エミライは、同社取り扱いブランドSilentPowerから、ノイズフリーなネットワーク性能を実現する “LANコンディショナー” 「OMNI LAN」を8月22日（金）より発売する。価格はオープンだが、税込132,000円前後での実売が予想される。

OMNI LANは、光絶縁とトランス絶縁を含む3段階のガルバニック絶縁技術、フェムト秒レベルのクロック精度、プロフェッショナル仕様の設定機能を搭載し、13ポート構成や設定可能なグラウンドモード、ラックマウント対応により、システムの規模や複雑さを問わずに「ノイズフリー」なネットワーク性能を実現すると謳うLANオーディオアクセサリー。

本機を活用することで、音楽ストリーマーやDAC、サーバー、メディアプレーヤーなど、さまざまなデジタル機器においてジッターや干渉のない純粋なデータ通信を実現し、ホームオーディオの環境を整えたい場合や、プロ仕様のAVインストールを管理する場合などに最適としている。

一般的なネットワークスイッチは、ノイズの多いシステム同士を接続してしまうと、システム全体のノイズを増幅させてしまう傾向にあると同社は指摘。これに対してOMNI LANでは、入力データを一度光信号に変換してから再び電気信号に戻すことで、入力と出力を完全に電気的に分離させる光絶縁技術を採用した。

これにより、従来のスイッチでは悪化していた電気的ノイズや干渉を大幅に低減。変換処理後、アクティブ回路とフェムト秒精度のGMTクロックを使用してデータストリームを再構築することで、ネットワーク全体で極めて低いジッターと高精度なクロック同期を実現するという。また、本体に備える高解像度TFTディスプレイから、光SFP、SC、M12を含む、全13ポートの帯域幅使用状況をリアルタイムでモニタリングできる。

オーディオ向けの機能として、極めてクリーンな信号経路を実現する3段階の分離技術や、DACとストリーマー用の4つの超高純度ポートを搭載する。また、フェムト秒精度のGMT内部クロックの採用、外部クロック接続用の10MHz BNCマスタークロック入出力を備えるほか、外部電源との互換性もサポート。

これらにより、音楽ストリーマーやDACに到達する前にノイズや干渉を完全に除去して、デジタル信号の品質を保持。高解像度音楽ファイルのストリーミングやRoonコアの運用、ネットワーク音楽サーバーへのアクセスなど、あらゆる用途においてクリーンな信号伝送を確保するという。

商用制御システムなどのプロフェッショナルAVシステムへの活用においては、光SFPと産業用M12を含む13個のポートによって多様な統合を叶える。最適なノイズ制御のために設定可能な接地モード（DC-RF、RF、ISO）の搭載や、トラブルシューティングとパフォーマンス監視のためのリアルタイム帯域幅表示、スマートフォンアプリでの監視・制御にも対応する。

インターフェースは、1段階の絶縁を備える「STANDARDポート」としてRJ45×8／光SFP×1、光絶縁を含む3段階の絶縁を備える「ULTRA PUREポート」としてRJ45×2／光SC×1／M12×1を搭載。BNC（クロック入力/出力）も1基備える。

帯域幅は1000Mbps。外形寸法は214×157×41mm、本体質量は1.06kg。付属品として、縦置きスタンド、15V電源アダプター、RJ45ケーブル（0.5m）、滑り止めパッド×4などを同梱する。

あわせてオプション品として、専用のラックマウントキット「OMNI Rack Mount Kit」を同時発売する。価格はオープンだが、税込17,600円前後での実売が予想される。

素材に冷間圧延鋼を採用し、通気性の最適化を図ったという1Uサイズのラックマウント。OMNI LANをはじめとする “OMNIシリーズ” 製品、およびiFi audioブランドの “NEOシリーズ” 製品の取り付けに対応しており、安全かつ正確にマウントできるとアピールしている。

対応製品を2台まで取り付けることができ、取り付け位置も前面／背面を選択することが可能。一例としてOMNI LANを2台連結すれば、強力な24ポートスイッチを作成することができると紹介している。外形寸法は482×347.4×44.4mm、本体質量は1.65kg。