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公開日 2026/09/15 06:30
Makuakeでクラウドファンディングが進行中

この高画質で超短焦点なのか…! AWOL Vision「Aetherion Max」の使い勝手と画質を徹底チェック

折原一也

超短焦点の認識を覆すAWOL Vision「Aetherion Max」


北米のホームシアターブランド、AWOL Visionの新しい超短焦点プロジェクター「Aetherion Max」のクラウドファンディングが、8月18日よりMakuakeで始動している。“Valerionシリーズ”で通常タイプのプロジェクターを展開しているAWOL Visionによる製品と言えば、日本のオーディオビジュアルファンもその本格派の立ち位置に思い当たる人も多いかもしれない。


そんな同社がRGBレーザー技術を超短焦点機に注ぎ込んだのがAetherion Maxだ。


ホームシアター愛好家にとっても、「超短焦点は手軽さと引き換えに画質を妥協するもの」という先入観は根強い。だが、筆者は実機で映像を見る機会に恵まれ、その認識を根本から覆された。そんなAetherion Maxの画質レビューを届けしよう。



AWOL Vision「Aetherion Max」通常価格719,800円(税込)のところ、Makuakeでは45%オフ・394,900円(税込)での特別割引で購入できる



レンズ、ピクセル制御、暗部強調…。映画館級の画質を実現する独自技術


Aetherion Maxは、ハイエンド級のRGBレーザー搭載プロジェクターだ。0.47型DMDを用いたDLP方式で、光源はRGBピュアトリプルレーザー。レンズには希土類素材をコーティングしたサファイアガラスを採用する。


明るさ3,300 ISOルーメン、色域Rec.2020比110%カバー、ネイティブコントラストは6,000:1というスペックは、昨今のハイエンドプロジェクターらしい設計。映像信号はHDR10+/HDR10/HLGに加えて、Dolby VisionとIMAX Enhancedにも対応する。



レンズには希土類コーティングを施したサファイアガラスを搭載。プラネタリーコーティング製法を採用しており、多軸同期回転によって均一な吹きつけを実現している


ソフトウェア面で特徴的な独自技術は大きく3つ。中核となる技術が「PixelLock」テクノロジー。超短焦点プロジェクターは複雑な光学経路で映像を大きく折り返すため、色ズレや画素ズレ、輪郭のにじみが生じやすい。


本機における「PixelLock」は、高度な多要素レンズシステムと連携して4K映像の各ピクセルを正確に同期させる技術で、微細なレベルで映像の安定性を維持。画面サイズ変更時でもピクセルのズレを抑制するとしている。



「PixelLock」は、多要素レンズシステムと連携して4K映像の各ピクセルを正確に同期させる技術。映像の安定性を維持し、 画面サイズ変更時でもピクセルのズレを抑制する



2つめが「Anti-RBE」テクノロジー。DLP方式の弱点であるレインボーノイズを99.99%低減する技術で、長焦点フラグシップ「Valerion Max」譲りのものだ。Valerionではオン/オフを選択という仕様だったが、本機では常時オンで動作する。これは画質への影響がないという自信の表れだ。


3つめが「NoirSceneシステムII」。 暗部シーンをリアルタイムで最適化する特許技術「EBL(Enhanced Black Level)」アルゴリズムと、7段階アイリスとの併用により、ネイティブ6,000:1のコントラストを、表示コントラストで最大60,000:1にまで引き上げる。


超短焦点の光学設計に、ホームシアター志向、そして独自技術を融合させた仕様が「Aetherion Max」最大の特徴なのだ。



「NoirSceneシステムII」は、 暗部をリアルタイムで最適化する特許技術「EBL(Enhanced Black Level)」と、7段階アイリス調整機能を組み合わせたシステム。 ネイティブ6,000:1のコントラストを、表示コントラストで最大60,000:1まで引き上げる



壁際セット・テレビボード上で100型オーバーの超大画面を実現


実際にAetherion Maxをセットして最初に驚いたのは、設置スペースの少なさだ。



音元出版のシアター視聴室で取材。投写面の壁際に設置するだけで大画面を実現し、照明がある環境でも明るい映像を投写する


対応画面サイズは80 - 200型。投写距離は本体背面から壁面まで15.8cmで100型、23.9cmで120型、最大の200型でも56.7cm程度。


つまり、壁際や、テレビボード上に本体を置くだけで、100型クラスの大画面を実現できてしまうのだ。プロジェクター導入のハードルでもある天吊り工事や、投写距離を確保するための家具のレイアウト変更もなく、テレビ感覚でスクリーンの超大画面を実現できるのは圧倒的にラクだ。



120型投写時、Aetherion Maxと壁との距離は23.9cmくらい


設置性もスマートだ。AFや自動台形補正といった基本機能だけでなく、スマートフォンのカメラで投写映像を撮影して高精度に台形補正する機能も搭載。スマートな技術を設置精度へのこだわりに用いる所も、ホームシアター級の製品らしい。



自動台形補正機能を搭載。Aetherion Maxでは、同じWi-Fiに接続したスマートフォンで手順に従って画面を撮影し、投写画面のキャリブレーションを行う


本体内蔵スピーカーもスクリーン画面直下のスピーカー位置とは思えない実力派だ。シアターのセンタースピーカーを彷彿とさせる再現で、120型の画面に見合う高さ方向までカバーした音のスケール感が圧巻。セリフが画面センターに定位するところも優秀で、本機1台でも十分にシアターとして成立するほどだ。



背面端子部



画質をチェック! フォーカスの精緻さと映画らしい質感を両立する


Aetherion Maxの画質チェックもしていこう。映画モードでDolby Visionダークを選び試聴。アイリスと「NoirSceneシステムII」の設定を操作しながらテストしてみた。



付属の専用リモコン。YouTube/Netflix/Amazon Prime Video/Disney+のダイレクトボタンを装備


『トップガン マーヴェリック』(UHD BD)から視聴を始めると、まず目を奪われるのは、画面の隅々までフォーカスが合う超高解像感。超短焦点であることを一切感じさせない。見慣れたチャプター2のテストフライトのシークエンスでも、冒頭からのトム・クルーズの手のシワまで見える情報量、格納庫のシーンでは画面全体の立体感まで巧みに再現。


情報量は豊富だが、映像のキレに行きすぎない質感重視の画という所がホームシアターところで、トム・クルーズと同僚たちの肌の質感まで描き切る。


同時に強調したいのが階調の細かさだ。滑走路を移動するダークスターの機体、その陰影までえぐり出す。暗部を安易に持ち上げず、プロジェクターとして自然に沈めながら映画らしい質感を保つ。HDRを「光の質」として再現できている所に本機の凄みがある。



「EBL(Enhanced Black Level)」は、設定の「黒レベル強調」からオン/オフの切り替えができる




「IRISモード」から絞りの調整ができる。黒レベル強調オン時、モードを「シネマ1」にすることでコントラストで最大60,000:1まで引き上げる



『ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング』(UHD BD)も同様だ。大統領執務室で閣僚たちが大写しになるシーンの表情の情報量。ベーリング海の離島の室内シーンでは、暖色照明下でも色の正確さを失わない。


クライマックスの南アフリカでは、明るい屋外から、逆光を積極的に用いた洞窟内の演出まで強烈なコントラストを余裕の階調でこなす。まさに画質の安定度が桁違いだ。


Aetherion Maxは3Dにも対応している。『アバター』第1作の3D版Blu-rayで確認したところ、懐かしいタイトルも前後の立体感をしっかりと再現。別売り3Dメガネの装着感も快適で、メガネの上からでも装着可能。


「Anti-RBE」が2Dだけでなく3D表示にも効くため、視界の端で色割れがちらつく不快さがないのも大きい。3Dソフトの資産を持つユーザーにとっては、それだけで本機を選ぶ理由になるだろう。



HDRコンテンツの画質モードは、標準/AIスポーツ/節電/映画/FILMMAKER MODE/ダイナミックの6種類から選択できる。Dolby Visionにも対応し、画質モードはBlight/Dark/カスタム/ゲームの4種類を用意




Aetherion Maxの3Dモードをオンにし、別売りの3Dメガネ(14,980円/税込・2ペア)を装着することで3Dコンテンツも楽しめる



超短焦点で設置性抜群。それでいて画質は本格派


Aetherion Maxは、超短焦点の使い勝手とホームシアター級の高画質を、妥協なく両立させたモデルだ。「この画質で超短焦点なのか」というのが、実機をチェックした率直な感想だ。そして、Aetherion Maxは、間違いなく完全暗室のホームシアターまでも想定した本格的なオーディオビジュアルファンに向けてモデルであることも強調しておきたい。


設置に場所を取らず3,300 ISOルーメンという明るさはリビングでも通用するし、そのまま暗室でも実力を発揮できる性能はまさにシアター級。Aetherion Maxは、本格派のホームシアター愛好家にも推奨したいモデルだ。


(提供:AWOL Vision)

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