発行:集英社)が好評発売中となっている。

『日本ウイスキー 世界一への道』嶋谷幸雄/輿水精一 著(新書判・発行:集英社) ¥760+税

「季刊・analog」誌では、創刊以来、大人のこだわりの趣味としてお酒、主にウイスキーを取り上げてきた。

ここ数年のハイボールブームにより、ウイスキーへの注目度が非常に高くなってきたのと共に、シングルモルトウイスキー『山崎』『白州』や、ブレンデッドウイスキーの最高峰『響』といったプレミアムなジャパニーズ・ウイスキーは、世界の権威ある酒類コンペティションで最高賞までも受賞し、世界的にも高い評価を浴びている。

このような人気の中、最近はウイスキー関連の本も増えて来ているが、日本のウイスキーづくりのこだわりや楽しみ方まで、じっくりと知ることができる絶好の新書が発売されたので、ここに紹介しよう。

ご存じの通り西欧に起源を持つウイスキーではあるが、90年に及ぶ試行錯誤の末に、日本の風土を生かした独自の高品質なジャパニーズ・ウイスキーを生み出してきた。本書『日本ウイスキー 世界一への道』では、今や世界中のウイスキーファンを虜にし、世界を驚かせた日本のウイスキーはどうやって造られてきたのか? といったポイントを核にして、サントリーの蒸溜所工場長などを歴任した醸造の大家である嶋谷幸雄氏と、そのブレンド技術で世界のトップに立つカリスマブレンダーで、analog誌でも何度も登場をいただいているサントリーのチーフブレンダー輿水精一氏が、ウイスキーの製造法から楽しみ方まで、至高の味わいの秘密を惜しげもなく明かす、といった内容になっている。

第一部は、嶋谷幸雄氏が担当し、<ウイスキー「生まれ」の現場から>というタイトルのもと、ウイスキーとは何なのか? を解説し、環境、水、原料から蒸溜の工程までを、かなり詳細に解説している。

第二部は<ウイスキー「育ちの」現場から>とされ、ウイスキーの味と香りの重要ポイント、貯蔵・熟成からヴァッティング、ブレンドまでを、輿水精一氏が詳解している。

ウイスキーはさまざまな人の手によるいくつもの工程を経て、自然の環境と長い時間をかけ、できあがる真の嗜好品である。ある程度ウイスキーを知っている方でも「なるほど!」と思うマニアックな内容が盛りだくさんとなっている。

この本に書かれている内容を知ってから飲むと、ウイスキーの楽しみや感動も、さらに大きくなるに間違いない。ぜひ、一度手に取っていただきたいお薦めの一冊である。ウイスキーこそ、こだわりの宝庫なのである!

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