池波正太郎、黒澤 明、リリー・フランキーなど

著名人90人のウイスキーに関する逸話を収録した注目新書「ウイスキー粋人列伝」

公開日 2013/07/23 11:15 季刊analog編集部
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季刊analog誌では、音楽と共にゆったり時間を過ごすための最適な相棒として、こだわりのウイスキーを紹介してきた。

さて、この6月にウイスキーの特化し、音楽家たちも含めて、著名人がウイスキーをどのように愉しみ、愛してきたかを知ることができる貴重なエピソード(一部はインタビュー)を収録した新書が発売となったので、ご紹介しよう。


「ウイスキー粋人列伝」矢島裕紀彦 著/文藝春秋(文春新書)¥861
日本で初めてウイスキーづくりが始まったのはサントリー山崎蒸溜所。それ以来、今年で90年が経つ。その間、日本人は、それぞれの飲み方で、ウイスキーを愛してきた。例えば江戸川乱歩は、ウイスキーを置かない小料理屋に、ポケット瓶を忍ばせて通っていたとか……。あるいは白洲次郎は、友人である英国の伯爵から樽を送ってもらい、ぬるい水割りで飲んだという。

このように本書では、作家、政治家、音楽家、実業家など古今の著名人90人が登場。秋山好古から池波正太郎、黒澤 明、リリー・フランキーまで、エピソードで紐解くウイスキー愛飲史が、この「ウイスキー粋人列伝」である。音楽関連では、長期休養を発表したばかりの村治佳織のインタビューからスタートし、佐渡 裕、山崎まさよし、JUJUが登場。

巻末解説をしているのは、analog誌でもお馴染みのサントリーのチーフブレンダー、輿水精一氏である。

一人ひとりのエピソードは短いが、“なるほど、そうだったのか・・・”と感心する深い話が多く、音楽を流しながら、あるいはグラスを傾けながら、じっくりと読みたくなる1冊である。

お酒好き、特にウイスキーを愛する方にはぜひ読んでいただきたい。


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