本格ホームシアターは「インストーラー」で変わる。4社・8拠点「ホームシアターグループ」再始動
ファイルウェブ編集部ホームシアターは、機器をそろえるだけでは完成しない。住まいの条件を読み解き、建築・照明・音響を一体で設計するインストーラーの技量が、映像と音の体験を決める。
映画館級の専用シアターから家族で楽しむリビングシアターまで豊富な実績を持つ「ホームシアターグループ」が新たな動きをスタートした。
今回、「ホームシアターグループ」に参画するのは、AV Kansai、石川・金沢のアンティフォン、青森・八戸のイングラフ、鳥取・倉吉のジパング。4社・8拠点のプロショップが知見を持ち寄り、これからの住まいにふさわしいホームシアターを提案する。
ここでは、各社の実力と、グループが新たな活動を行う意義を紹介する。
経験豊富な名手たちがホームシアターをさらなる高みの世界に導く
いまから20年以上前になる。たしか2002年、筆者がまだ『ホームシアターファイル』誌のスタッフだった頃のことだ。あるAVメーカーの方から、こんな誘いを受けた。
「今度、志の高いカーオーディオで名を馳せたショップの人たちが集まって、ホームシアターのインストールをスタートします。よろしければ取材に来ませんか?」
その言葉に導かれて、筆者はこのホームシアターグループの方たちとお話する機会を得た。
その出会いは、本格的なホームシアターインストールの世界に、新しい風が吹き込んだ瞬間でもあった。
取材を通じて筆者は、ホームシアターグループの方たちがカーオーディオのインストー ラーも兼任しながら、ホームシアターの世界へ進出する背景を理解した。カーオーディオのインストールは、オーディオ・ビジュアル関連のインストールのなかでも、とりわけ厳しい仕事のひとつである。車内は狭く、リスニング位置は左右非対称。ガラスや金属、樹脂と いった性質の異なる素材が混在し、走行時には振動や騒音も加わる。
その限られた空間にスピーカーやアンプ、配線を組み込み、音像の定位や音色、各ユニットのつながりを緻密に追い込まなければならない。そこでは耳の確かさだけでなく、加工、配線、造作、電源、振動対策、そして使い勝手までを総合的に考える力と技量が問われる。
車内という極めて難しい環境で磨かれた技術と感性が、住まいの音と映像にも生かされるのは必然だった。
- トピック
- ホームシアター
- ホームシアターグループ