公開日 2025/04/11 06:30

実在したエクソシストをラッセル・クロウが熱演!悪魔と戦う神父の壮絶バトルホラー

【第162回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2023年公開の『ヴァチカンのエクソシスト』をご紹介します!

『ヴァチカンのエクソシスト』(2023年・アメリカ)
(配信:Netflix)
『ヴァチカンのエクソシスト』
デジタル配信中 ブルーレイ + DVD セット 好評発売中 5,390円(税込)
権利元:株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
発売・販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング

実在したヴァチカンのチーフ・エクソシストの回顧録を、ホラー映画初主演となるラッセル・クロウ主演で映画化したホラー作品。1987年、ローマ教皇からの依頼を受け、悪魔に取り憑かれた少年の悪魔祓いへと赴くガブリエーレ・アモルト神父(ラッセル・クロウ)。自身の過去を言い当てる得体の知れない悪魔に苦戦するアモルト神父は、若きトマース神父(ダニエル・ゾヴァット)と力を合わせて悪魔の正体を探っていくのだが……。

(C)2023 Screen Gems, Inc., 2.0 Entertainment Borrower, LLC and TSG Entertainment II LLC. All Rights Reserved.

 ホラー作品にはいくつかパターンがあり、目にする者の心をじわじわと脅かし、尾を引くような恐怖を植え付けるタイプの作品。お化け屋敷のように、いきなりワッと驚かされるような瞬間的な恐怖をもたらすタイプの作品。貞子やジェイソンやペニーワイズやレクター博士など、象徴的なキャラクターの存在が恐怖を生み出すタイプの作品など様々ある。本作の場合はどうだろう。悪魔に取り憑かれた少年の身体的且つビジュアル的な不気味さを通して、ワッと驚かされるような瞬間的な恐怖が頻繁に描かれる。

 

また、象徴的なキャラクターも登場するのだが、そのキャラクターが恐怖を生み出す側ではなく、主人公自身であるのが本作のストロングポイント。まるで古畑任三郎が自転車に乗って殺人現場へ現れるかの如く、スクーターに乗って悪魔祓いの現場へと現れるアモルト神父。2016年に他界した現実のアモルト神父が実際にそうであったかどうかまでは定かでないが、屈強な肉体を持ち髭を蓄えたその姿は非常に印象的で、オスカー俳優ラッセル・クロウの演技や存在感も相まって、キャラクターとしての個性はピカイチ!そんな男が悪魔と戦う姿は、「ホラー」というより「ホラーアクション」と言った方がしっくりくる。
(C)2023 Screen Gems, Inc., 2.0 Entertainment Borrower, LLC and TSG Entertainment II LLC. All Rights Reserved.

人それぞれに信仰は異なり、信ずる神も宗教も思想も異なるため、キリスト教(とりわけカトリック協会)を大前提とする本作とは相入れないという方も中にはいるかもしれない。しかし、キャラクターの個性が色濃く強烈な本作においては、そういった事柄に囚われる必要なく楽しめてしまうはず。

 

(C)2023 Screen Gems, Inc., 2.0 Entertainment Borrower, LLC and TSG Entertainment II LLC. All Rights Reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
 
ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30 人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。

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