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公開日 2026/09/16 12:47
RIAAなど5種類のEQカーブを±0.1dB精度で処理

Wattson Audio、コンパクトなフォノイコアンプ「Madison Phono」。MM/MC/光カートリッジ対応

編集部:原田郁未

ゼファンは、Wattson Audioのフォノイコライザーアンプ「Madison Phono」を発売した。価格は1,320,000円(税込)。カラーはライトグレーとダークグレーの2色。




「Madison Phono」ライトグレーモデル



「Madison Phono」ダークグレーモデル



同製品は、カートリッジから入力した信号をリニアなアナログ段で増幅した後、384kHz/32bit DXDへA/D変換し、イコライゼーションやフィルタリングをデジタル領域で行うフォノイコライザー。


アナログ増幅回路からEQ処理を切り離すことで、微小信号を扱うアナログ回路をシンプルで安定した構成に保ちつつ、高精度かつ柔軟なイコライゼーションを実現するとしている。 外形寸法175W×52H×185Dmm、質量1.7kgというコンパクトなサイズも特徴のひとつ。



内部構造。アナログ信号経路から切り離したイコライゼーション処理を行う


MM/MCカートリッジに加え、DS Audioの光カートリッジにも対応。入力部はモジュール方式で、注文時に「電圧入力」「電流入力」「光入力」の3種類のいずれかを指定する。入力は1系統。


電圧入力ボードは、MMおよびハイインピーダンスのMCカートリッジ向け。RCAシングルエンド入力を備え、MM使用時は入力インピーダンス47kΩ、ゲイン+34dB/+40dB。MC使用時は入力インピーダンス470Ωまたは100Ω、ゲイン+54dB/+60dBから選択できる。等価入力ノイズは10Ω終端/Aウェイトで-134dBu。


ローインピーダンスMC向けの電流入力ボードには、CH Precisionの技術をベースとしたWattson Audio独自の「トゥルー・アクティブ・トランスインピーダンス・アンプ」を採用。カートリッジからの電流を直接受けることで、ケーブルや負荷による影響を抑え、周波数特性やトランジェント精度、S/Nの維持を図る。


電流入力のインピーダンスは1Ω未満のバーチャルグラウンド。ゲインは+48dB〜+66dBを6dBステップで選択でき、等価入力ノイズは-139dBuとなる。


DS Audioの光カートリッジ用ボードも、光カートリッジ再生に特化したトゥルー・アクティブ・トランスインピーダンス・アンプを採用。光導電モードで動作する専用入力段により、一般的な電圧入力方式と比べて周波数特性やトランジェント精度、ノイズフロアの改善を図ったという。入力インピーダンスは1Ω未満、ゲインは+58dB〜+76dBを6dBステップで設定でき、等価入力ノイズは-128dBu。


各入力ボードは後から交換でき、カートリッジの変更に合わせて入力仕様を変更可能。オプションの「Madison Phono Card」はMM/MC、MC、Opticalの3種類を用意し、価格は各30,800円(税込)。



背面の端子部分。右側の赤いパネルで入力形式を確認できる


本機の特徴となるのが、フォノイコライゼーションをデジタル領域で行う信号処理だ。カートリッジから受けた信号はフルリニアのアナログ増幅段を経て32bit/384kHz DXDへA/D変換され、補正カーブの適用やフィルタリングも同じ384kHz/32bitで処理する。


対応するEQカーブはRIAA、Columbia、Teldec、EMI、Deccaの5種類で、精度は±0.1dB。15Hz/1次のサブソニックフィルターも搭載し、オン/オフを選択できる。


本体前面には大型ノブと各種インジケーターを配置し、EQカーブ、モノラル、ゲイン、サブソニックフィルター、スタンバイなどを操作できる。そのほかEthernet接続によるリモートコントロールやファームウェアアップデートにも対応する。


出力はアナログとデジタルの両方を装備。アナログ出力はRCAシングルエンドで、D/A変換にはマルチビット・シグマデルタ方式のDACチップを採用する。最大出力は2.0Vrms、フルスケール時のTHD+Nは0.001%未満、AウェイトでのS/N比は120dB超。


デジタル出力はRCA同軸S/PDIFとTOSLINK光S/PDIFを各1系統装備。出力サンプリングレートは192kHzで、96kHzへのダウンサンプリングも選択可能。


同軸S/PDIF出力は500mVpp/75Ωで、アイソレーショントランスを介した仕様となる。


Madison Phono内部でEQ処理したフォノ信号を外部DACへ直接出力することもでき、同社ではCH Precision「C1.2」「C10」などとの組み合わせも提案している。


電源は外部5V DC/18W方式で、消費電力は通常時4.0W、スタンバイ時0.5W未満。


外部電源ユニット「PowerS」によるアップグレードにも対応し、追加することでノイズフロアのさらなる低減やダイナミックヘッドルームの拡大、微小信号や空間情報の再現性向上を図れるとしている。



外部電源ユニット「PowerS」による機能向上も可能

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