【毎月連載】 オーディオ・ビジュアルファンのためのエンターテインメントコラム
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毎月連載のPhile-web特別企画「Sound Adventure(サウンド・アドベンチャー)」では、オーディオ・ビジュアルエンターテインメントの最前線で活躍される評論家の方々を「ナビゲーター」に迎え、いま最も注目を浴びるデジタルエンターテインメントのスタイルを徹底探求します。最新オーディオ・ビジュアル製品のレビューやハンドリングレポートも毎回紹介して行きます。
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今回はボーズの本格派パワードスピーカーシステム「M3」のポータビリティをPhile-web編集部が、International CES 2006のショウレポート現場にて検証した。旅行先にもコンパクトに携えていけるスピーカーの魅力と使いこなしをご紹介しよう。
※今回のレポートでは2006年3月3日に発売される「M3」のプリ・プロダクションモデルを使ってテストを行っています。

家にいるときは常に音楽を流していないと気が済まない性格である私が、1週間の海外出張に出ることになった。米国ラスベガスで毎年開催されている家電見本市 International CES 2006の特派員に任命されたのだ。実は昨年のCESにも取材に出かけており、その時の滞在先のホテルでの音楽試聴環境はパソコンの脆弱なスピーカーのみであった。

そこで今回、BOSE「Micro Music Monitor(M3)」の試作機を借りて旅のお供にすることとした。“こぶし大”のコンパクトサイズながら、アルミ材で作られた強固なボディはなかなか重量があるので、手荷物にはせずスーツケースに収めて持っていくことにした。

9時間半という長時間のフライトに耐え、やっと辿り着いたアメリカは朝の9時。日本で16時発の飛行機に乗って同じ日の朝に到着するという、このちょっとしたタイムスリップはやっぱり体に堪える。イヤホンからのシャカシャカした音楽ではなく、スピーカーから出る音楽が早く聴きたかったので、ホテルに着くなりM3のセッティングを行った。

2006年もInternational CESのPhile-web編集部レポーターとして渡米。約9時間の長旅を経て、アメリカのラスベガスには午前9時に到着した。その足で急ぎ滞在拠点となるホテル、MGMグランドへ向かった
コンパクトなボディを持つM3のスピーカーは気軽に持ち運ぶことができ、堅牢なつくりは信頼性も高い

M3のセッティングは至って簡単だ。2つのスピーカーを専用のケーブルで繋いで、電源ケーブルをコンセントに接続。あとはデジタルオーディオプレーヤーやPCなどをステレオミニジャックのケーブルで繋ぐだけだ。今回持ってきたプレーヤーは35GB分の音楽を詰めこんだiPod。どうせ聴くなら高音質な方がいいと思い、LINE出力が可能な専用Dockも一緒に持ってきた。iPodのバッテリーは機内で使い切ってしまっていたので、MacのノートPCと繋いで充電しながらM3に接続することにした。

レポート原稿の執筆中はノートPCにM3を接続

M3のサウンドが海外出張の疲れとプレッシャーを和らげてくれた

到着初日は会場にプレスバッジを取りに行くことにしていたので、時差ボケがつらいがまだ寝るわけにはいかない。とりあえず元気な音楽で目を覚まそうと思い、ドラムンベースと呼ばれるテクノ・ミュージックを再生した。すると「音楽」よりも先に「再生音」に目を覚まされることとなった。「低音の再生能力がすごい」と聞かされていたが、想像していたものを遙かに上回る低音が部屋に響き渡った。中高域もとてもクリアだ。バスドラムとベースの音がキモのドラムンベースがこの音質で聴けてしまうとなると、この日以降のレポート執筆ははかどらなかったかもしれない。

広大な会場での取材は非常に体力を使うもので、ホテルに戻ってすぐにレポート執筆、というのはなかなかつらいものがある。とりあえず30分くらいは音楽を聴いてくつろぎたい。部屋について上着を脱いでMacとM3の電源を入れる、という流れがこの数日間のホテル帰着後の習慣になった。iPod内の曲は当然ながら自分が知っている曲だけだ。聞き慣れた曲を聴きながらの仕事は、意識がそちらに向かいがちになり、意外とはかどらないことに気が付き、Macに入っているiTunesでインターネットラジオを聴いてみたりもした。この時はiPodに接続しているステレオミニジャックをMacに差し替えるだけでOKだ。

レポートを書くのに疲れると、ベッドにバタリと倒れてしまうこともしばしば。ベッドに横になった状態だと、M3はMacと一緒にあさっての方向を向いてしまうのでなんとかしようと思い、ベッドサイドの棚に置くことを思いつく。近くにコンセントが無いが、M3は電池駆動も可能なのでスピーカー2つとiPodを移動させるだけだ。ベッドに寝た状態での音量調整には付属のリモコンが大活躍してくれた。

ラスベガスの夜景を楽しむ暇もなく、レポートを執筆しながら夜更けを迎えることもしばしば
M3は電池駆動が可能なので、就寝時にはiPodと一緒にベッドサイドに移動して楽しんだ

そんなわけで、一人っきりのホテルの部屋で何日も相手をしてくれたM3にすっかり愛着が湧いてしまったのだが、CES取材の終わりとともに本機ともお別れ。機会があればまた出張や旅行のお供にしたいものだ。

(Phile-web編集部 伊藤)


BOSE パワードスピーカーシステム
Micro Music Monitor (M3)
\49,980(税込)
発売予定日:2006年3月3日
2006年1月20日より予約好評受付中]

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