ミュンヘンから現地レポート

<独HIGH END 2011>KEF、新フラグシップスピーカー「Blade」を正式発表 − 日本でも今秋発売予定

2011/05/20 オーディオアクセサリー編集部:伊佐山勝則
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ドイツ、ミュンヘンにて、欧州最大のオーディオショウ「HIGH END 2011」が5月19日に開幕した。初日の19日(金)の10:15より、KEFブースでは新たに登場するフラグシップモデル「Blade」の発表会が開かれた。

ミュンヘン「HIGH END 2010」の会場

KEFの発表会場

この「Blade」は2年前にコンセプトモデルとして発表(関連ニュース)。今回正式に発売が決定し、外観デザインやサイズ、価格帯を決定。音質もさらに高めて披露された。

最初はベールに包まれていた「Blade」

「Blade」

同モデルは、今年10月2日に50周年を迎えるKEF社が満を持して登場させるスピーカー。新開発のUni-Qユニットに加え、9インチのウーファーを2つずつ背中合わせにしたユニットを2基装備。計4つのウーファーを配置している。

2つずつを背中合わせに配置した9インチの4つのウーファーの実物

この配置や構造により、トゥイーターからユニットまで全てのユニットを点音源として再生することが可能になった。ウーファーを背中合わせに配置した理由は、お互いが干渉し合うことで振動のキャンセリング効果が得られるから、とのことだ。

印象的なキャビネットには、車と同じ素材であるガラス繊維を採用。ニューヨークを拠点とするECCO Design社のエリック・チャン氏が手掛けたもので、Uni-Qを中心としたユニットの高い再現性を最大限に引き出すことができるという。

Bladeのキャビネットデザイン

カラーはグロスブラックとグロスホワイトの2色のほか、特注で12色が用意されている。

「Blade」の開発メンバーたち

カラーはグロスブラックとグロスホワイトの2色のほか、特注にて12色が用意

会場では小さな教会で録音された声楽曲、ロック、24bitのFLACデータによるビートルズ「イエスタデイ」が再生されたが、いずれもリアリティの高い再現音が印象的だった。

日本での販売は今年秋頃となり、価格は300万〜350万円を予定しているとのこと。KEF注目の新フラグシップモデルがついにベールを脱いだ。

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