操作性もブラッシュアップ

CEC、2系統のUSB端子を装備した多機能DAC「DA53N」を発売

公開日 2009/06/01 19:12 Phile-web編集部
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CEC(株)は、多機能D/Aコンバーター「DA53N」を先月下旬に発売した。価格は89,250円(税込)。

HD53N

本機は昨秋以来、様々なイベントに出展されていた注目モデル。「DA53」(製品データベース)の後継機だが、外観や機能を全面的にブラッシュアップした。

デジタル入力端子は、AES/EBU、COAXIAL、TOSLINKのほか、USB端子を前面と背面に2系統装備。前面はUSBミニB端子となる。各端子の対応サンプリング周波数は、AES/EBUとCOAXIALが32〜192kHz、TOSLINKが32〜96kHz、USBが32〜48kHzとなる。

ジッターを効果的に除去するサンプルレートコンバーターを搭載し、AES/EBU、COAXIAL、TOSLINKはもちろん、入力されてからSPDIF信号に変換されるUSB経由のパケット信号についてもジッター除去を行うことが可能。

DACにはバーブラウン製のPCM1796を2基搭載。デジタルからアナログの変換にはノイズシェービング効果の高いデルタシグマ方式を採用しており、デルタシグマ復調器のオーバーサンプリングレートはHIGH(128/64/32fs)とLOW(32fs)の2種類から選択できる。

またデジタルフィルターについても標準のフラット型と、より自然な再生音を実現するパルス型の2種類を用意。好みに応じて使い分けることが可能となっている。

アナログ部についても、フィードバックループを持たない完全無帰還設計の最新版カレントインジェクション(CI)回路を採用。アナログ出力レベルは、音量調整が可能なアンプと接続して使用する場合の「FIXED」と、パワーアンプやアンプ内蔵スピーカーなどと組み合わせて使用する場合の「VARIABLE」の2モードから選択できる。

なお、アナログ部とデジタル部は完全にセパレートした内部構造を採用。電源はスイッチング電源で、アクティブ・ACパワー・クリーニング機能を備えている。電圧と電源のスルーレートをソフト的にコントロールすることで低ノイズ化を実現したという。

アナログ出力端子はXLRとRCAを各1系統装備。また標準ヘッドホン出力端子を備え、本機をヘッドホンアンプとして使用することもできる。

使い勝手を高めたのも本機の特徴。ボタン操作をわかりやすく改めたほか、入力ポジションや各種デジタルオプションの設定状況が一目で分かる視認性の良いディスプレイを搭載した。

【問い合わせ先】
CEC(株)
国内営業部
TEL/050-5509-0795

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  • ジャンルD/Aコンバーター
  • ブランドC.E.C.
  • 型番DA53N
  • 発売日2009年5月下旬
  • 価格¥89,250(税込)
【SPEC】●DAC:バーブラウン社製 PCM1796×2 ●デジタル入力:USB(TypeB)×1、USB(MiniB)×1、AES/EBU×1、COAXIAL×1、TOSLINK×1 ●周波数特性:20Hz〜20kHz -0.2dB(デジタルフィルタFLAT) ●S/N比:XLR -125dB、RCA -102dB(OVS LOW=32fs) ●アナログ出力端子:バランス(XLR)×1、アンバランス(RCA)×1 ●ヘッドホン出力:6.3mm×1 ●消費電力:18W ●外形寸法:218W×55H×340Dmm  ●質量:約2.5kg ●付属品:ACコード ●カラー:シルバー