ケーブルブランド探訪記(PAD編その2「IFA RCA CABLE」)

2004/08/18
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「IFA」(イファ)シリーズ
●PAD編は第2回目よりいよいよラインナップをご紹介していく。まずは同社の日本市場向けベーシックシリーズの「IFA」(イファ)のラインナップの中からRCAオーディオケーブルをご紹介する。同モデルはエントリークラスの位置付けでありながら、同社の技術が凝縮されたコストパフォーマンスの高いモデルである。

 導体には複芯線のマルチゲージ合金(素材は銅と金)を採用。シールドにはホイル+ドレインワイヤー、絶縁体には※サントプレーンを採用するなど、徹底したノイズ対策が施されている。またダブルクライオ(極低温処理)も施されている。

 音質に関しては8月21日発売の『オーディオアクセサリー114号』および好評発売中の『ケーブル大全2005』にて詳細なレポートを掲載しているので、ご参照いただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

「IFA RCA CABLE」の構造図

IFA RCA CABLEの仕様


※サントプレーン
加硫ゴムに近似する弾性とすぐれた耐熱・耐油性を持ち一般の熱可塑性樹脂と同様の成形が可能な高機能TPE





●4つの新シリーズの概要
米国PAD社はこの度日本市場向けの特別仕様ハイエンドオーディオケーブルとしてアフリカヨルバ族の神話をモチーフとした4つの新シリーズを発表した。シリーズ名は上級シリーズから順に「YEMANJA 」(イエマンジャ)、「SHANGO 」(シャンゴ)、「OSAIN」 (オサイン)、「IFA」 (イファ) と命名され、最新の冶金技術とクライオ処理、シールディング技術等を施したラインナップとなっている。この4シリーズは米国向けの最高級ラインのあたるモデルRev.Cはもちろん、日本向けの旧モデルRev.B Sig.をも凌ぐ高サウンドクオリティを実現することを目的に開発。
なお、従来のミズノセイ、イスタール、タンタス、ドミナス、RLSシリーズ、DCケーブル、アルテウス、およびCRYO-B2は在庫品限りで販売を終了するとのことである。
8月21日発売の『オーディオアクセサリー114号』では早くも全シリーズの音質レポートを掲載しているので、こちらも合わせてご参照いただきたい。

●PAD社のプロフィール
1986年、ピューリスト・オーディオ・デザイン ( PAD)社 はジム・オッド氏によって 創立。ジム・オッド氏はもとは海底油田探査に適したケーブルの開発に関わっていた。 そこでは石油採掘の際に生じるダイナマイトの爆発でケーブルが激しい衝撃波を受け、機械振動、EMI、RFI等の 干渉を大きく受けてしまい、精度の良いデーターをコンピューターに伝送することが困難だった。そのために開発されたのが同社長年の特徴であった特殊液体を用いたシールドの採用である(その後はプラズマシールドに移行)。
その他にも低温学、物性処理、冶金学、化学、音響心理学、 レゾナンス・コントロールを研究し、電子回路の専門家の協力を得ることにより、日々開発を続け現在に至っているのである。

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