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PRAV Kansai、アンティフォン、イングラフ、ジパングの4社が参加

本格ホームシアターは「インストーラー」で変わる。4社・8拠点「ホームシアターグループ」再始動

公開日 2026/08/03 10:00 ファイルウェブ編集部
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専用室からリビングまで、ホームシアターの価値を決めるインストーラー

 その後、ホームシアターグループは数々のホームシアターを手がけ、この世界で確固たる地位を築いていった。その実績は、PHILE WEBの「ホームシアターCHANNEL」や『ホームシアターファイル』誌に掲載されてきた多くの事例からも知ることができる。

PHILE WEB、『ホームシアターファイル』誌で紹介された、ホームシアター石川 アンティフォンがインストールしたガレージシアター

この20年余りで、映像はフルHDから4KHDR、さらには8K対応へと進化した。音響も従来の5.1chから、Dolby AtmosDTS:Xに代表されるイマーシブサウンドへと発展した。パッケージソフトに加え、動画配信や音楽配信もホームシアターの中心的なコンテンツになった。

しかし、どれほど高性能なAV機器を導入しても、箱を開けて「ポンと置く」だけで、その能力を十分に引き出せるわけではない。プロジェクターには、室内環境を考慮したスクリーンの選択や画質調整が必要であり、音響にも部屋の形状や視聴位置、反射、定在波を見極めた設置と調整が求められる。しかも舞台は映画館ではなく「ホーム」だ。動線やインテリア、建築条件、操作性、将来の保守まで含めて考えなければならない。

ホームシアターグループの実績は、張り込み式の大型スクリーン、ハイエンドプロジェクター、Dolby Atmos、防音・調音、照明制御まで追い込んだ映画館・劇場レベルの本格的な専用室から、テレビとスクリーンを使い分ける2ウェイシアター、機器や配線を建築に溶け込ませたリビングシアター、書斎シアターやベッドルームシアター、ガレージシアターまで多岐にわたる。

家族で映画を観る、ライブやスポーツを大画面で楽しむ、音楽を流しながらくつろぐなど、ホームシアターに求めるものは住まい手によって異なる。決まった「型」に当てはめるのではなく、どのように暮らし、何を楽しみたいのかを聞き取り、難しい建築条件も踏まえながら、その家族にふさわしい答えをつくり上げてきた。

機材を「置く」のではなく、住まいの一部として音と映像を「つくる」。機器のポテンシャルを引き出し、ホームシアターの没入感と体験価値を左右するのが、住宅を知り尽くしたインストーラーの技量なのである。

ホームシアター大阪 AV Kansai 天王寺店がインストールした、木のぬくもり溢れるリビングシアター。経験豊富なインストーラーの技量によって、ホームシアターの没入感と体験価値は著しく高まるのだ

4社が集う」こと自体が大きな価値である

ホームシアターグループは、共通の看板を掲げて同じ仕様を全国に展開するチェーンではない。各地域で長年にわたり顧客と向き合い、それぞれの得意分野を磨いてきたプロショップが、独立性を保ちながら知見を共有するネットワークである。

いまのホームシアターには、映像・音響機器の選定だけでなく、建築、電気設備、照明、防音・調音、ネットワーク、ホームオートメーション、さらには将来の機器更新までを見据える視点が求められる。新しい映像・音響フォーマットや制御機器が登場するたびに、施工上の注意点や相性、実際の住空間での最適解も変化していく。ひとつのショップがすべての現場条件を経験することには、当然ながら限りがある。

そこで生きてくるのが、4社それぞれの経験だ。AV Kansaiはホームシアター、ピュアオーディオからホームオートメーションまで幅広く手がけ、住空間全体をまとめる提案に強い。アンティフォンは音響設計やPAの経験を背景に、ルームチューニングとインテリアを両立させる。イングラフは建築家との連携を通じて、家族が自然に楽しめるリビングシアターを数多く形にしてきた。ジパングは、機器を建築に美しく収めながら、家族の誰もが使いやすい操作性まで配慮する。

ホームシアターグループメンバーのホームシアター青森 イングラフがインストールを手がけたリビングシアター

リビングという生活空間に自然にホームシアターがなじむようにイングラフ、木村氏がインストールした

4社が集うことで、あるショップが現場で得た知見、新しい機器を導入して初めてわかった注意点、施工時に直面した問題とその解決策を共有できる。

寒冷地と温暖地、新築戸建てとマンションリフォーム、専用室とリビングでは、求められる施工も異なる。各地域で積み上げた経験を持ち寄ることで、グループ全体の提案力と対応力を高めていくことができる。

「三人寄れば文殊の知恵」ならぬ、4社が集えば、ひとつの課題にも複数の視点から向き合える。感性を重視した音づくり、理論に基づく音響調整、建築との納まり、照明演出、オートメーションによる操作性。異なる専門性を持つインストーラー同士が意見を交わすことで、より完成度の高い答えが見えてくる。

実際、カーオーディオの世界では、別々の会社が考え方や調整手法を開示し、互いの音を聴き、意見を交わす文化がある。そのような情報共有と切磋琢磨の文化は、ホームシアターグループにとっても重要な基盤である。

4社は仲間であると同時に、長年にわたりコンテストなどで腕を競ってきた良きライバルでもある。知見を共有しながら、それぞれが自らの技術をさらに磨く。個性と技量を持つプロショップ同士が連携することこそが、ホームシアターグループの価値であり、最終的にはユーザーが得られるホームシアター体験の質につながっていく。

ホームシアター兵庫 AV Kansai 宝塚店がリノベーション時にインストールしたホームシアター専用室。このようにリノベーションの場合もあれば、新築時にホームシアターをつくる場合もある。専用室もあれば、リビングシアターもあり、ホームシアターは一様ではない。4社の間で情報が共有されるからこそ、クオリティの高いホームシアターをつくりあげることができるのだ

次ページ4社に共通するホームシアターへの想い

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