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公開日 2020/09/01 12:07
Metamaterial Absorption Technology

KEF、ドライバー背後のノイズを99%吸音できる新技術「MAT」。採用スピーカーを近日発表へ

編集部:小野佳希
KEFは、ドライバーユニットの背後に生じるノイズを99%吸収する新技術「Metamaterial Absorption Technology」(MAT)を、業界で初めてオーディオ機器に採用すると発表。同技術を投入した新スピーカーを「もうまもなく発表する」と予告した。

Metamaterial Absorption Technologyを採用したパーツイメージ

香港Acoustic Metamaterials Groupが開発した「Metamaterial」をベースに、今回のMATをKEFとAcoustic Metamaterials Groupとで共同開発。これまでオーディオ以外の分野で活用されていたMetamaterialを、オーディオ機器で活用できるようにした。

MATは、とても複雑な迷路のような構造をしている点が特徴で、それぞれ入り組んだ構造によって特定の周波数帯を効率的に吸収。それらを結合すると、まるで音のブラックホールのような役割を果たし、ノイズを99%吸収するという。以前までのトラディショナルなアプローチでは、60%しか吸収することができなかったところから大幅にノイズ吸収率を向上させ、音の歪み削減、および音声の乱れ防止を実現するとしている。

また、実装に際して物理的なスペースが小さく済むことも特徴のひとつ。チューブで背圧をコントロールするような方法よりも筐体を小型化できるのだという。

なお、Metamaterialは“マテリアル”という名前が入っているが素材や物質そのものではなく、構造や技術を指している。プラスチックなどの既存の素材で特殊な構造をつくることで、製品にとって必要な働きをする物質をつくりあげることを狙ったものだという。

KEFの開発エンジニアであるSebastien Degraeve氏は、ドライバーユニットやキャビネットによって人工的につくられてしまう音ではなく、音楽そのものを聴くために、ドライバーユニットの背後に生じるノイズを吸収したかったと説明。MATによるノイズ吸収効果について「音にもたらす効果は比較にならない程だ。その違いは、明らかに聴いてとれる」とコメントしている。

リサーチ&デベロップメント部門の責任者であるJack Oclee-Brown氏も、MATの効果をアピール。「大好きなアーティストの曲を聴いているときも、新しいゲームをマスターしているときも、映画をリラックスして鑑賞しているときも、ボックスセットであろうがポッドキャストであろうが、リスナーが息をのむ様な原音再生を、我々は叶えることが出来る」とコメントしている。
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