• ブランド
    特設サイト
公開日 2022/05/30 07:28

人気アプリ開発者に聞く、アップル「WWDC 22」に注目すること

6月6日の開催間近
山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
アップルによる世界開発者向け会議「WWDC」が、現地時間6月6日に開幕する。毎年iOSに関連する新機能が発表されるが、今年のイベントに日本のデベロッパーたちは何を期待するだろうか。アップルの最新技術を導入する3つのアプリと、各デベロッパーたちの声を紹介しよう。

開催間近に迫るWWDC 22の見どころを、日本国内のアプリ開発者に聞いた

■Appleデバイスで最先端のメタバース空間が創造・体験できる



最初に紹介するデベロッパーはPhsychic VR Lab(サイキック VR ラボ)だ。アーティストのためのクリエイティブプラットフォーム「STYLY」(スタイリー)の運営と、STYLYを活用するコンテンツの企画・制作を事業の柱としている。最近では「メタバース」としても広く知られている、AR/VR/XRのテクノロジーを駆使した3D空間における “ものづくり” のスペシャリストだ。

リアルな3D仮想空間が体験できるiOS版STYLYアプリ

同社が手がけるSTYLYには、Webブラウザだけで3D仮想空間をデザイン・制作・配信できるアプリケーションツール「STYLY Studio」と、iPhone/Androidにも対応するモバイルアプリを使ってメタバースコンテンツを楽しむ「STYLY Gallery」というふたつの軸がある。担当者の渡邊遼平氏、野村烈氏によると「AR/VRの両方に対応しながら、コンテンツの制作から配信・視聴まで一貫した使い勝手をユーザーに提供できるプラットフォームは数少ない」と、STYLYの特徴を説明する。

Phsychic VR Labの渡邊遼平氏(写真左)と野村烈氏(写真右)

渡邊氏は今後、3D仮想空間はバーチャルからリアルに近い高度な没入体験が求められるようになると見通しを語っている。高速・大容量通信を実現する5Gネットワークの普及が国内外で進んでいることから、近い将来、インターネットを通じて没入型の3D仮想空間を配信するサービスも現れるという。Phsychic VR LabのSTYLYはまさしくその先駆けになろうとしている。

STYLY StudioはMacやWindows PCのブラウザを使うクリエイティブツールだ。多彩なファイルフォーマットに対応しており、MayaやBlenderなどのソフトで作成した3Dデータも読み込める。STYLY Studio自体はプログラミングの知識がなくても、既存のアセットを活用しながら立体視が可能なオブジェクトデータをつくり、プラットフォームに配信するところまで簡単にできることが大きな特徴だ。

メタバース体験を実現するコンテンツの制作から配信、体験まで一気通貫したプラットフォームをSTYLYが提供する

今回取材を行った2022年5月時点で、STYLYの登録者数は45,000人以上にのぼるという。同社がサービスを開始した2016年当時は、AR/VR/XRコンテンツをブラウザで制作できるツールが稀少であり、また英語対応のものも少なかったことから、STYLYを愛用する海外のユーザーも多い。日本国外のユーザー比率は7割近いという。

制作されたコンテンツは、モバイルアプリを活用しながら複数のユーザーが3D仮想空間の中で視聴・体験できる。STYLYの特徴を活かして、パブリックアートやイベント、街づくりなどにプラットフォームが活用される事例も次々に誕生している。

STYLYにより制作された3Dアートの展示会、イベントなどが国内でも数多く実施されてきた

2022年のWWDCに期待するところは、やはりARKitまわりの最新機能とアップデートであると、渡邊氏と野村氏は口を揃える。両氏は今後も、アップルの新しい魅力的なハードウェアやサービスを、STYLYのプラットフォームを活用するユーザーがシンプルに使いこなせるよう、テクノロジーと体験をつなぐことに注力する考えを語った。

次ページNAVITIMEはCarPlay周辺に注目

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX