ケーブルブランド探訪記(PAD編その12「YEMANJA RCA CABLE」)

公開日 2004/09/13 09:35
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YEMANJA RCA CABLEの構造図
●第12回目からは同社の最高峰「YEMANJA 」(イエマンジャ)シリーズのラインナップをご紹介する。同シリーズは設計者ジム・オッド氏が価格を度外視し、オーディオのロマンを託したケーブルである。

YEMANJA RCA CABLEの仕様

まずは、同シリーズのインターコネクトケーブル「YEMANJA RCA CABLE」をご紹介する。同モデルは世界最高峰の技術を駆使した冶金合金導体に同社の専売特許であるディファレンシャル・タイム・アライメント・クライオジェニクスとクライオ・マグネトストリクションの物性処理を施したインターコネクトケーブルである。

シールドは世界初のトリプルシールディング構造(プラズマシールディング、ホイルシールディング、編線シールディングの三重シールディング構造)を採用することで、外来ノイズ、外部振動、さらに内部に発生するエレクトロターボノイズを完全に断ち切ることができるというものである。
 
 音質に関しては8月21日より好評発売中の『オーディオアクセサリー114号』にて、井上千岳氏による詳細なレポートを掲載しているので、ぜひともご参照いただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

※「イエマンジャ」=アフリカ ヨルバ族神話の水の女神

●4つの新シリーズの概要
米国PAD社はこの度日本市場向けの特別仕様ハイエンドオーディオケーブルとしてアフリカヨルバ族の神話をモチーフとした4つの新シリーズを発表した。シリーズ名は上級シリーズから順に「YEMANJA 」(イエマンジャ)、「SHANGO 」(シャンゴ)、「OSAIN」 (オサイン)、「IFA」 (イファ) と命名され、最新の冶金技術とクライオ処理、シールディング技術等を施したラインナップとなっている。この4シリーズは米国向けの最高級ラインのあたるモデルRev.Cはもちろん、日本向けの旧モデルRev.B Sig.をも凌ぐ高サウンドクオリティを実現することを目的に開発。
なお、従来のミズノセイ、イスタール、タンタス、ドミナス、RLSシリーズ、DCケーブル、アルテウス、およびCRYO-B2は在庫品限りで販売を終了するとのことである。
8月21日発売の『オーディオアクセサリー114号』では早くも全シリーズの音質レポートを掲載しているので、こちらも合わせてご参照いただきたい。

●PAD社のプロフィール
1986年、ピューリスト・オーディオ・デザイン ( PAD)社 はジム・オッド氏によって 創立。ジム・オッド氏はもとは海底油田探査に適したケーブルの開発に関わっていた。 そこでは石油採掘の際に生じるダイナマイトの爆発でケーブルが激しい衝撃波を受け、機械振動、EMI、RFI等の 干渉を大きく受けてしまい、精度の良いデーターをコンピューターに伝送することが困難だった。そのために開発されたのが同社長年の特徴であった特殊液体を用いたシールドの採用である(その後はプラズマシールドに移行)。
その他にも低温学、物性処理、冶金学、化学、音響心理学、 レゾナンス・コントロールを研究し、電子回路の専門家の協力を得ることにより、日々開発を続け現在に至っているのである。

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