スマートウォッチも「可愛いは正義」。ケイト・スペード最新モデルを女性編集部員が使ってみた

「choose your look」は直訳すると「ルックを選んで」。その意味の通り、アプリ側でウォッチフェイスのデザインを提案してくれるという機能。本体右下側のボタンを押すとアプリが立ち上がり、時間帯（昼/夜）と洋服・ジュエリー・バッグのカラーという4つの要素を選択すると、その日のコーディネートに合わせて自動でカスタマイズしてくれる。

用意されたフェイスデザインから、背景や時計の針、数字、スペードマークなど各部のカラーが、選択した色を使って自動でカスタマイズされる仕組み。更新ボタンを押せば、気に入ったデザインが見つかるまで何度もカスタマイズしてくれる。同じファッション要素でも、昼は全体的に明るく、夜は落ち着いた背景になるなど、時間帯によって趣も変わってくる。

そしてこれが、想像以上に楽しい！ 朝洋服を選ぶように、どんなフェイスデザインになるのか、どれを選ぼうかとワクワクする。仕事終わりに出かける時には、夜モードにしてまたカスタマイズすると、気持ちも切り替わって気分が高まる。毎日下ろしたての靴やアクセサリーを身につけるような感じで、一日の始まりから終わりまで存分に楽しめると思う。めちゃくちゃオススメだ。

なお、フェイスデザインのカスタマイズは自分で好きに設定することも可能。InstagramかFacebookの投稿写真を背景にしたり、カレンダーや天気の表示、デザイン各部のカラーなど選ぶこともできる。とことんマイスタイルにこだわりたい人は、ぜひ使いこなして欲しい。

ちなみに仕様は、「Wear OS by Google 2.0」を搭載しており、アラーム／ストップウォッチ／タイマー機能はもちろん、着信やメール、SNS、その他アプリなどの通知機能や、Googleアシスタントの音声検索・操作、Google Fit、カレンダー、Play MusicなどGoogle系アプリとの連携といった、スマートウォッチで出来る一通りのことはカバーされている。対応デバイスは、iPhone（iOS 9.3以上）／Androidスマートフォン（Android OS 4.4以降/Go エディションを除く）。

使い始める前は、「スマートウォッチっていいけど、設定とか難しそうだな…」と思っていたが、結論から言うと、全然そうでもない。電源を入れて画面をタッチしたら、まずは言語を選択。続いて「スマホにWear OSのアプリをダウンロードして接続してね」といった感じのアナウンスが表示されるので、スマホ側でGoogleアカウントと連携したら、5分ほどで同期して設定完了となる。

ペアリング完了後は、時計を使い始める時にも画面に様々な初回チュートリアルが表示されるので、これらを言われるがままに一度触っていけば、すんなりとイメージがつかめる。初回チュートリアルは再度見られるし、機械って苦手…説明書とかあんまり読みたくない…な方でも、スマホを普通に使っていれば誰でも「あーはい、そういう感じね」と、すぐに馴染めるだろう。

choose your look機能の他に、もう一つ便利で楽しかったのが「Google Fit」との連携。最初に身長体重、運動目標を設定したら、毎日の歩数や消費カロリー、移動した距離などの確認や、運動（エクササイズ）の開始〜終了までをトラッキングできる。時計本体はスイミングも可能な防水仕様なので、シリコンバンドに変えればよりアクティブに使うことも可能。新しく備わった心拍数トラッキング機能と合わせて効果的に管理できるので、何となくやっていた運動も習慣化できそうだ。

ちょっと残念だったのは、今この！ キャッシュレスの時代に！ 日本では決済サービスが使えないこと！ 「ナントカPay」や「ナンチャラ払い」が急速に普及し、スマホ決済も多用し出した身としては、早く私も「ピッ（どや）」みたいなのやりたいんじゃ！ とうずうずした。早急にPayできるアップデートがなされることを期待…。

◇

正直これまでほぼ腕時計をしたことがなかったので、使い始めは腕が凝ってしまうくらい違和感があった。そのうちに慣れてくると、手首をさっと傾けて画面を表示させるのも、文字通りスマートに（多分）できるように。また、通知が多すぎて嫌になるかな？ と思いきや、パソコンで作業しながら、パッとメールの初めの部分を確認できるのはとても便利に感じた。

身に着けるだけで気分も上がる可愛いデザインと、手軽にがっちりスマートライフが楽しめる「Scallop Smartwatch 2」は、まだスマートウォッチを使ったことない女性にはぴったりのモデルだ。何より「こなれ感」をかなり演出できるので、新社会人にもおすすめ。興味のある方はぜひ使ってみてほしい。